1 陽花

【報知】木村がワッツで感謝を述べる

キムタク、ラジオで「ありがとう、SMAP」

 2016年いっぱいで解散する、SMAPの木村拓哉(44)がパーソナリティーを務めるTOKYO FM「What’s UP SMAP!(ワッツ)」(後11時)が30日、放送され、木村はSMAPや26日に最終回を放送したフジテレビ系の冠番組「SMAP×SMAP(スマスマ)」への思いを明かした。

 代表曲「ありがとう」をかけ番組をスタートさせた木村。スマスマで当初演じていた、田村正和の古畑任三郎や松田優作さんの探偵物語のモノマネはワッツでやっていたことを取り入れたと明かして「結構いろいろなことをやりましたね。高倉健さんも、マイケル・ジャクソンも、JB(ジェームス・ブラウン)も来て下さった」と懐かしがった。

 一方で、「ちょっと世の中を騒がせてしまったことがあったじゃないですか」と、稲垣吾郎らの不祥事で4人での活動を余儀なくされた時のことを挙げ、「ファーストリアクションでスマスマ制作陣から物事を考えてくれて、その後のウチらにしっかり届けてくれたのが。6人だったのが5人、4人の場合もあったし、そういう時期を同じ目線でスマスマは向き合ってくれた。大きな感謝しかないですね」と、共に苦難を乗り越えてくれたスマスマのスタッフに感謝の言葉を続けた。

 26日のスマスマ最終回の最後に「世界で一つだけの花」を歌った5人の“ラストステージ”は、色とりどりの花で飾られた。木村は「とんでもない数の、生きた花を置いてくれたんです。ちょっと視覚がおかしくなって、1本1本の花が人に見えました。びっくりしたんですけど、(支えてくれる)人たちが居たから、やってこられたんだな」と、しみじみと語った。

 最後に「来週のワッツの時には変わってるのか?自分でも分からない。新年は、今までは普通に『明けましておめでとう』だが、今回の新年はもうひとつ意味があるというのが自分の中にある」と迷いを告白。一方でワッツの番組名は17年も変えないことを明言しており、「大切にしたいなというものは、変えずにブレずに、一つ確たるものを持って進んでいきたい」と語り、「あとちょっとで12月31日、(ファンには)たくさんの署名をいただきました。

最後に一言。ありがとう、SMAP」と思いを込め番組を締めた。

◆【歴代担当記者が見たSMAPの軌跡】2020年も存続しているはずだったキムタクの約束

 今年の1月中旬。東京勤務に昨年末で別れを告げ、大阪で内勤仕事をこなすなか、表面化した国民的アイドルグループの今に続く大騒動。1年間のジャニーズ担当だったが社内でいろいろ聞かれても、知りたいようなことは何も答えられなかった。

 年明け早々に自分の担当事務所所属だったベッキーのスキャンダルも火を噴いたばかり。報道合戦の渦中にいる担当記者たちを思うと、役に立てないだけに心中複雑だった。

 メンバーが出演した映画の舞台あいさつやドラマの会見などはあったが、5人そろったSMAPを取材したのはたった一度しかない。騒動勃発の約2か月前の昨年11月10日。パラリンピック競技の応援依頼を快諾した5人は、車いすテニスの国枝慎吾(32)や水泳の一ノ瀬メイ(19)らパラアスリート、大会組織委員会長の森喜朗元首相(79)、舛添要一都知事(当時、68)ら大勢とともに、都内のパラリンピックサポートセンターのお披露目の壇上にいた。

 これまでの連載で歴代担当が書いてきたような、メンバーの素顔や肉声に触れたと感じた瞬間はない。だが、一度だけだったから、よく覚えている。木村拓哉(44)は、2020年東京までの開催都市名を順に挙げて「できる範囲で全力でサポートさせていただければ」と確かに約束した。5年先もグループが存続している前提での発言。この時、木村の中でSMAPは確かに続いているはずだったのだろう。

 有馬記念の翌日夜、最後の「SMAP×SMAP」が流れるのを大阪の社内で見ていた。木村が当時、どんな気持ちでその言葉を発したのか、それから何を思ってきたのか、考えてしまう。番組のラスト、画面から次々とメンバーが去り、最後まで残っていた木村も消えた。世界に一つだけの花が散った。(レース部デスク)

 ◆作品は応援を続けている 日本在団パラリンピックサポートセンターの競技団体の共同オフィス(東京・赤坂)には、香取慎吾が10日間かけて描いたという高さ2・6メートル×幅4・6メートルの巨大壁画がある。パラリンピックサポートセンターのキャッチフレーズ「i enjoy!」をテーマに、太陽と海に緑、富士山、聖火などがにぎやかに彩られた作品。一般ファンは入れないが、パラ競技に関わる人たちの目を楽しませている。


(16/12/31(土)スポーツ報知)