1 陽花

『無限の住人』カンヌ公式上映後、木村らが会見G

■キムタク、カンヌで「無限の住人」公式上映…とびっきりの笑顔

 【仏カンヌ18日(日本時間19日)=畑中祐司】元SMAPの木村拓哉(44)の主演映画「無限の住人」(公開中、三池崇史監督)が、特別招待された世界3大映画祭の1つの第70回カンヌ国際映画祭で公式上映され、大成功を収めた。メイン会場2300席は満席。約5分間のスタンディングオベーションに、木村は「言葉じゃない。どの人を見ても、僕らに向けて笑いかけてくれた」と、とびっきりの笑顔で喜んだ。

 観客の反応は、想像を超えていた。格式あるレッドカーペットから劇場へ。一歩足を踏み入れたときから、観客は総立ち。「レッドカーペットを歩くことが、1つのゴールのように聞いていたけど、劇場の扉を入って『ゴールは、こっちだ』と思った。正直緊張があった。あの拍手で迎えてくれた瞬間、リラックスできた」。あとは観客と一緒に上映を楽しむだけだった。

 演じたのは不老不死の侍・万次。序盤の100人斬り、クライマックスの“真打ち登場”のシーンなど、随所で客席が沸いた。昨年末にSMAPが解散し、ソロで初めて公開された映画。日本で賛否両論も多かったが、三池監督をはじめ一丸となって作り上げた。「自画自賛ではなく、何か満足感を得られる時間を感じられることができたことは一番の間違いのない答え。そういうこと(否定)もあるのも事実。あっても構わないと思うけど、僕らはしっかりとした答えを持っている」。強烈な自負をのぞかせた。

 滞在中、海外メディアから「(解散して)さみしくない?」とストレートな質問も受けたという。「自分の中で引きずっていたら、きっと今日も(レッドカーペットを)歩けなかっただろうなと思う」。新たな一ページを刻んでいる。

 13年ぶりで、邦画、主演作として初のカンヌ映画祭。「(戻ってきたい?)心の中では思っている。一度きりのタキシードも何なので、また袖を通せたらなと思う」。計り知れないほど貴重な経験となった。

◆杉咲花、カンヌで人生初振り袖「すごくホッとした」

 ヒロインの杉咲花(19)は、人生初という振り袖姿で海外メディアの注目を集めた。国際映画祭も初体験。海外カメラマンの熱視線を浴びながら「これからどんなことが起こるのか、本当に想像できなかったのですごくホッとした」と笑顔。6度目のカンヌとなった三池監督も「自分が監督していて何ですが、いい映画だと思いました。監督として、こんなに幸せなことはない」と現地の反応を喜んだ。

(17/5/20(土)スポーツ報知)