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木村が13年ぶりのカンヌ映画祭、公式会見に出席A

■キムタク「充実感ある」13年ぶりカンヌ映画祭…主演映画「無限の住人」公式会見に出席

 【仏カンヌ・18日=畑中祐司】元SMAPの木村拓哉(44)が、主演映画「無限の住人」(公開中、三池崇史監督)が特別招待された世界3大映画祭の1つ、第70回カンヌ国際映画祭の公式会見に出席した。「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出され、出演作「2046」(04年、ウォン・カーウァイ監督=コンペティション部門)以来13年ぶりの参加。「ああ、戻って来られたなという感覚」と感慨に浸った。

 カンヌの海岸を見渡す絶景に、木村の疲れは吹き飛んだ。乗り継ぎを含め、計15時間のフライトで17日夜に現地入りした。「監督と一緒にカンヌを歩いている。そのシチュエーションがすごく、充実感がある」。自然と表情がほころんだ。

 カンヌ映画祭は2度目ながら、邦画、主演作で訪れるのは今回が初めてだ。中央に陣取った公式会見の席上。「完全なるメイド・イン・ジャパン。招待していただけたということが(04年と)大きな違い。戻って来られたことに本当に感謝している」。ソロになって初めて公開された映画は、人気コミックが原作の実写版。「スタートラインに立つこと自体が挑戦」と思い入れは強い。三池監督とのタッグも念願だった。“晴れ舞台”に立てた喜びは大きい。

 公式会見前に行われたプレス用上映は450席が満席。今回で6度目のカンヌとなった三池監督の現地人気は高いものの、木村とヒロイン・杉咲花(19)も今回、滞在中に国際通信社AP、ロイターによる個別の映像インタビューが予定される。ほかにも海外10メディアから取材オファーが寄せられるなど、単に招待されただけでなく、海外メディアも上々の反応だ。

 18日午後10時半(日本時間19日早朝)からは公式上映に臨む。実際に観客の反応を味わえるのも、映画祭の醍醐(だいご)味の1つ。「映画祭におけるゴールデンタイムというか。皆さんが食事を済まされた後。その時間帯に上映されるということに、すごく喜びを感じる」。貴重な経験をかみ締めながら、反応にも期待が膨らむ。

(17/5/19(金)スポーツ報知)


■キムタク 13年ぶりカンヌ「戻ってこられた」 ド迫力時代劇を世界発信

 フランスで開催中の「第70回カンヌ国際映画祭」に13年ぶりに参加する元SMAPの木村拓哉(44)が18日、現地で行われた公式会見に三池崇史監督(56)、女優・杉咲花(19)と共に出席した。ソロ活動後初上映の主演映画「無限の住人」が特別上映枠「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出。木村は「戻って来られたことに感謝しています」と凱旋の喜びを語った。

 カンヌの空と海のように澄み切った笑顔あふれる凱旋だった。

 約50人の記者が集まった会場に紺の衣装で登場すると拍手と質問が飛び交った。「カンヌはしばらくぶり。違いは?」と問われ「完全なるメイドインジャパンでの参加が大きな違い。戻って来られたことに感謝しています」。今後の役者業については「自分に、この役というのがあるとすれば運命。一つ一つの出会いを消化して全力で臨んで行きたい」と語った。

 13年前の“ドタバタ・カンヌ”とは違い、順調に会見を迎えた。前回は、04年の香港映画「2046」(ウォン・カーウァイ監督)でコンペティション部門選出に参加。SMAPとして活躍した31歳当時は、フィルムの到着が遅れ公式会見などが延期になり、宿泊先のホテルの従業員がストライキ中とトラブルが続いた。

 今回はプレス試写が450人の満員で会見も予定通り行われ、終了後には外国記者からサインを求められると笑顔で応えた。海外メディアなど10社の取材も受ける予定だ。

 フランスには現地時間17日にミュンヘン経由でニース空港に到着。乗り継ぎ合わせ約15時間の長旅の疲れも見せず、監督と町並みも歩き「充実感がありました」と楽しんだ。

 映画「無限の住人」の原作は世界22カ国で刊行され、フランスでも読まれている。木村演じる不死身の用心棒・万次の壮絶な殺陣を、6作目のカンヌ参戦と世界でも人気の三池監督と初タッグで作り上げた。吹き替えなしのアクションと時代劇の反響が期待される。

 日本時間19日には公式上映を控える。SMAPの看板を外して心機一転、ソロとして活躍する44歳が、昨年1月のSMAP解散騒動時に撮影した作品と共に“世界の木村”としてカンヌに名を刻む。

(17/5/19(金)デイリースポーツ)