1 陽花

【デイリー】中居がサムガでメンバーの名を叫ぶA

◆森且行 SMAPは語らず 川口オート「スーパースターフェスタ」11R3着

 SMAPが解散した31日、96年5月に脱退した元メンバーでオートレーサーの森且行(42)は埼玉県の川口オートレース場で行われた「スーパースターフェスタ」で、第11レースのシリーズ優勝戦に出走した。8車立てで4番手での入線だったが、落車事故があり失格者が出て繰り上がりの3着に入った。

 レース後は落車した選手を気遣いながら急ぎ足で自分のロッカーに。「整備が裏目に出ました。スタートもみんな早かった。来年の課題はスタートですね」と振り返ったが、SMAP解散に関してはノーコメントだった。

◆【SMAP検証】彼らがくれた元気と勇気と温もりはまさしく永遠

 【SMAP解散企画・これまでとこれから】

 「SMAPは永遠にSMAPです」昨年の『紅白歌合戦』のリハーサル取材で、Sexy Zoneの菊池風磨はNHK担当者の制止にも、ハッキリこう答えたそうだ。

 メンバー内格差について中居正広が音楽祭で言及してくれたことを始め、偉大なる先輩SMAPを心から尊敬しているのだ。

 Kis−My−Ft2の“後ろの4人”を「舞祭組」として前に出してくれたのも中居。舞祭組は「中居さん」に届けとばかりに、1月4日、初めて自分たちで作詞作曲した新曲『道しるべ』をリリースする。

 そのキスマイのデビュー日、記念イベント終了後、彼らがその足で向かったのは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)「ビストロSMAP」のスタジオ。それぞれのグループの魅力をフリップに書く際、珍しく中居も参加することになり、その中居と稲垣吾郎はSMAPの魅力を「バラバラ」と記した。答えが一致したことや書き方まで同じだったことにドヤ顔だった中間管理職・稲垣。彼は地方のコンサートの夕食でメンバーに何が食べたいかを聞いてマネジャーに伝える役目も担っていた。

 「友達じゃあないんで」これまで各自のインタビューでメンバーのことを聞くと、彼らは異口同音にこう答えた。ジャニー喜多川社長の天才的選球眼でピックアップされた6人の中に似ている人は一人も居らず、それぞれがそれぞれの志向や溢れんばかりの魅力を持ちながらエンターテイナーとして自立していった。

 だが、暗黙の役割分担はされていたのだ。例えば、番組内でフリースローやボウリングをする際、真っ先にシュートを決めたりストライクを出すのは木村拓哉で、これまで何度も奇跡的なシーンを見せてもらった。

 そんな木村に花を持たせることがベストだと順番を重んじていたのは年少の香取慎吾だ。が、いつしかその想いを上手に告白し、笑いにもっていくことを憶えた香取の“バラエティー力”は多くの放送作家が認めるところだ。

 ジーンズや韓国語、そしてギターと、こだわりだしたらトコトンこだわるのは草なぎ剛。ファッションでは香取も芸能界屈指のオシャレ人間として有名で、逆に中居は自身の私服センスを自虐的な本にまとめている。

 数年前、中居に対し、「昔に比べて丸くなった」と私が言うと「年とって、頬っぺたとかが下がってきたからじゃないですか?」と笑った。

 もちろんそうではない。結成から28年、デビューから25年。何度かあった大きなピンチをファンと乗り越え、屈指の存在となり芸能史にその名を刻んだSMAPは本当にいい歳の重ね方をしている。

 精神的に自立した大人の彼らは根っこの部分では寄り添いながら、これからも共に歩んで行くに違いない。

 自らの社会的役割も熟知している彼らが日本中にくれた元気と勇気と温もりはまさしく永遠。たくさんのKANSHAの気持ちを込め、声を大にして言いたい。「ありがとう!SMAP」。「サヨウナラ」は言わない。(放送作家・山田美保子)
=終わり=


(17/1/1(土)デイリースポーツ)