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木村『無限の住人』初日舞台挨拶

■木村拓哉 海老蔵と爆笑“漫才” 劇中さながらのつばぜり合い

 元SMAPの木村拓哉(44)が29日、都内で行われた主演映画「無限の住人」の初日舞台あいさつで、同作イベント初参戦となった歌舞伎俳優・市川海老蔵(39)と漫才さながらの爆笑ステージを繰り広げた。海老蔵が舞台あいさつ出席を決めた際の木村とのやりとりを、モノマネで披露すれば、木村も「こんな自由な人はいない」と反撃した。伝統芸能と現代劇の2巨頭そろい踏みで、カンヌ国際映画祭参戦も決まっている同作の船出を盛り上げた。

 不死身の用心棒・万次を演じた木村と、万次を絶体絶命のピンチに追い込む“秘策”を持つ謎の男・永空を演じた海老蔵−。壇上で顔を合わせた2人が、劇中さながらの丁々発止の“つばぜり合い”で楽しませた。

 スーツ姿の海老蔵は冒頭から「新幹線で会ってよかった。『おい、海老蔵』と呼び、変な人に絡まれたと振り向けば木村拓哉がいた」と木村のモノマネを披露。12日に偶然再会した木村の呼びかけで、舞台あいさつ“参戦”を急きょ決めた経緯を説明し「木村拓哉さんという大スターの魅力が引き合わせた」と主演に敬意を表した。

 海老蔵はさらに、昨冬に京都で行った万次と一騎打ちした場面の撮影の際に、殺陣のアイデアを提案した木村の様子も「『おい、海老蔵。こうやってみない?』とこんな言い方で」と再びモノマネで再現。「そんな言い方してないだろ!」とツッコむ木村にもお構いなしで、差し出された缶コーヒーがぬるかった裏話を「『おい、海老蔵。これ、あったけえから』と天下の木村拓哉に言われたら『あったかいっすね』と言わざるを得ない」と無邪気に話し続けた。

 自由奔放なトークを受け止めた木村は、09年のTBS系ドラマ「MR.BRAIN」以来の共演となった“相方”に「裏で話した通り話すなよ」と苦笑い。共演者で不死身の人物を問われると、「海老蔵。常識も備えつつ、これだけ自由な人はいない。死なないんじゃないですかね」と話し、豪華共演を爆笑トークで締めた。

◆木村拓哉 “無限の休み”にしたいことに「失業じゃないですよね?」

 映画紹介をかねて多数の番組にも出演した木村が国内外の旅行を望んだ。“無限の休み”にしたいことを聞かれ、「失業じゃないですよね?」と笑いながら、「国内も行っていない所がたくさんあるので、身を置いてみたい」と語った。映画は「第70回カンヌ国際映画祭」(5月17日開幕。フランス)の特別招待作品として公式上映される。カンヌに先駆けて映画を鑑賞する日本のファンに「『無限の住人』をかわいがって下さい」と語った。

(17/4/30(日)デイリースポーツ)