まとめ

過去ログ779 2018/5/12 10:47

★日曜日情報
リスグラシュー
前走の阪神牝馬Sは最後に突っ込んできましたが、このあたりが阪神の右回りでの特徴と言えます。
それでも以前に比べると反応もマシになっており、L3最速で仕掛けが早かったというのもありますが決定的に食い込んできたので先に繋がる競馬だったと言えます。
今回は東京戦のヴィクトリアマイルに変わり、スローの右回り阪神戦からは流れる左回りで大きくパフォーマンスを上げて来そうな1頭です。
もうひとつの理想は高速馬場ではない状態になる事で、道悪の馬場なら更にパフォーマンスを上げてきそうです。

リスグラシュー
前走の阪神牝馬Sは最内からアドマイヤリードを意識してその後ろを狙って中目で進め、直線序盤でスペースができて追い出されましたが2走前の東京新聞杯の時ほどの反応が無く、L1でようやく前が下がってきたこともあってしぶとく伸びてきての3着。
前走は単純にスローで展開負けした面もありますが、右回りで反応が鈍かった点も敗因の1つと言えます。
この馬は2走前の東京新聞杯で牡馬を撃破して東京マイル適性を見せています。
この馬は左回りの府中で反応が良く、右回りの阪神だと要所で少し置かれるところがあるだけに今回は得意舞台で逆転可能の1頭と言えます。

リスグラシュー
前走の阪神牝馬Sはラップ的にL3−2が東京新聞杯とそんなに変わりませんでしたが、ここでの反応が目立たなかったというところからも前走は『右回り』、というのが影響していると言えます。
この馬は府中だと別の馬のように動きますが、それ以外ではパフォーマンスが落ちます。
以前は狭い所に入ると気を遣う場面が見られましたが、2走前の東京新聞杯ではそのような面が見られず、気性的に成長しています。

ミスパンテール
前走の阪神牝馬は前半3Fが非常に遅く37.2と極端な遅さでした。
中盤以降は11秒台に入っているとはいえ、トップスピード持続戦となりスピードは問われない内容となりました。
前走の内容はスピード勝負になりがちなヴィクトリアマイルとは関連が低く、前走で上位の同馬よりもスローで適性的に合わずに負けた馬の方が妙味はあります。

ミスパンテール
前走の阪神牝馬Sは外から逃げて超スローの状態をキープして3角までにうまく最内に入り込むと、ここからペースを少し引き上げて後続に仕掛けの意識を持たせないまま直線に入り、直線序盤でレッドアヴァンセが競りかけてきてからの仕掛けとなり、渋太く伸びて外からの差し込みを凌ぎ切っての勝利となりました。
3走前のターコイズSは要所の加速性能の高さを見せており、後半の総合力の高さを見せてフロンテアクイーンとともに反応しての勝利となりました。
この馬が安定しているのはこの後半の総合力の高さで、スローだと大きく崩れる要素はありません。

ミスパンテール
前走の阪神牝馬Sはゆったりした流れに支配して前残りの展開での逃げ切り勝ちとなり、2番手のレッドアヴァンセも残っていたように展開面が大きかった1戦です。
逃げたのは奇襲的で本来はこういう競馬をする馬ではないだけに、今回は中団からの競馬となりそうです。
ただ、前走はスタートも上手く決めたことでしっかりと前に持っていけており、超スローから前に目標がない状況でもしっかりと加速出来たように『逃げる』という策も選択肢となったのは大きな材料と言えます。
ハイペース戦では厳しくなり、適性的にはアエロリットは逆の適性と言えます。

ミスパンテール
チューリップ賞2着後に好結果が続かなかったのは気性の問題が大きく、桜花賞では前半で力んでしまい、勝負どころでは反応できずに16着。
オークスも東京競馬場のG1レースでイレ込みが激しく、レース前に消耗してしまい10着。
ローズSでは良馬場表記ですが実際は馬場が湿っており、馬場に脚を取られてバランスを崩す競馬で10着。
この馬は4走前からようやくレース本番にて安定して力を出せるようになっており、体型的にはもう少し長い距離でもこなせそうな馬ですが、気象的な問題からマイル路線でのみ結果を出せています。
4連勝の内容からもスローで流れる競馬が理想と言え、勝負どころの反応の良さを生かすことで安定して結果を出しています。
瞬発力勝負に持ち込みたくないアエロリットが流れる展開を作る可能性が高いだけに、今回は得意とは言えない流れでの1戦となりそうです。

リスグラシュー
スピード面が問われるとポジショニングを含めて不安が大きくなる1頭で、この馬もミスパンテールと適性面が似ています。
スピード自体は桜花賞で46.5-48.0とハイペースの流れで突っ込んでいるように対応可能ですが、これは後半の48.0の地点、L1の減速地点で突っ込んできているに過ぎません。
高速馬場でこのメンツなら入りが46.5の場合、後半はそれより速くなってきます。
その中で後ろから差すほどの決め手というのは府中でも難しくなりますが、道悪になるなら大きく浮上する1頭です。

★日曜日情報
デアレガーロ
前走の京都牝馬Sは力の要る馬場でペースはかなりのスローとなり、そこからのL2最速で11.3と速いラップ踏まず、加速していく競馬となりました。
直線まではミスパンテールの方が前にいましたが、直線入りではこちらの方がかみ合っており、一瞬は前にでましたが直線で前が壁になって後手を踏んだミスパンテールに差し切られての2着。
スローでの単純な決め手勝負では少し見劣りましたが、前半から流れた中で勝負ができれば逆転可能です。

デアレガーロ
2走前の市川ステークスは好時計の中で鋭く脚を引き出し、前走の京都牝馬ステークスでは力の要る馬場でも2着と結果を出してきた1頭。
時計的に足りているのは大きな材料で、エンジンが掛かってからの脚色という点ではインパクトがありました。
ただ、この馬の場合は少しエンジン乗っかりが悪いため、馬群の中で不利があると加速に時間が掛かるため、スムーズに外に誘導してスピードに乗せる必要があります。

デアレガーロ
素材的には通用していい1頭で、2走前の市川S(1着)はレースレベルを考えてもかなり高く、ミスパンテールとは適性的に逆のタイプですが、前走の京都牝馬Sではスローで余力がある中での決め手勝負でミスパンテールからコンマ1秒差の2着となりました。
しっかりと前半から流れた中で勝負ができればミスパンテールを逆転する事は可能です。

レーヌミノル
馬場が渋って後半を消耗させる競馬がベストで、高速馬では45秒台半ばでは入っていかないと厳しくなりそうです。
アエロリットと比べるとより前半にシフトしたタイプだけに、条件としては良馬場想定となるだけに厳しそうな1頭です。

アエロリット
前走の中山記念は前のマルターズを行かせて遊ばせて仕掛けを待ちながらという形で進め、結果的に要所で後ろから勢いをつけてきたウインブライトに先に出られての2着。
最後の踏ん張りは想像以上で、これがこの馬の最大の武器にと言えます。
機動力自体持っている馬ですが、右回りの前走は要所の反応が鈍く2着となりました。
この馬は左回りでは動き出しが良いため、右回りの前走よりも今回はパフォーマンスを上げて来そうな1頭と言えます。

アエロリット
近走で崩れているのは2走前の秋華賞7着で、このレースは重馬場で2秒とかなりのハイペースとなり、そこからの後半は5Fで12秒台を連続する消耗戦となっていました。
このケースの場合は前半のパワー型スピードをかなり要求されるため、秋華賞の敗因は距離と言えます。
強かった昨年のNHKマイルカップでは厳しい流れの中での競馬で、前半のスピードと後半のトップスピード持続を問われた中での勝利となり、府中マイル適性はメンバーで1番と言えます。

レーヌミノル
桜花賞もマイルCSも時計が掛かる馬場で力を発揮しており、3歳時のクイーンCではアエロリットに平均ペースの中で2馬身半差の完敗をしています。
当時は平均ペースでも中弛みがあったことを考えると、単調な流れなら差は詰まる可能性は考えられます。
また、1400m戦の阪神カップではハイペース戦で7着に完敗しましたが、あの一戦は相当なハイレベル戦で、1400m戦でもあそこまで高速馬場で流れた中で最低限は対応出来ており、高速馬場でもマイルで淀みなく前目で引っ張る、という競馬ならチャンスはあります。

レーヌミノル
少し渋った方が良いタイプで、力の要る馬場で33秒台半ばぐらいまでの競馬になってくれれば浮上します。
高速馬場ではアエロリットの方が上の評価となり、ペースが平均まででトップスピードがある程度問われてしまうとトップスピードの持続力で分が悪くなります。

レーヌミノル
雨が降ってパワー型のスピードを問われれば今回のメンバー構成ではトップレベルの1頭で、距離がマイルに戻る点もプラスとなります。
マイルチャンピオンシップではマイルで牡馬相手に4着に健闘しており、上位陣はペルシアンナイト、エアスピネル、サングレーザーという現役トップ3のマイラーでした。
牝馬限定なで馬場が重くなるようなら大きく浮上する1頭ですが、時計勝負になると評価は下がります。

アエロリット
この馬の競馬ができれば他馬につけ入る隙はありませんが、47秒ぐらいでスローになってしまうとこのメンツなら10秒台のラップを問われてしまいます。
トップスピードの質勝負ではアドマイヤリード、ミスパンテール、リスグラシュー、レッツゴードンキ、デアレガーロが浮上してくるため、そういうスローに展開は避けたい1頭。
桜花賞でもやれているように、この馬は多少雨が降ってもマイルなら流れに乗れば問題ありません。

アエロリット
ペースさえ引き上げてしまえばこのメンツなら一枚上の存在。
スローになってしまうと10秒台のラップを問われてトップスピードの質勝負になるため、トップスピードの質で見劣るこの馬は苦戦しそうですが、11秒台がつづくトップスピード持続戦での時計勝負ならこの馬が最有力となります。
府中マイルのNHKマイルCが強い内容での勝利となっており、左回りでは動き出しが良くリスグラシューと同様に左回りでパフォーマンスが上がる1頭と言えます。
前走は右回りの中山コーズでも18キロ増の余裕のある馬体でクビ差2着に好走しており、今回は大きな上積みが期待できます。

★日曜日情報
デンコウアンジュ
昨年のようなケースになればチャンスはありますが、例年通りの流れならトップレベルには達していません。
本質的にはマイルでは平均で流れた場合はスピード的に足りておらず、スローだとトップスピード持続力で足りない1頭です。

レッドアヴァンセ
流れた中でもやれる血統ですが、この馬の場合はそういう実績がありません。限段階で高速馬場の時計勝負に対応できるのかは未知数ですが、タイプとしてエンジンのかかりが悪いのは確かなので、むしろ全体である程度流れてくれた方がそこはフォローできそうです。
後は流れてスピードを問われてやれるのかどうかがポイントとなります。

アドマイヤリード
前走の阪神牝馬Sは積極的な先行策を見せており、ゲートも決めてきたので最序盤のうちから良い位置を取ろうとすれば3列目ぐらいは狙えそうですが、それでもペースが上がった時にオーバーペースになってしまうリスクがあります。
この馬はここまで徹底してスロー専用の競馬をしているため、スピードが問われて良いとは思えず、本来そういった展開になりやすいヴィクトリアマイル向きとは言えません。
昨年は渋った馬場でスローとなり、この馬向きとなりましたが、良馬場濃厚の今年は苦戦しそうな1頭です。

アドマイヤリード
アエロリットの好む流れる競馬では難しい1頭で、カワキタエンカやミスパンテールがペースをスローに持ち込む展開ならチャンスが出てきます。
今回はアエロリットやレーヌミノルといった切れ味勝負を避けたいタイプの快速馬が揃っており、カワキタエンカもテンは速いものの、アエロリットの方が外枠を引いたため、競ってくる可能性が高くなりました。
こうなると例年通りに流れる可能性が高く、ペースとポジションをどう克服するかがポイントとなり、昨年以上のパフォーマンスを望むのは難しいように思えます。

アドマイヤリード
昨年のヴィクトリアマイルは雨の影響もあってペースが落ち着いたことが大きな要因で、3〜4角でうまく内を通して押し上げることができたのも鞍上の好判断でした。
ただ、前走の阪神牝馬Sの内容は悪いものではなく、完璧に乗っていたジュールポレールよりは1枚上の競馬をしてきました。
56kgを背負って前哨戦であの内容ならやはりここも軽くは扱えません。

カワキタエンテカ
前走の福島牝馬ステークスでは強気の逃げを打って粘り切れずの2着。
今回はベストの1800mからマイルへの短縮となり、ローズSの感じならある程度厳しい流れに持ち込んでも対応してきそうですが、それでもベストは1800mの印象があります。
基本的には息を入れて要所のギアチェンジで勝負したいタイプで、そこまでトップスピードの持続はないため、仕掛けは早くない方が良さそうです。

ソウルスターリング
桜花賞や阪神JFを見ても平均ペース〜ハイペースでも問題なさそうで、ベスの条件は2000〜2400mの高速馬場と言えます。
オークスも阪神JF、チューリップ賞も瞬間的な切れ味勝負ではないため、トップスピードの質が問われると苦戦しています。

ソウルスターリング
早熟だった可能性がある馬で、前走の阪神牝馬S、毎日王冠で、崩れた原因は休み明けでのトップスピードの質が問われた事が大きく、長く良い脚を使えるタイプですが、瞬間的に速いレベルの脚を使うだけの究極のギアは持ち合わせていません。
そのため、トップスピードが問われるとラストも甘くなってしまうため、ここでは信頼度は高くありません。

ジュールポレール
前走の阪神牝馬Sは休み明けとはいえ内容的に物足りない内容で、この馬はスピード面でも不安があります。
昨年のようなスローならば再度チャンスはありますが、流れた場合は未知数なだけに、流れて良さが出るアエロリットやデアレガーロと比べると信頼度は下がります。
この馬はギアチェンジタイプでトップスピードの持続力はそこまでないだけに、ミスパンテールと似たタイプと言えます。

ジュールポレール
前のアエロリットが46秒で入った時にそれを追走して脚を引き出せるのかどうかがポイントで、そういう展開ならデアレガーロ、レーヌミノル、ソウルスターリングが強敵となってきます。
この馬が好走する可能性としては昨年のようなスローの展開です。