1 陽花

恒例の忌野清志郎追悼音楽祭に木村がサプライズ出演

■忌野清志郎トリビュートコンサート 日比谷野外大音楽堂で 木村拓哉ら出演

 2009年5月2日にがん性リンパ管症のため58歳で亡くなった、ロックスター忌野清志郎さんの追悼トリビュートコンサート「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー」のファイナル公演が4日、東京・日比谷野外大音楽堂で行われ、木村拓哉(46)、竹中直人(63)、夏木マリ(67)、のん(25)、斉藤和義(52)、山崎まさよし(47)、BEGIN、脚本家で俳優の宮藤官九郎(48)ら生前に親交があった33組が出演。計27曲を披露し集まったファン約3000人を熱狂させた。

 清志郎さんの死去から7日後の09年5月9日、東京・青山葬儀所で「忌野清志郎 AOYAMA ROCK’N ROLL SHOW」と題したロック葬を開催。11年から17年までは毎年5月、日比谷野音や日本武道館などで同コンサートが開催されたが、今年でファイナルを迎えることになった。

 木村は97年の主演ドラマ「ギフト」(フジテレビ系)で清志郎さんと共演。以後、公私ともに親交を深め、「SMAP×SMAP」(同)などで何度も共演。追悼コンサートのファイナルに花を添えるべく、主催者側が出演をオファーしたところ木村が快諾した。

 木村の出演は一部の関係者とアーティストにしか知らされていないサプライズ。本編の最後にBEGIN、山崎、斉藤らが清志郎さんの「JUMP」を歌う中、山崎から「木村拓哉!」と呼び込まれステージに登場した。

 木村は全身黒ずくめのファッション。観客の大歓声を受けながら、天国の清志郎さんに届けとばかりに同曲を熱唱しノリノリでパフォーマンス。歌い終わると共演者たちとガッチリと抱き合った。最後に再び「サプライズゲストは木村拓哉!」と紹介されると、深々と一礼しステージを後にした。

 当初は1曲の予定だったが、木村の希望でアンコールにも登場。清志郎さんがリーダーをつとめた「RCサクセション」の代表曲「雨上がりの夜空に」を、ほかの出演者たちとともに熱唱し清志郎さんを追悼した。

<その他の主な出演者> 鮎川誠(シーナ&ロケッツ)、清水ミチコ、高野寛、Char、TOSHI−LOW(BRAHMAN/OAU)、仲井戸麗市、浜崎貴司(FLYING KIDS)、真心ブラザーズ、増子直純(怒髪天)、宮本浩次(エレファントカシマシ)、矢野顕子

(19/5/5(日)東京中日スポーツ)


■清志郎さんに届け!キムタク飛び入り最後の追悼音楽祭 3000人沸かせた

 2009年に他界したロック歌手、忌野清志郎さん(享年58)の恒例の追悼音楽祭「ロックン・ロール・ショー」が4日、東京・日比谷野外音楽堂で行われ、俳優の木村拓哉(46)がサプライズ出演した。

 観客3000人が騒然となった。本編ラストの「JUMP」の2番が終わると、山崎まさよし(47)が「木村拓哉」と叫び、ジャケット姿の木村が登場。どよめきに似た歓声が上がる中、木村は3番のサビまで1人で歌唱。山崎や斉藤和義(52)、金子マリ(64)らとジャンプしながら歌声を重ね、夜空に向けて声を張り上げた。

 ロックン・ロール・ショーは10回目の今回が最後とあって、主催者側が熱烈にオファーした。木村は清志郎さんと97年に自身の主演ドラマ「ギフト」(フジテレビ)で共演して以来、公私にわたり10年以上の付き合い。ソロ曲「弱い僕だから」を作詞作曲したのも清志郎さんだった。

 木村が人前で歌うのは昨年9月、味の素スタジアムで行われたB’zのデビュー30周年記念ライブに飛び入りして「ZERO」を歌って以来。アンコールでは、RCサクセションのヒット曲「雨あがりの夜空に」を、木村を含む33組の出演者全員で合唱。木村は腕をグルグルと回して熱気をあおり、ボルテージは最高潮に達した。

 清志郎さんとRCサクセションを組んでいた盟友の仲井戸麗市(68)は「すげえゲストが来ている。一般参賀もいいけど、こっちも来て良かったと思うぞ」と呼び掛けた。最後には「清志郎、見てるか?紆余(うよ)曲折あったけど10年続けたぞ」と天に向かって呼び掛け、涙を流すファンも見られた。

 シーナ&ロケッツの鮎川誠(71)や矢野顕子(64)、竹中直人(63)、宮藤官九郎(48)らが参加。会場の外にも漏れる音を聴こうと数百人が集まり、最後の追悼ショーに聴き入った。

(19/5/5(日)スポニチ)