1 陽花

【デイリー】木村がワッツで感謝を述べる

■キムタク「ありがとう、SMAP!」 ラジオでグループへの深い愛情を口に

 31日で解散するSMAPの木村拓哉(44)が30日、TOKYO FMのレギュラー番組「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」のラストで、「ありがとう、SMAP!」とグループへの深い愛情を口にした。中居正広(44)ら4人との対立も報じられたが、木村は感謝の言葉で最後を締めた。存続を願うファンが37万超の署名を集めた活動に触れると「すべてのことに対して、最後に一言だけ失礼します」と前置きし、結成からの28年に思いを込めた。

 番組では26日に最終回を迎えたフジテレビ系「SMAP×SMAP」への強い気持ちも告白。5人での最終歌唱となった、「世界に一つだけの花」のステージ周りに敷き詰められた花について「1本、1本、色も種類も違うけど、人に見えましたね。びっくりしたんですけど、こういう人たちがいてくれたからやって来られた」と話した。

 また、ソロとなる2017年についても言及。「今回の新年はもう一つ意味があるなって、自分の中で現時点で抱いているけど、具体的なものは一切、見えてない。(来年も変わらない)この番組のタイトルもそうだけど、大切にしたいものは変えずに、ぶれずに。勇気というか、何か一つ確たるものをもって進んで行きたいです」と新たな立場での前進を誓っていた。

◆TOKIO「気付けば一番上に」“長兄”グループ 23回目の紅白へ意気込み

 大みそか「第67回NHK紅白歌合戦」(後7・15)のリハーサル3日目が30日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。

 94年にデビューしたTOKIOは、3年先輩でジャニーズ事務所所属グループの最年長だったSMAPの後を継ぐ“グループ長兄”として決意を新たにした。

 85年デビューの最古参である少年隊がグループ活動を控えていることから、SMAP解散後の来年以降について、松岡昌宏(39)は「気付けば僕らが一番上になってしまった。TOKIOが気を引き締めて頑張りたい」と自覚を口にし、「(学んだことを)引き継ぎながら頑張っていきたい」と誓った。

 そのSMAPに並ぶジャニーズ紅白史上タイとなる通算23回目の出場となる今年は、ジャニーズ紅白初となる中継ライブに挑む。東京都庁前の都民広場から生中継で「宙船」を披露。山口達也(44)は「23回のTOKIOが見せられる最高のものを」と意気込んだ。

◆【SMAP検証】メンバーへの負担まで考えながら踏ん張っていたSMAPファン

 今年、ワイドショーの街頭インタビューなどでSMAPファンの皆さんが何度も心中を告白した。そりゃあ10代、20代の方もファンには間違いないのだろうし、SMAPの曲や、その存在に「勇気づけられた」「元気をもらった」という人たちの中には、東北や熊本といった被災地の子供さんたちや、若きパラリンピアンの皆さんも大勢いらっしゃる。

 だが、森且行の脱退、稲垣吾郎、草なぎ剛の事件というSMAP最大のピンチを共に乗り越えてきた大人のファンのガッツはハンパない。

 今年、SMAPにまつわる本当にさまざまな報道が溢れた中、ファンの皆さんは不安や心配を抱えながら本当に踏ん張ったと思う。なぜ、このように、ありとあらゆる報道が出たのか。答えはカンタン。まず、私も含め、記者たちの誰もが彼らに「真実」をインタビューできていない。だから、昨夏頃からマスコミでは流れていた“あることないこと”、いや、“ないことないこと”かもしれないウワサを異なるタイミングで耳にした人たちが今年初め一斉に書き始めたために正反対のことを書くメディアも現れて、マスコミも混乱したが、ファンの皆さんの心は大きくかき乱された。

 多くのファンの方と実際お目にかかりもしたし、お話をさせてもらったが、彼女たちは異口同音に、メンバーを信じる気持ちを語り、「諦めません」と強い意思表示をした。「メンバーの本当の気持ちを聴きたい」…しかし、それがなかなか叶わず、ファンの皆さんはあらゆる行動に出始めた。もっとも大きなものは、「花摘み運動」と呼ばれた『世界に一つだけの花』のCDを改めて買うことだろう。私がよく知るファンの一人は「いまでも週に2枚ずつ買い続けて知り合いに配っています。皆さん、喜んでくださる」そうだ。

 果たして『〜花』は9月9日のデビュー記念日に出荷数でトリプルミリオンを達成。12月に実売でも達成し、その日、香取慎吾は自身がMCを務める『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)で花が刺繍されたジャケットに王冠のピンブローチを着けて出演。ファンの皆さんの想いがメンバーにしっかり伝わっていることがわかる忘れられない場面の一つだ。

 37万人以上の直筆署名を集めた存続を希望する署名活動も含め、「メンバーにプレッシャーをかけていないか」「負担になってやしないか」まで考えながら踏ん張っているSMAPファンは本当にすごい。

 今年私はSMAPファンの大ファンになった。(放送作家・山田美保子)

(16/12/31(土)デイリースポーツ)