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SMAP、東京ドーム公演スタート@

■SMAPド派手な贈り物 東京ドーム公演スタート

 人気グループSMAPが26日、東京ドームで全国ツアー「GIFT of SMAP」の東京公演をスタートさせた。制作スタッフが「過去最大級の制作費」というド派手な演出で30曲以上を披露し、約5万5000人を魅了した。

 同会場では昨年、デビュー20周年ファンイベントを開いたが、コンサートは10年のツアー以来だ。そのときに並ぶグループ最長の5日間連続開催に、木村拓哉(39)もしみじみと「5日はすごい…」とつぶやく。中居正広(40)は「SMAPは東京ドームと同い年なんです。88年4月結成。特別な思いがあります」と、同じ時期にこけら落としした同会場への帰還を喜んだ。

 タイトル通り、ツアーのテーマは「SMAPからの贈り物」。コンサートの後半では、香取慎吾(35)が企画したサプライズ演出が用意されていた。ステージ後方にそびえる15メートル四方のスクリーンの下部分が突然、前にせり出し、幅6メートル、高さ4メートル、奥行き6メートルのギフトボックスに早変わり。中から5人が歌いながら飛び出して、ファンを驚かせた。

 大掛かりな仕掛けに、発案者の香取も「何だこりゃ、って大きさ。スタッフには『あなたが描いた絵の通りのサイズです』って言われた」と思わず笑ってしまうほど。稲垣吾郎(38)は「リハーサルで声を上げて後ずさりしちゃいました」と目を丸くした。

 セットリストにも「ギフト曲」として、94年に初めてオリコン1位を獲得した「Hey Hey おおきに毎度あり」のカップリング曲「泣きたい気持ち」が入った。コンサートで歌うのは11年ぶり。歌い出しで少々遅れてしまった中居は「ドンカマ(合図の音)が鳴らなかった。泣きたい気持ちは俺だよ…」と苦笑いしていた。

 8月23日に福岡で始まった今回のツアーは、12月24日の札幌のファイナルまで、5大ドームと東京・味の素スタジアムの6会場21公演で、計95万5000人を動員する。草なぎ剛(38)は「いつも一生忘れない日になっている感じです」と充実の日々を表現した。

◆中居巨人Vに興奮

 プロ野球・巨人の大ファンで知られる中居正広(40)は、21日の優勝の直後とあって、開演前から「先週、原さんがこの地で胴上げされて、その後すぐにSMAP。ジャストタイミングってことで!」と笑いが止まらない。「あ、ここで胴上げされて…って、うろうろしちゃいましたね」とセ・リーグ制覇の余韻をかみしめていた。

◆キスマイが来た

 アンコールの「オリジナルスマイル」では後輩グループ、Kis−My−Ft2が登場した。藤ヶ谷太輔(25)が「僕たち7人も応援お願いします」とあいさつすると大歓声。中居は「お前ら来たときが一番盛り上がってるじゃねえか!」と手荒く歓迎していた。

(12/9/27(木)東京中日スポーツ)


■SMAP 東京ドーム5DAYS幕開け

 人気グループ・SMAPのコンサートツアー「GIFT of SMAP‐CONCERT TOUR2012‐」の東京ドーム5日間連続公演が26日、開幕した。

 木村拓哉(39)が全力疾走を宣言すれば、21日に同所でリーグ優勝を決めたプロ野球・巨人ファンの中居正広(40)はハイテンションでダンスを披露。グループ過去最大級の演出で迎えた5万5000人のファンに感謝の気持ちを届けた。

 “特別な場所”で5人がはじけた。東京ドーム5DAYSの幕開けに、少年のように瞳を輝かせた。

 91年にCDデビューしたSMAPのグループ結成と、東京ドーム誕生が同じ88年。開演前に中居から伝え聞いた“トリビア”を木村が「東京ドームと同い年なんだって」とファンに報告すると、大歓声に包まれた。3階席までびっしりと埋め尽くした5万5000人に感謝した木村は「最後まで変なペース配分を考えずに全力を出し切りたい」と入魂の5日間にすることを約束した。

 特にハイテンションだったのが、大の巨人ファンで知られる中居だった。21日に3年ぶりにリーグ制覇し、選手時代から応援する原辰徳監督(54)が現役時代の背番号と同じ8回、宙を舞った球場。中居は「(5日前に)原さんが胴上げされた場所。いつもと違いますね」と感激し、普段以上にキレあるパフォーマンスを披露した。

 ツアーは、2年ぶりのオリジナルアルバム「GIFT of SMAP」を引っさげ、8月23日の福岡 Yahoo!JAPANドームからスタート。ファンへ感謝の気持ちを届けようと考えた結果、グループ過去最大級の演出となった。

 少しでも一人一人に近づけるように、幅55メートルの巨大ステージの両サイドから約70メートルの花道が伸び、15メートル四方の巨大スクリーンを用意された。アルバム収録曲「真夏の脱獄者」では、長さ6メートル、奥行き6メートル、高さ4メートルの箱からメンバーが登場。

 木村がピンクの犬の格好をした“Pちゃん”を、中居はオヤジの格好をした“しょうわ時代”を披露するツアー初のコントコーナーのほか、ヒット曲「さかさまの空」「夜空ノムコウ」など全33曲を熱唱した。

 最後に後輩のKis‐My‐Ft2が登場すると、中居が「一番盛り上がってんじゃん」と客席をいじった。約3時間の心のこもったステージ。盛りだくさんの“ギフト”で、愛するファンに21年分の思いを届けた。

(12/9/27(木)デイリースポーツ)