1 陽花

【報知】中居がサムガでメンバーの名を叫ぶ@

■SMAP解散、それぞれの道へ 何らかの形でファンに恩返し

 SMAPが、31日をもって結成28年の歴史に幕を下ろした。NHK紅白歌合戦の出場もかなわず、ひっそりと解散の時を迎えた。2017年は、5人それぞれソロとなって活動を続ける。ファンを裏切る形の解散となったが、関係者によると、特に中居正広(44)は恩返ししようという思いが強いという。

 ついに、その日が来た。最後の最後までグループ存続を願うファンも多かったが、戦後最強のアイドルと言われたSMAPが、解散した。5人は大みそかは国内で思い思いに過ごしたとみられる。

 今後、5人は別々の道を歩む。最後までメンバー間の溝が埋まらなかった。12月26日放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の最終回で見せた5人最後の姿。同1日に収録された映像。1人涙した中居からは、最悪の結末を招いた責任を負う思いがにじみ出ていた。メンバーを知る関係者によると「特に中居は、何らかの形で恩返ししようと思っているようです」と明かした。ファンが望む5人ではなくなったが、一人一人が変わらぬ姿を見せ続けることで、ファンの心に「SMAP」を生かし続けようとするつもりだ。

 12月11日には国内外から寄せられた37万3515筆の署名が所属事務所に届けられた。30日にはファンがインターネットを通じたクラウドファンディングで資金を集め、朝日新聞に計8面にわたって新聞広告が掲載。この日も毎日新聞に「12月31日、この日に伝えたい『ありがとう』」と題した広告が掲載された。その“声”は中居にも届いているという。

 中居は、昨年1月に表面化した騒動で“独立組”の1人だった。グループが解散した今も独立、事務所移籍話も取り沙汰されている。メンバーの中でソロで打ち切られた仕事はないが、1月からスタートする木村拓哉(44)と草ナギ剛(42)の主演ドラマを含め、全ては騒動前に決まった仕事で、新たに決まった仕事はないのが現状。生みの親で育ての親のジャニー喜多川社長への恩義はあるが、今後も同様の状況が続くのであれば、ファンに変わらない姿を見せるために独立などを視野に動く可能性もある。

 一時は、女性マネジャーが中居ら4人を連れて独立を企てた。同氏の芸能界復帰もうわさされるが、関係者は「この世界で仕事することはない」と断言する。5人と所属事務所の契約は9月まで残る。毎年、新たな契約書を交わすことはなく、3か月前から自動更新となるため、退社となれば6月までの意思表示が必要。どういう形を選ぶのであれ、グループが解散してしまった今、中居ら5人は新たな気持ちで、それぞれ前を向いて活動していくしかない。

◆中居「誰も悪くないんです」…SMAP最後の日に初めて解散に言及

 31日、中居正広(44)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「Some girl’ SMAP」が放送され、メンバーで初めて解散について詳しく言及した。中居は番組冒頭「神様は、僕にこの31日をどういう意味で与えたんでしょうかね」と自問自答。続けて「ちゃんとお話ししないといけないと思います」と話し、番組のほぼ全てにあたる約20分にわたり話し続けた。

 解散の理由については全く語らず「誰も悪くないんです。何なら、僕が悪くてもいいんですが…。誹謗(ひぼう)中傷とか、耳に入ってくるじゃないですか。でも、誰も悪くないんです」。5人の確執が解散へとつながったとされているが「メンバーは最後までしっかりSMAPを務めたと思います。ねぎらい、お褒めの言葉をあげてほしいと思います」と話した。

 また、解散決定後にファンが様々な活動で存続を願っていたことは「タイミングを失ってしまって…。全ての思いはちゃんと届いています。お返事が遅れましたが、ありがとうでいっぱいです」。28年にわたって自分たちを支えてくれたことに感謝した。

 最後は「声を張らせていただきます」と前置きし「シンゴー、ツヨシー、ゴロー、キムラー、スマップー! じゃあね、バイバイ!」と絶叫。グループの名前が付いた曲「SMAP」を最後に流し「SMAP・中居正広」としての活動を終えた。

続く→