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中居が五輪中継で羽生結弦にインタビュー

■羽生、中居正広から「かっこいいな、って思う?」と聞かれ「これ以上ないでしょう」

 平昌五輪フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を飾った羽生結弦(23)=ANA=が18日、TBSの五輪中継に出演。メインキャスターの中居正広(45)、コメンテーターのプロフィギュアスケーター、鈴木明子さん(32)からインタビューを受けた。収録開始前に中居から「自分でかっこいいな、と思わない?」とこっそりたずねられると、「思います」と答えるお茶目な場面もあった。

 羽生は「前回大会は勝ちたいという一生懸命な気持ちで勝ち取った。今回は自分の時間の制限、キャリアを背負ってだったので、すごく重いな、って」と素直な心境を吐露。中居が「羽生選手のドラマ、生のドキュメントを見ているようでした」と感動を口にすると、「誰かが書かれていたんですけど、これ漫画だったら却下されるよな、って」と、自身の2連覇までの世間の声を自ら口にした。中居も「漫画とかドラマでも、こんなにきれいにシナリオ化しないんですよ」とフィクションでもありえないと驚いた。

 昨年11月のNHK杯公式練習でのけがから3か月、スケートが出来ない期間の話もあった。鈴木さんから「どれくらい順調に進んでいたのか」を問われ、「正直言えば、スケジュールどおりにはいってないです」と明かした。最初に目指した同12月の全日本選手権まで練習ができなかったこと、次に目指した平昌五輪の団体戦も、無理だと感じたことを告白した。中居から「無理だと決断したのはいつ?」と聞かれ「結構早かったです。12月の中では決まっていました」と想定していたスケジュール通りに進まない中、早めの決断をしていたことも語った。

 鈴木さんから「いける」と思った時期を聞かれた羽生は、「いけると思わなかったです。痛み止めを飲み始めて、自分の中で治らないって…」とし、スケート自体を辞めないといけないと思っていたという。「ケアしていただいている先生に、本当に申し訳ないんですけど。もう、これ以上治んない、ってスパッと決めた瞬間からは、もう、練習にちゃんと集中できました」と、気持ちの切り替えの裏にあったエピソードも語った。

 番組では羽生の66年ぶりの連覇、けがからの復活を、海外メディアの中継も絶賛の嵐で伝える様子を紹介。これを受けて、中居は「2連覇。ご自身ではかっこいいな、って思ってますか?」と質問。羽生は「かっこいいな、っていうか…これ以上ないでしょう、っていう」と笑いながら“羽生節”も飛び出した。「いろんな逆境があって。66年ぶりとか。なによりもこうやって、スポーツって、こうやって見るものじゃないと思うんですよ。フィギュアスケートって本当に特別だし。その中で特別な扱いをさせていただいていると思うので。これ以上ない勝ち方をして、これ以上ないものを頂いたと思いました」と感謝していた。


(18/2/19(月)サンスポ)