まとめ

過去ログ763 2018/3/13 12:02

★日曜日
阪神11レース

阪神大賞典

クリンチャー
阪神大賞典の傾向的には問題ない馬で、3角手前から分散しながらポテンシャル戦になりやすいこの舞台はステイヤー要素の強いこの馬としては理想的な舞台と言えます。
ただ、今の馬場はL3−2付近で11秒前半のラップを要求される可能性があり、トップスピードの質的に足りない馬だけにその点が不安材料となります。
菊花賞でもいき脚がつかなかったぐらいなので、この距離で前目につけられるかどうかは枠次第の面が強く、内枠を引いて包まれてしまうと最序盤でポジションを上げていくのは難しくなります。
道悪巧者だけに雨が降れば全く心配はありませんが、先週の馬場からパンパンの良馬場なら不安が大きくなり、前走の京都記念が条件的に最高に噛み合っただけに、パンパンの良馬場では妙味が無い1頭と言えます。
コース適性的には最上ですが、理想は道悪の馬場となります。

クリンチャー
前走の京都記念は得意の重馬場で、非常にタフな馬場状態となりました。
かなりのスローで流れて後半5Fは12.2を連続しつつL2最速11.8。
緩い流れからロングスパート戦となり、ポテンシャル勝負を制しました。
前半は行き脚がつかずに中団馬群の中で進め、道中もスローの流れの中で前のスペースをつき、3角以降はレイデオロが外からいった影響でペースアップの中、押して押して追走して最短コースをロス無く回って直線に入ると直線序盤の加速ラップでは流石にスッと伸びませんでしたが、L1で2列目から先頭列をしっかりと捕えて抜け出しての完勝となりました。
ここではポテンシャル特化の競馬になったのが大きく、かなりタフな馬場だったので、速いラップを問われないので必然的にギアチェンジもあまり問われませんでした。
前走はこの馬にとってこれ以上ないベストな条件でしたが、今回は良馬場で条件が下がりますが単純なポテンシャル戦ならトップレベルではある1頭です。

★土曜日
中山11レース
フラワーカップ

ロックディスタウン
新馬戦のパフォーマンスから、今回スローでゆったり入ってトップスピードに乗せられればチャンスは大気い1頭。
今回は2走前の札幌2歳Sに近い形になりそうで、この面子なら勝負に加わってくるチャンスは大きい1頭です。
札幌2歳Sでは2戦目で輸送がありながらもリラックスして走れており、小回りにも対応してセンス溢れる競馬での勝利となりました。
この馬の理想はトップスピード戦で、軽い馬場でキレを生かしたいタイプだけに、前走の敗因は前半の入れ込みです。
しっかりと折り合って無理のない入り方をしてくれれば力は出せますが、前走の阪神JFはレース前から発汗が目立ち、大外枠からの競馬で前半行きたがるのを抑えるのに苦労していました。
今回は転厩初戦で、適性的にもベストとはいえない舞台だえけに絶対的な信頼は置けませんが、能力上位だけに内目の枠に入れれば崩れる可能性は低い1頭です。

ロックディスタウン
新馬戦は後のGT馬タイムフライヤーを2着に負かしましたが、タイムフライヤーは少なくとも厳しい流れでパフォーマンスを上げているだけに当てにはしづらい内容です。
ただ、3着のシャルドネゴールドが500万下で緩い流れからの2F戦でトップスピードを活かしてエタリオウに完勝していることからも、後半勝負としては高いレベルにあったのは間違いありません。
新馬戦は2,3,5,6着馬が勝ち上がっているハイレベル戦で、6割程度のデキで挑んだ中で直線に入ってから前が壁でワンテンポ仕掛けが遅れて外に出してしぶとく伸びて勝利した点は大きく評価できます。
ギアチェンジも持っており、トップスピードの質も高いレベルにあり、全体のレベルで見ても高かったのは間違いありません。
前走の阪神JF9着時は前半に少し掛かっていたのは確かですが、ペース自体はこややスローで流れており、この馬としてはこれでも速かった可能性があります。
新馬戦も札幌2歳Sも1800m戦で割ゆったり入っていましたが、前走はマイルでトップレベル相手に先行策を取り、前半で無理をしたこと、出して行って掛かったことが敗因と言えます。

★土曜日情報
土曜日

中山11レース

中山牝馬ステークス

エテルナミノル
今回は前目で引っ張りたい馬が多く、カワキタエンカ、ワンブレスアウェイ、ノットフォーマルに加えてマキシマムドパリやトーセンビクトリーもある程度前を狙ってきそうです。
全体のペースが上がってしまうのはこの馬としては好ましくはありませんが、前走の愛知杯では平均ペースでやれているので1800mなら対応できそうです。
この馬は仕掛けを極限まで待ちたいタイプで、要所の反応で出し抜く競馬が好走パターンとなります。
今回はマキシマムドパリが早めに動く形になると厳しく、条件的には難しくなりますが、内枠を引いて好位外につけられればチャンスはある1頭と言えます。

トーセンビクトリー
内で器用に立ち回る形で結果を出してきた馬で、中山牝馬SもクイーンSも内からロスなく立ち回ってL1まで渋太く伸びており、ここではクロコスミアを上回っていました。
早めのスパートからロングスパート気味に分散する形でもやれているので、その点で今の中山の馬場なら面白い1頭と言えます。
トップスピード戦では末脚の絶対量で足りておらず、ロングスパート戦で分散するか全体のペースが上がる展開でパフォーマンスを上げるタイプと言えます。
今回は条件的には良く、今の中山ならプラスに働く可能性が高い1頭と言えます。

フロンテアクイーン
どんな展開でも対応できる馬ですが、全体的に見るとある程度トップスピードが問われた方が良いタイプの馬です。
何かに秀でているというわけではないため、総合力を生かす競馬が好走の条件で、こういうタイプは展開よりも相手関係が重要となってきます。
今の中山の馬場だとそこまで速いラップを問われる可能性は低く、ポテンシャル面ではマキシマムドパリやトーセンビクトリーがかなり手強い相手となります。