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【報知】中居が今季の巨人を占う(インタビュー)

■中居正広、今年の巨人は「ここ数年にないワクワク感」

 熱狂的なG党で知られる元SMAPの中居正広(45)が本紙のインタビューに応じ、30日に開幕するプロ野球・巨人の今季を占った。「ここ数年にないワクワク感がある」と4年ぶりのリーグ優勝に太鼓判。大ファンの阿部慎之助が入団以来初めて故障以外で開幕スタメンから外れるが、チームスローガンを体現する“奮輝”に期待。昨季の本塁打王・ゲレーロの加入、4年目の岡本和真ら若手の台頭にも心躍らせながら大いに語った。(取材・構成=畑中 祐司)

 いよいよ始まりますね。ずっと「今年の優勝はジャイアンツ!」と言い続けてきましたけど、ここ数年は特に「理由は?」と聞かれても「好きだから…」としか言いようがなかった。でも今年は違います。(高橋)由伸監督の3年目。信念というか志がしっかり見えてきている。このところなかったワクワク感があります。

 今年は打線が違います。ゲレーロの加入は本当に大きい。岡本の成長も。打率は2割2分だけど、30本塁打ぐらい打ってくれるとか。みんないいバッターなんだけど、怖いバッターがいなかった。何か突出する選手が出てきてほしいと、ずっと思ってきて、岡本がそうなってくれると思います。

 基本的には守り勝つ野球が好きだけど、ここ最近のジャイアンツを見てきたから、今年は超攻撃型の打線が見たい。1番に陽岱鋼がいて、クリーンアップにマギーがいる。しばらく「何だこの打線!」というのを見ていない。そういう意味で、今年は期待大です。

 その打線の中で、阿部選手にも頑張ってほしい。7番ぐらいに入れば、本当に怖い打線になる。慎之助、好きなんですよ。オープン戦を見たら、ひと回りちっちゃくなった。痩せたのかな。だいぶ、絞ったんだなと。あの年で、できる範囲の瞬発力みたいなものを、自主トレ、キャンプですごく意識したんだなと感じましたね。(開幕オーダーで)左打者は吉川尚だけ。2割6分、7分で15本塁打とか。やっぱり欠かせない存在。(打席に)立った時の圧力、威圧感がある。絶対的に必要な選手です。

 1試合でもいいから「キャッチャー・阿部」が見たい。ここぞという場面、終盤とか9回だけでも。代打でそのままマスクをかぶるとか。もちろん小林にも頑張ってほしい。昨年のオフに会った時、「GO!GO!GO!」で2割5分、5本塁打、5盗塁を約束してくれましたから。

 投手陣も上原投手が入った。カミネロ、マシソン、沢村と“セーブ王”だらけ。あと西村もいる。そこに左の森福、高木あたりが入れば。昨年はマイコラス、菅野、田口、畠の4人で貯金が29もあったんですよ。誰かが浪費癖で無駄遣いしているんですよ。でも今年は、打線に厚みも出て、マイコラスが抜けた心配もいらない。

 楽しみは多いけど、敵も強い。やっぱり広島の選手層は厚い。DeNAも投手陣で(ドラフト1位の)東が出てきて、(同5位の)桜井っていう投手が、いいんですよ。若い選手と、バランスがいい。阪神はそんなに変わらないと思うけど。でも、巨人も年齢的なバランスも良くなってきている。今年はワクワクするし、させてほしい。今年のテーマは「ワクワク」です。

 ◆中居 正広(なかい・まさひろ)1972年8月18日、神奈川県生まれ。45歳。87年にジャニーズ事務所入所。91年にSMAPのメンバーとしてデビュー。ソロでドラマ、映画、司会でも活躍。NHK紅白歌合戦では司会を6度、SMAPとして大トリを5度務めた。00年の巨人開幕戦(東京D)で国歌独唱、14年にグループで国歌斉唱を担当。13、17年の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で日本野球機構公式サポーターを務めた。


(18/3/30(金)スポーツ報知)