まとめ

過去ログ765 2018/3/15 9:44

★日曜日
阪神11レース

阪神大賞典
トミケンスラーヴァ
距離はこれぐらいあった方が良い馬で、楽に前に行ってペースをしっかりとコントロールし、息を入れて後半長く脚を使えいる馬です。
その相手がリッジマンやプロレタリアトで、重賞でも通用する目途は立てています。
今回はヤマカツライデンが逃げる想定で、その番手で主導権を取りやすい状況だけに、クリンチャーがこの距離でも軽い馬場だと行き脚に不安があり、その辺りとのポジションの差をどう作っていくかがポイントとなります。
アルバートやクリンチャーがすぐ後ろにいてのポテンシャル戦では厳しくなりますが、息を入れられて3角までに4〜5馬身リードを取っていればチャンスも出てきます。
万葉Sのハンデ、パフォーマンスからプロレタリアトとの比較で圧倒しているアルバートに勝つには相当恵まれないと難し1戦ですが、圏内には十分チャンスはある馬で、連下〜3着候補の1頭となります。

トミケンスラーヴァ
AJCCの2200mは忙しかった印象があり、中山の場合は1角の上りの影響でペースが上がりにくく、そこでも忙しくなってしまい向正面で下げて有力馬の近くにポジションを取って、そこから先に外から動かれてしまったのでこの距離ではどうする事もできませんでした。
万葉Sはハンデがあったとはいえプロレタリアトを撃破しており、リッジマンはポテンシャル戦となったダイヤモンドSでもしっかりと2着に好走している事からも、3角で正攻法で勝ちに行ってねじ伏せたこの馬のパフォーマンスは評価できます。
ロングスパートの流れになった中でポテンシャルで捻じ伏せており、ゆったりとした流れの中で楽にポジションを取って折り合えていた事からも、距離に関してはこれぐらいがベストと言えます。

★日曜日
阪神11レース

阪神大賞典

アルバート
クリンチャーは軽い馬場での決め手勝負で分が悪く、阪神内回りの3000mで今の高速馬場なら11秒前半〜半ばが問われる可能性が高くなります。
そこまで速いラップを続ける形ならアルバートの方の評価となります。
この馬はトップスピード持続力とポテンシャルも高く2段階加速も問題ありません。
この馬自身は高速馬場の方が良いタイプで、ここに入れば信頼度・実力が一番と言えます。
徐々に加速していく形になる阪神内回りコースなら福永騎手でも問題ありません。
雨が降ればクリンチャーが浮上しますが、そうでなければこの馬が中心となります。

アルバート
前走のステイヤーズSはそこまで時計も掛かっておらず、標準〜やや高速馬場。
超スローペースでしたが中盤はそこまで遅くなくてハロン平均で12.7程度。
そこからの後半5Fロングスパート戦でL1まで落とさないポテンシャル勝負になっていました。
道中は前のフェイムゲームを意識する乗り方で進めて2周目のスタンド前に入ると、明らかにフェイムゲームを意識した乗り方で我慢しながら変わらず向正面に入り、この辺りからロングスパート気味になってフェイムが先にじわっと動く中で我慢して3角。
3角で徐々に外目に持って行き、4角では外からスーッと動いていくフェイムに対して促しながら直後を追走して2列目の外で直線に入り、直線序盤で抜け出すフェイムに対してL2で並びかけるるとL1で突き抜けて2馬身半差の完勝となりました。
フェイムゲームを相手にポテンシャルで捕えて突き抜けた点からも、この路線では圧倒的な存在と言え、3着以下を全く問題としませんでした。
この馬は高速馬場でトップスピード面をある程度要求されても問題ないタイプですが、雨が降っての消耗戦だとクリンチャーは手強い1位てとなります。
今の馬場で良馬場ならアルバートが上位の存在となります。

レインボーライン
今回はメンバー構成的に楽になりますが、昨年天皇賞春ではアルバートに内容的に完敗しており、それ以上の評価はできません。
近2走を見ても長距離だとゆったりの流れで後半のポテンシャル勝負にシフトしやすくなり、そこでの末脚の破壊力で勝負できるタイプではありません。
全体が流れた中でポジションは取れませんが、スピードを活かして前が厳しくなったところで差し込んでくるのが理想です。
菊花賞での2着は評価できますが、サトノダイヤモンド圧倒の内容で3着はエアスピネルということを考えてもレベル的には微妙で、連下〜3着候補の1頭となります。

サトノクロニクル
チャレンジカップの内容を見る限り、スローのロングスパート戦適性は結構高く、距離自体はこなせそうです。
アルバートを相手に勝負するには前を取った上での3〜4角での立ち回りが問われます。
この馬はコーナーで内で立ち回って置かれるケースがあるため、3角までにスピードに乗ってそれを維持する形でコーナーを立ち回る必要があります。
セントライト記念ではスローからのL1最速戦でキレ負けしましたが、それでもクリンチャーは問題としませんでした。
軽い馬場の長距離戦で有力馬の中で一番前目で競馬ができれば粘り込みの可能性はあり、好走するチャンスは十分にある1頭です。

サトノクロニクル
有馬記念は好位の内で我慢しつつ、4角から加速して直線でもう一段鋭い脚を使う競馬に内からでは対応できませんでした。
この馬はコーナーでの動きがあまり良いタイプではなく、チャレンジカップのように向正面の段階で流れてくれれば問題ありませんでしたが、有馬記念の様にコントロールしながら3角に入ってそこから加速していくという中で内というのは難しかったように思えます。
地力では少し足りない1頭ですが、ハーツクライの仔だけに3000mでやれる可能性はあります。
菊花賞では完敗でしたが道悪馬場でのもので、この馬の場合は高速馬場でパフォーマンスが高くなるだけに、今の阪神の馬場なら怖さはあります。

★日曜日
中山11レース

スプリングステークス

カフジバンガード
勝ち負けに持ち込むなら良い位置を取るのが条件で、この馬は基本的にゲートは遅いため、ゲートは遅れるという前提でリカバーできる枠の並びになるかが重要んポイントとなります。
理想は内枠を引いて内に先行勢が多くいるパターンで、シンザン記念を見てもペースそのものには対応しており、1800m以上なら問題ありません。
L2最速になりやすい中山1800mのスプリングSの傾向的にはチャンスは大きい1頭で、一瞬のギアチェンジの反応は今回のメンバー中では最強クラスと言えます。

カフジバンガード
東スポ杯ではワグネリアンが早めに抜け出してしまったことで各馬の仕掛けの意識もかなり早くなってしまい、勝ったワグネリアンもL1で12.0と落としているので、この馬としては一瞬の反応をゴールから遠いところで使わざるを得なかったパターンとなってしまいました。
本来なら抜け出す脚をL2の坂の上りぐらいで使いたいところでしたが、ワグネリアンにマークされて前もあまり落とさず離れていたので3〜4角でじわっと動く形になってしまいました。
ここで脚を使ってしまうとラストが甘くなりますが、ペース自体はこれぐらいでやれたのは収穫と言え、L2最速傾向の強い中山1800m戦ならその辺りの不安はありません。

エポカドーロ
この馬は前半ある程度ペースを引き上げて中盤に息を入れたいタイプですが、中山1800m戦は坂スタートで前半が上がりにくく、2角過ぎの下りで勢いがつきやすいので比較的後半型の競馬になりやすい傾向にあります。
前半でペースを引き上げて行かないとスローからのロングスパート戦の流れかL2最速戦になってしまうため、スローになってしまうと決め手で見劣る可能性があります。
前走の小倉2000m戦の内容的にも1800m戦なら優位に立てる馬で、力の要る馬場も得意なタイプです。
全体のペースをある程度引き上げて単騎気味に持ちこむことで上手く中盤に息を入れる事ができればチャンスも出てきます。
ポテンシャル面では底を見せていない馬だけに、今の馬場だと馬券的には外しにくい1頭と言えます。

エポカドーロ
前走の勝因は上手くペースをコントロールできた点で。前半は34.7で速いラップを踏んでいますが、そこから13秒に近いラップを3F踏んでいます。
そこで息を入れることが後半の3F(11秒台後半)でまとめて底を見せなかった事に繋がっており、しっかりとギアを下げて余力を残せた1戦でした。
こういうタイプは距離が長い方が良いイメージがあり、前半が速く中盤が遅いというラップは、坂スタートの中山1800mとは逆の適性だけに今回は適性的には合っているとは言えません。