1 陽花

剛『クソ野郎と美しき世界』クランクイン

■草なぎ苦笑 4月公開『新しい地図』映画、ようやく撮入

 元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾ら『新しい地図』のメンバーが出演する映画『クソ野郎と美しき世界』(4月6日公開)で、草なぎが出演するパート『光へ、航る』がこのほど埼玉県内でクランクイン。太田光監督、尾野真千子と共に囲み取材にも応じ、草なぎは「なかなか始まらなかった」となかなか撮影が始まらなかった状況にもどかしさを抱えていたことを口にした。

 同作は、episode.1からepisode.4までの短編オムニバス構成で、4つのepisode.を4人の監督が脚本し、2週間限定で、全国86館で上映される。episode.3である『光へ、航る』は裕子(尾野)とオサム(草なぎ)は息子・航(ささきゆうた)を失う。息子を失った悲しみを抱えながらも必死に生きていくしかない2人が、失った息子の右腕を探す旅に出ることを決意し、裕子とオサムは共に日本中を奔走することになり…、という物語となっている。

 この日は裕子と息子・航とのキャッチボールシーンと終盤の夫婦のシーンが公開された。4月公開ながら2月に入ってようやくクランクインとなったが、草なぎは「撮影が始まる、始まると言ってなかなか始まらなかった」と苦笑い。続けて「始まったら猛スピードでフルスロットルで駆け抜けていきたい。最高の作品を作るので期待してください」と誓った。

 香取が出演するepisode.2『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』(山内ケンジ監督)は2月上旬に既にクランクアップ。稲垣が出演するepisode.1『ピアニストを撃つな!』(園子温監督)は2月中旬に、オールキャストのepisode.4『新しい詩(うた)』(児玉裕一監督)は3月上旬にクランクイン予定となっている。

 オムニバス形式となり、香取と稲垣に草なぎは対抗心も。「いい意味で刺激しあっている。2人に負けない」と宣言。「もともと始まりは映画とかやりたいなって3人で話をしていた。いろんな監督が集まってくれた。吾郎さんと慎吾ちゃんのも気になる。最後にEpisode.4で集まるっていうのが、すばらしい。いい仲間と一緒に映画を作っている感覚。できあがりがすごく楽しみですね」と想像を膨らませた。

 最後は「Episode.4が楽しみ。オールキャストがそろうので、どんな映画になるのか。今まで見たことないような、いろんなエンターテインメント性が含まれている作品になるんじゃないか」と見どころを熱弁。「Episode.4はまとめなんですけど、もしかしたらまた次に繋がるような感じですね」と続編に含みを持たせ「愛すべき出演者、仲間たちと映画を作れる。『クソ野郎と美しき世界』のタイトル通りハチャメチャなんですけど、最後は劇場から温かいものを持って帰ってもらえると思う」と熱く語っていた。

(18/2/16(金)ORICON NEWS)


■草ナギ剛出演、太田光監督の映画がクランクイン 太田「アカデミー賞狙う」

 元SMAPの草ナギ剛(43)、女優の尾野真千子(36)が出演、爆笑問題の太田光(52)が監督を務めるオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」(4月6日公開)の第3話「光へ、航る」がこのほど埼玉県内でクランクインした。

 草ナギと尾野が、失った息子の右腕を探し日本中を奔走する夫婦を演じる。初日は終盤の夫婦のシーンや、尾野が息子とキャッチボールをするシーンなどが撮影された。

 91年公開の「バカヤロー!」(第1話)以来、27年ぶりにメガホンを執った太田監督は「もうほとんど撮り終えた気分。成功を確信してます。日本の映画史上に残る名シーンが撮れちゃった。あとは楽勝、俺がいなくてもいい」と冗談を交じえながら手応えを強調。「現場に入った瞬間に2人が恋人同士になっていた。昨日、ラブホテルで一発やってもらおうかと思ったけど、必要なかった」と笑わせた。

 草ナギが「さすが名監督、今そんな指示を出すのは園子温監督ぐらいしかいない」と、第1話の園監督の名をあげてツッコむと「園子温には負けません」と鼻息を荒くした。

 太田監督について、草ナギは「リハーサルの時に、監督の顔になってるなと思いました。絵がめちゃめちゃ下手で、監督史上、最もへたくそな絵コンテを描いてるけど、それはそれで味わい深い」とからかいながらも、脚本について「オムニバスでなくてもしっかり見せられる。僕もメチャクチャクソ野郎に描かれているけど家族愛も出てる。ブラックジョークも含まれていて、やっぱり太田さんはすごい。演じがいがある」とべた褒め。尾野も「ストレートに芝居のことを話してくれる。どういうことをやりたいのかよくわかるので、やっていて楽しい」と続いた。

 太田は照れながら「僕を選んでくれて光栄。3人が新しく旅立つ一発目の一番重要なところ、3人の新しい地図の始まりに指名してくれたのはうれしかった」と笑顔。監督2作目だが「悪評も含め評価されるだろうし、アカデミー賞を狙ってます。過去最高の自信作です」と締めた。

 4本の短編で構成され、第1話「ピアニストを撃つな!」(園子温監督)には稲垣吾郎ほか浅野忠信、満島真之介、馬場ふみからが出演。第2話「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(山内ケンジ監督)には香取慎吾と新人女優の中島セナが出演。第4話「新しい詩(うた)」(児玉裕一監督)で元SMAPの3人が共演する。

 香取が出演する第2話はすでに撮影が終了、稲垣の第1話は近くクランクインする予定だ。

(18/2/16(金)スポーツ報知)