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木村が『無限の住人』完成報告会見に出席@

■木村拓哉、LINE交換した市原隼人の“未読”にがっくり

 元SMAPの木村拓哉が15日、都内で行われた映画『無限の住人』(4月29日公開)完成報告会見に出席した。共演の市原隼人は、現場のカメラマンにマッサージをするなど周囲を気遣う木村の座長ぶりに「自分の時間を削ってでも、自分のことよりも周りのことを考えている。そんな座長は初めて見た。こういう男になりたい。こういうふうにありたいと思わせてくれた先輩は初めてだった」と熱く敬意を表した。

 同映画は『月刊アフタヌーン』(講談社刊)で連載された沙村広明氏による累計発行部数750万部突破の人気コミックをもとにしたアクションエンターテインメント。父を殺された少女・凛(杉咲花)の用心棒となって敵討ちする不死身の剣士・万次を木村が演じ、ノースタントで300人を相手とした殺陣にも挑戦している。

 己の欲望のままに生きる残虐な剣士・尸良を演じた市原は「一匹オオカミでありながらハイエナのような人間なので、生きたまま動物を捕食するハイエナの映像を『これが自分のすべてだ』と思いながら見てました」と独特すぎる役作りを力説。「スクリーンからお客さんを殴りつける芝居がしたいと、現場では刀を4本折ってしまった」と全力投球で臨んだ。

 そんな市原の姿に木村も「いい意味でくそ真面目で、本気で取り組んでくれてる人が目の前にいてくれた」と感化されたようで、「撮影が終わって、それぞれの場所に散った先で彼が表現しているものに興味がわいた」とLINEを交換したことを告白。しかし「今度、車椅子バスケをするんだとか、今度は林(真理子)さん原作の作品に出るんだとか、目にするとうれしくて送っていたんですけど一切既読がつかなくて…」と肩を落とた。

 実は、市原は当時の携帯から機種変更をしていたそうで「さっき無事交換しました」と安堵。木村への憧れを熱弁したあとにも「でも機種変更は教えなかった?」と司会者からつっこまれると「失礼しました。すいませんでした」と申し訳なさげに謝罪して会場の笑いを誘っていた。この日は木村、市原のほか杉咲、福士蒼汰、戸田恵梨香、三池崇史監督らが登壇した。

(17/2/15(水)ORICON NEWS)


■木村拓哉 SMAP解散後、初主演映画で世界に“斬り込む”

 元SMAPの木村拓哉(44)が15日、都内で行われたグループ解散後、初主演映画「無限の住人」(4月29日公開)の完成報告会見に出席した。三池崇史監督(56)と初タッグを組み、世界を意識して取り組んだ作品。解散騒動の最中だった昨年1月に右膝を負傷しながらも作り上げた入魂の1本に、木村は「感動」と大きな手応えを得ていた。出品が期待される「カンヌ映画祭」(フランス、5月開催)など、世界に“斬り込む”準備は整った。

 言葉の端々に作品への手応えがあふれた。

 黒で統一したシックな装いで登場した木村は、今作で不死身の用心棒・万次を熱演。1対300人の決戦など過酷な撮影を振り返り、「時代劇で撮影は京都とザッツ・ジャパニーズ。三池組の撮影は、モチベーションの高さが海外の現場に参加している錯覚に陥る。『絶対、面白いものを作る』というワンカットの積み重ねに立ち会えた。出来上がりを見ても感動させていただいた」と思いを語った。

 心身ともに厳しい状況の中で取り組んだ物語だった。昨年1月上旬の撮影で右膝を負傷。同13日にSMAPの解散・分裂が報じられた。ロケ地の京都に報道陣やファンが詰めかける騒然とした中で演技に集中。足を骨折した三池監督は松葉づえをついて指揮を執った。木村は「それでも、『前に進むんだ』というモチベーションがあり、楽しかった」と回想した。

 三池監督も世界上映を視界に入れている。原作は世界22カ国で刊行され、主題歌は世界で活躍する“サムライ・ギタリスト”MIYAVI(35)に託した。時代劇「十三人の刺客」(10年)、「一命」(11年)が世界映画祭で評価されるなど世界を知る三池監督は、「日本の役者とスタッフのポテンシャルの高さを世界に再認識させられる。やるべきことにこだわった結果が世界につながる。いろんなところで上映されることになる」と予告してみせた。

 関係者によると、5月にフランスで開催される「カンヌ映画祭」出品の可能性が予想されるという。俳優としてソロ活動の一歩を踏み出している木村が、胸をふるわせた映画で世界に乗り込む。

◆市原隼人 木村拓哉座長に感服「こういう男になりたいと思った」

 木村は、極悪非道の無法者を演じた俳優・市原隼人(30)らと撮影時にLINEを交換したことを明かした。

 クランクアップ後に市原が出演したドラマなどを見た感想を送っていたが、「既読がつかなくて『まずいな』と思っていた」と未読スルー状態が続いた。市原が携帯を壊してしまい新機種に変更したという真相がこの日、判明。木村は「さっき無事に交換しました」と交流再開を喜んだ。

 熱い男で知られる市原は撮影を通じて木村座長の人柄に感服した。カメラマンにマッサージを施す座長の姿に「木村拓哉という人間は自分よりも周りを気にかけている男。こういう男になりたいと思ったのは初めて」とほれ込んでいた。

(17/2/16(木)デイリースポーツ)