まとめ

過去ログ761 2018/3/7 9:28

★日曜日
中京11レース

金鯱賞

ブレスジャーニー
右手前に換えてから鋭く脚を引き出せる馬で、要所の反応は高いレベルにあり、トップスピードの質、持続力含めた後半の総合力では世代でも2歳時は1,2を争うレベルに位置していました。
そこからの成長力がポイントとなりますが、菊花賞は不良馬場、チャレンジCはその反動でのロングスパート戦、右回り、そして有馬記念は不利があり、それぞれの敗因は明確です。
左回りの今回は左手前でコーナーを回る形になるので、左手前が苦手ならここでのペースアップはあまり好ましくありません。
この馬の場合は直線勝負に近い形の方が良く、東スポ杯でトップスピードの質、持続力を見せてきたという点で見ても直線勝負で能力を発揮するタイプと言えます。
ロングスパート戦になった場合は、トップスピードの質が削がれるリスクが大きくなってしまいます。
後は馬場次第で、できれば高速馬場でトップスピー力の要る馬場でポテンシャル戦になった場合はサトノダイヤモンド含が強敵となり、スワーヴも手ごわい相手となります。

デニムアンドルビー
ここが引退レースとなるために仕上げに関しては問題ない馬ですが、展開が噛み合わないと難しいタイプです。
この馬の理想はトップスピード持続戦かポテンシャル戦で、宝塚記念2着やジャパンカップ2着の時はトップスピード持続戦でした。
タフな流れよりも前半が緩くて後半の仕掛けが早い展開が理想で、今回はサトノダイヤモンドの動きが重要となってきます。
サトノダイヤモンドが動いていく中でしっかりと勢いに乗せられれば差し込んでくる可能性は高くなりますが、近走の内容からも嵌って3着までの評価となります。

ヤマカツエース
一昨年冬の金鯱賞は4F戦からL2最速でしっかりと捕えてきており、昨年の金鯱賞は2段階加速からL2最速で捕えてきました。
今回は相手関係がG1クラスの馬となり、総合力が高くポテンシャルを持っているスワーヴリチャード、ポテンシャル戦なら現役最強クラスのサトノダイヤモンド、トップスピード戦で復活するならブレスジャーニーも強敵となります。
大阪杯までは強い競馬をしていましたが、秋以降はパフォーマンスを落としており、下降線にあるように思えます。
スランプから立て直された経験があるだけに、二度目の復活も期待できますが、この相手では連下〜3着までの評価となります。

★土曜日
中山11レース

中山牝馬S

カワキタエンテカ
この馬は恐らく高速馬場の方が良いタイプで、先週の馬場はそこまで高速馬場ではなかったため、今の馬場向きとは言えません。
中山1800mは坂スタートでそこまでペースが上がりにくい舞台ですが、前目で進める馬が多いため全体のペースが上がってくる可能性はあります。
その点は良い材料と言えますが、前目から長く脚を使えるマキシマムドパリ、タフな馬場でも瞬間的に切れるエテルナミノル、ペース不問で幅の広いトーセンビクトリーやフロンテアクイーンといった強敵が多く、ここでは連下〜3着ヒモの評価となります。

マキシマムドパリ
今回の条件は良い馬で、傾向的に見ても中山1800は坂スタートで1角も上りなので前半のスピード面はそれほど問われにくい舞台となります。
この馬は坂スタートのゲートは上手いタイプで、レース序盤のポジショニングは愛知杯よりは楽になりそうです。
ただ、メンバー構成的に前に行く馬が多い点は一つのポイントとなります。
この馬はトップスピード持続力もありますが、昨年の愛知杯を勝った時はポテンシャル戦で圧倒していました。
後半で出し切る形ならポテンシャル戦でもかなり高いパフォーマンスを見せられており、今の中山の馬場ならこの馬としては競馬がしやすいように思えます。
L2最速戦も対応でき、L1は落ちやすいレースなのでここでのバテ差しは狙えます。
ポテンシャル戦ならこのメンバー構成では1枚上の存在で、内目〜中目なら中心と成る1頭です。

マキシマムドパリ
前走の愛知杯は後ろからの競馬になってしまったのが響きましたが、前半に外の馬の出が速くてペースが流れていたので仕方ありません。
全体のペースが速かった事でレース全体の仕掛けが遅れてしまい、この馬としては持ち味である後半のトップスピード持続を出し切れませんでした。
7番枠から坂スタートでもまずまずのスタートを切っていましたが、外が速くて中団馬群の中に入れる形となり、道中も中団馬群の中に入って3〜4角でも前がそこまでペースを上げず、4角で上手く外に持ち出してやや後方で直線に入ると、直線ではジリジリとした伸びを見せての3着。
ハンデが56kgで、レイホーロマンスは51kgと5キロの斤量差があり、これがラストの減速地点で響きました。
坂スタートの中京2000m戦としては前半が速くなっており、前半要素を問われたのが大きな敗因と言えます。
今回も同じ坂スタートの舞台となりますが、しっかりと良い位置を取れれば今の馬場を味方できるだけに、チャンスは大きい1頭です。

★日曜日
阪神11レース

フィリーズレビュー
モルトアレグロ
高速馬場は阪神JFでクリアしており、トップスピード戦でも高いパフォーマンスを見せてきたのは大きな材料と言えます。
すずらん賞ではついていくのに苦労していましたが、しっかりと後半減速ラップで脚を使って消耗していない様にスピード自体は高いレベルのものを備えています。
阪神1400m戦ならハイペースで流れても追走で脚を使わされる可能性は低く、ゲートも近走は安定してきているため、中団ぐらいで進めることは出来そうです。
今回のポイントは3〜4角で我慢せずにしっかりと外から勢いを削がずに入っていく事ができるかどうかで、阪神JFでは見劣りましたがそれ以外はL1の渋太さで良さが出ています。
これは、このメンバー構成では武器と言え、流れに乗って差し込んで来れそうな1頭です。

アンコールプリュ
この馬は中京の坂の上りで一気に加速して伸びており、L1まで含めてトップスピード面は全く底を見せていません。
ただ、前半のスピード面に難があり、新馬戦は平均まで上がる流れの中で先行したことで鋭さを削がれてしまいました。
この馬はゆったり入った方がパフォーマンスを高く引き出せるタイプで、阪神1400mのフィリーズレビューの傾向として見ても、平均は流れるレースだけに、追走で苦労して足を削がれるリスクが大きいように思えます。
今回の条件では積極的に狙いづらく、条件替わりで狙いたい1頭です。