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木村&二宮が映画『検察側の罪人』で初共演@

■木村拓哉&嵐二宮和也が映画で初共演「楽しみたい」

 木村拓哉(44)が、来年公開の映画「検察側の罪人」(原田真人監督)に主演し、嵐の二宮和也(33)と初共演することが2日、分かった。これまでSMAPと嵐のメンバーが俳優として共演したことは1度もなく、大きな注目を集めそうだ。

 これまで決して交わらなかった2人が、検事として共演することになった。原作は雫井脩介氏が13年に発表した小説「検察側の罪人」。東京地検刑事部に配属された正義感の強い新人検事、沖野啓一郎(二宮)は、有能なエリート検事、最上毅(木村)と同じ部署になり、ともに仕事に励む。だが、ある金貸しの殺人事件をきっかけに、次第に2人の考え方はすれ違い、いつしか敵同士となってしまう。静かで熱い2人の対決を描いたサスペンスだ。

 ジャニーズ事務所の中でも突出した人気を誇り、昨年末解散したSMAPは、グループの陣営の方針で独自路線を貫き、他のジャニーズグループとは距離を置いてきた。同じステージに立つのは「NHK紅白歌合戦」「FNS歌謡祭」などの音楽特番のみで、大みそかのカウントダウンコンサートなど、事務所が主導する大きなイベントにも参加しなかった。

 俳優としての共演も、木村とV6岡田准一(36)が出演した01年のフジテレビ系スペシャルドラマ「忠臣蔵1/47」などに限られており、嵐のメンバーとはバラエティー、映画、ドラマ含めて一切、共演がなかった。だが、昨年1月に表面化した解散騒動以降、SMAPのスタッフは一新した。マネジメント方針も変わった。解散後の今年1月、木村は自身のラジオ番組で「『新人』という言葉をぶら下げていけたらいいなと思います」と話していた。今年3月ごろ、2人同時にオファーを受けた。原田監督が「実現するとは思ってもみなかった」と驚く初共演が実現した。

 7月以降に撮影開始予定。木村は「原田監督作品に参加できることにとても興奮しています。二宮、他キャストのみなさんと撮影現場を思いきり楽しみたいと思います」と宣言。二宮は「どうにかなってしまいそうな気持ちを努めて冷静に、また客観的に見ているという状態です。原田監督の論法に、そして木村さんの全てに身を委ねてきます。行ってきます」と話した。

 ◆「検察側の罪人」 新人検事沖野はエリート検事の最上と同じ部署に配属され喜ぶ。ある日起こった殺人事件の容疑者の1人は、かつて最上が関わり、既に時効となった別の殺人事件の重要参考人だった。原作では、今度こそ容疑者に法の裁きを受けさせようと越権行為をする最上と、検事としての正義感を強く持つ沖野が対立していく。14年の「このミステリーがすごい!」国内編8位。

◆木村拓哉と二宮和也 ジャニーズ事務所入り9年差

 木村は87年にジャニーズ事務所入りし、91年にSMAPとして「Can’t Stop!! −LOVING−」でCDデビュー。「ロングバケーション」など多数のドラマに主演。公開中の映画「無限の住人」でも主演している。一方の二宮は96年にジャニーズ入りし、99年に嵐として「A・RA・SHI」でCDデビュー。昨年「母と暮せば」で「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞受賞。今年11月には主演映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」公開を控える。

(17/5/3(水)日刊スポーツ)