1 イレイザー健◆X0GH
ゲイゲイゲイの悪太郎(前編)
ここは妖怪界。妖怪界とはあの世とこの世の中間に位置する異次元世界である。とは言っても妖怪界と人間界とは互いに干渉しあっていて、共有するエネルギーは同じであるため、近年の人間界の環境破壊は、妖怪界にも深刻な影響を及ぼしていた。
そしてそれに業を煮やした妖怪界の長、とんぬらりひょんはついに人間界への侵攻を決意。人間界を滅ぼすべく多数の妖怪を人間界へと送り込んだ。
そしてそれに業を煮やした妖怪界の長、とんぬらりひょんはついに人間界への侵攻を決意。人間界を滅ぼすべく多数の妖怪を人間界へと送り込んだ。
2 ◆X0GH
人間の劣勢は火を見るよりも明らかであった。と言うのも、妖怪は実体を持たぬ精神体であるため、あらゆる人間の物理攻撃は彼らには全く通用しなかったからである。妖怪を殺すことは、妖怪にしか出来ないことであった。
もはや人間界は滅びゆく時を待つしかないように思われた。
しかしそんな中、人間界にとって一人の救世主が現われた。ゲイゲイゲイの悪太郎、である。彼は人間と妖怪のハーフ、つまり半妖怪であり、さらに男と女の中間、つまりゲイでもあった。
もはや人間界は滅びゆく時を待つしかないように思われた。
しかしそんな中、人間界にとって一人の救世主が現われた。ゲイゲイゲイの悪太郎、である。彼は人間と妖怪のハーフ、つまり半妖怪であり、さらに男と女の中間、つまりゲイでもあった。
4 ◆X0GH
深い森の中を悪太郎は行く。肩には、彼の左の目玉に父親が乗り移り妖怪化した目梨の親父が乗っている。もっとも親父は、悪太郎の頭髪がまだ豊かであった頃には彼の頭髪の中へとその脆弱な身を隠していた。しかし頭髪が薄くなるにつれそれは次第に困難になり、ついにはむしろ隠れると言うよりは乗っかっているだけ、となった。
5 ◆X0GH
さらに彼の頭皮は脂ぎっていてつるつると良く滑るため、今では親父は彼の肩へとその居場所を移したのであった。
その目梨の親父が甲高い声で悪太郎へと警告を促す。「おい、悪太郎!もはやとんぬらりひょんの縄張りに入っておる、気を抜くなよ!」
その目梨の親父が甲高い声で悪太郎へと警告を促す。「おい、悪太郎!もはやとんぬらりひょんの縄張りに入っておる、気を抜くなよ!」
6 ◆X0GH
「分かってるわよパパ。」
悪太郎は雷鳴のような図太い声とそれに似付かわしくない女言葉とでそう答えた。
そう、なんと忘れがちなのだが、我らが悪太郎は『ゲイ』なのである。それが為、彼は周りから気色悪がられ、大抵このような大きな戦いであれば仲間というものが居てそれと共に戦うのが通説であるが、彼には何者も寄り付かず、親父と二人きりでこの戦争を戦いぬくことを余儀なくされたのである。
悪太郎は雷鳴のような図太い声とそれに似付かわしくない女言葉とでそう答えた。
そう、なんと忘れがちなのだが、我らが悪太郎は『ゲイ』なのである。それが為、彼は周りから気色悪がられ、大抵このような大きな戦いであれば仲間というものが居てそれと共に戦うのが通説であるが、彼には何者も寄り付かず、親父と二人きりでこの戦争を戦いぬくことを余儀なくされたのである。
7 ◆X0GH
ただそれも無理の無い話であろう。悪太郎が異色であるのはその中身ばかりでは無い。身の丈は高く肩幅はがっしりとしていて体つきはまるで神話に出てくるアキレスなど猛々しい勇敢なる男を彷彿とさせる。しかし頭髪はほぼ頭頂部まで綺麗に禿げあがり、そこに浮き出したねっとりとした脂は妖しい下品な光を照り返している。
8 ◆X0GH
そして上半身にはピンクのキャミソールをただ一枚纏い、のみならず下半身は隆々な太股を見せ付けるかのように丈の短いスカート。高いヒールの付いたハイヒールは彼が歩みを進める度に、彼の重さに耐えかねギシギシと不快な音を立てた。
これであるから道行く者が彼を避けたがるのも道理に叶ったことではあろう。偏見的外見には割に無頓着な小さな子供でさえも、彼を見れば泣きだしてしまう始末であった。
これであるから道行く者が彼を避けたがるのも道理に叶ったことではあろう。偏見的外見には割に無頓着な小さな子供でさえも、彼を見れば泣きだしてしまう始末であった。
12 名無し
彼は自分が周りから疎ましく思われていることを知っていた。それでいてそういった輩に対して憎悪の刄によって仇を返そうなどとは決してしなかった。むしろ彼はそれでも他を愛した。他の中でも特に若い男子を。
15 名無し
やん!と悪太郎は声高に叫んで、両手で股間を覆った。
「む!悪太郎!妖怪アンテナが勃ちおったな!近くにおるぞ、用心せよ!」
妖怪アンテナ、とは言わば妖怪を感知するレーダーのようなものである。
「む!悪太郎!妖怪アンテナが勃ちおったな!近くにおるぞ、用心せよ!」
妖怪アンテナ、とは言わば妖怪を感知するレーダーのようなものである。
16 ◆X0GH
彼の場合妖気を感じるとその妖気は体内にて性欲に変換され結果下腹部が勃起する。
しかしその役割はレーダーの効果のみに留まらない。彼は体中に性欲を満たすことによって、より狂暴な野性を解き放つことができ、これから訪れるであろう戦いに向け、戦闘態勢を整えることが出来るのだ
しかしその役割はレーダーの効果のみに留まらない。彼は体中に性欲を満たすことによって、より狂暴な野性を解き放つことができ、これから訪れるであろう戦いに向け、戦闘態勢を整えることが出来るのだ
17 ◆X0GH
場は瞬時にして張り詰めた。悪太郎は未知なる敵に備え呼吸すらも良しとせずに己の気配を殺し、辺りを注意深くうかがった。
敵は確実にこちらの方へ近づいてきている。更に膨張を重ね今やギンギンの股間が彼にそれを教えていた。
敵は確実にこちらの方へ近づいてきている。更に膨張を重ね今やギンギンの股間が彼にそれを教えていた。
18 ◆X0GH
悪太郎は音が漏れぬように口に手をに添え、蚊の鳴くような声で父親にそっと囁いた。
「パパ、すごいわ、すごいの。今までの妖怪とは比べ物にならないくらいの妖気、あ、アン!駄目、腰が砕けちゃう。妖怪の中でこれ程の妖気を持っている者と言えば・・」
「パパ、すごいわ、すごいの。今までの妖怪とは比べ物にならないくらいの妖気、あ、アン!駄目、腰が砕けちゃう。妖怪の中でこれ程の妖気を持っている者と言えば・・」
19 ◆X0GH
悪太郎がそう言い終わらぬうちに、森の奥から一人の老人とおぼしき人影が、彼らの前に落ち着いた様子で姿を現した。
「と、とんぬらりひょん!」
目梨の親父は叫んだ後で、危うく悪太郎の肩から下へ落ちそうになった。
「と、とんぬらりひょん!」
目梨の親父は叫んだ後で、危うく悪太郎の肩から下へ落ちそうになった。
20 ◆X0GH
老人は物怖じした様子もなく悪太郎達の方へと歩いてくる。
頭はつるりと毛は生えておらず、尻を逆さまにした形のようにてっぺんが二つに割れている。窪んだ目はその奥に鋭い光を宿していてこの老人が年相応の隠居な質ではないことを物語っていた。
頭はつるりと毛は生えておらず、尻を逆さまにした形のようにてっぺんが二つに割れている。窪んだ目はその奥に鋭い光を宿していてこの老人が年相応の隠居な質ではないことを物語っていた。
23 ◆X0GH
黒の紋付袴からは鳥の足のように骨ばった腕が伸びていて、その右手には堅そうな木で出来た杖を携えている。
まさしく妖怪の長、とんぬらりひょん、であった。
とんぬらりひょんと悪太郎は深い森の、耳を突くような静寂の中、お互いの顔がはっきりと分かる程の距離で対峙した。
まさしく妖怪の長、とんぬらりひょん、であった。
とんぬらりひょんと悪太郎は深い森の、耳を突くような静寂の中、お互いの顔がはっきりと分かる程の距離で対峙した。
24 名無し
先に口を開いたのはとんぬらりひょんであった。
「なんだ。禿げとるじゃないか。」
不意を突く中傷に悪太郎は返す言葉を失った。まだ罵倒されたのであればその勢いの反発力でもって彼には返す言葉の余地もあった。
「なんだ。禿げとるじゃないか。」
不意を突く中傷に悪太郎は返す言葉を失った。まだ罵倒されたのであればその勢いの反発力でもって彼には返す言葉の余地もあった。
25 名無し
しかし、老人の中傷は罵倒とはよほど遠いところにあり、年寄りの一片の乱れも無い水面のような落ち着きと無関心さを十分に含んで投げ掛けられたものであった。それはまるで、家の壁のペンキが剥がれているのを見て、剥げとるじゃないか。と言うのと同じ調子のものであった。
26 名無し
悪太郎は、内心葛藤した。よほど何かを言い返そうと薄ら髭の生えた口をもごもごと動かした。
ただ彼は思う。一時でも動揺し言葉を失った。その失態はもはや取り戻せないものであって、今仮に何かを言い返した所で、それは何を言おうとも所詮負け犬の遠吠えになってしまうのではないか、と。
ただ彼は思う。一時でも動揺し言葉を失った。その失態はもはや取り戻せないものであって、今仮に何かを言い返した所で、それは何を言おうとも所詮負け犬の遠吠えになってしまうのではないか、と。
28 名無し
しかし彼にはどうしても言いたい事があった。要するにそれが葛藤の片方を担っているものであった。すなわち、お前も禿げとるじゃないか、ということである。なるほど確かにとんぬらりひょんもまた綺麗に禿げあがっている。いや、禿げているというレヴェルでは無い。
29 名無し
彼の場合は全く毛が見当たらなかった。それは赤子の尻のようにつるりとしていて、見ていて哀れと言うよりは、とても愛らしい感じがした。
悪太郎が悪態をつきかえせない理由がまたそこにもあった。とんぬらりひょんは確かに禿げている。
悪太郎が悪態をつきかえせない理由がまたそこにもあった。とんぬらりひょんは確かに禿げている。
30 名無し
だが彼はそれを悪太郎のように恥じてはいなかった。恥じていようものなら彼はきっと悪太郎に対し、禿げ、などと言う諸刃な言葉は使えなかったであろう。彼は自分の年相応の等身大な禿げ、をちゃあむぽいんととして捉えていたのである
31 名無し
つまりは悪太郎が禿げ、と言った所で、彼はその刄の一切で傷を負うことは無いはずなのである。
悪太郎は己の頭頂部に申し訳程度に生えている柔らかいほとんど産毛の髪をほとほと恨んだ。髪は彼の頭の上で必死に抜け落ちるのを堪えている。
悪太郎は己の頭頂部に申し訳程度に生えている柔らかいほとんど産毛の髪をほとほと恨んだ。髪は彼の頭の上で必死に抜け落ちるのを堪えている。
56 悪@久しぶり
閉鎖と聞いて。
みなさま、いろいろと絡みありがとうございましたm(__)m
始めた当初は朝になれば精子の毎日。
チャットで煽りを入れて、また精子にされての繰り返し。
ホントに毎日、起きた瞬間に携帯を確認するドキドキがたまらなく楽しかったです。
おにくにホムペを作ってもらったのも悪の組織でチーム活動したのも良い思い出です。
ホントにありがとうございました(^∀^)ノ
みなさま、いろいろと絡みありがとうございましたm(__)m
始めた当初は朝になれば精子の毎日。
チャットで煽りを入れて、また精子にされての繰り返し。
ホントに毎日、起きた瞬間に携帯を確認するドキドキがたまらなく楽しかったです。
おにくにホムペを作ってもらったのも悪の組織でチーム活動したのも良い思い出です。
ホントにありがとうございました(^∀^)ノ
57 海苔売り
こちらにコメント
今何人いるかわからないけど始めたは六年以上前になるな
上に悪も書いてるけど寝ずにやってたのはいい思い出です
ネットでこんなに親しく暖かい思いができたのはここだけやな
皆さん長い間楽しい時間をありがとう
これからもどこかで会うかもしれないけどその時はよろしく
私事
今年の末か来年の始めあたりに多分結婚します
今何人いるかわからないけど始めたは六年以上前になるな
上に悪も書いてるけど寝ずにやってたのはいい思い出です
ネットでこんなに親しく暖かい思いができたのはここだけやな
皆さん長い間楽しい時間をありがとう
これからもどこかで会うかもしれないけどその時はよろしく
私事
今年の末か来年の始めあたりに多分結婚します