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吾郎が『クリムト展』取材会に出席

■稲垣吾郎「見かけてもそっとしておいて」自身の音声ガイドで「クリムト展」鑑賞に意欲

俳優の稲垣吾郎が14日、東京・上野の東京都美術館で開催中の『クリムト展 ウィーンと日本 1900』にて行われた取材会に出席した。

◆稲垣吾郎「クリムト展」で音声ガイド初挑戦
19世紀末にウィーンで活躍した画家・グスタフ・クリムトの作品を展示する同展覧会のスペシャルサポーターを務める稲垣は、「大役を任せていただいて光栄です」とあいさつ。初めて訪れた同展に終始感激しきりで「クリムトはとにかく華やかで豪華絢爛だけじゃなく、繊細さもあって圧倒されます。心奪われる感覚。ゆっくり鑑賞したい」としみじみと語っていた。

稲垣は今回、ゲストナレーターとして音声ガイドに初挑戦。「この場所をイメージしながら、あまり出しゃばらないように、さりげなく、みなさんの耳に届くように意識しました」と振り返り、取材会では、本展のメイン作品の一つである『ユディト I』前にて生音声ガイドを披露した。

報道陣に囲まれながらの生披露とあって「恥ずかしいな」と照れ笑いで、「なんでしょうね。この緊張感は(笑)。美術館ということでいい意味で重々しくて暗い感じで。そこがまた緊張させますね」と緊張感をのぞかせつつも、柔らかな声でナレーションを朗読。

読み終えると、「大丈夫でしたか?どんな風にカメラで使われるのかな。後半は使い所かな。表情もいいところ使ってください」と報道陣に呼びかけて笑いを誘う一幕も。

普段から美術館では音声ガイドを使って鑑賞しているといい「僕も(音声ガイド)借りていいんですよね?プライベートで何回も来たいので。自分の音声ガイドを聞いている僕を見かけても声をかけずにそっとしておいてください」と茶目っ気たっぷりの笑顔をのぞかせた。

これまで、クリムトとともに活躍した画家を描いた映画の批評や、ベートーヴェンの生涯を描いた舞台「No.9−不滅の旋律−」でベートーヴェン役を演じるなど、19世紀末から20世紀にかけてのウィーン文化に縁がある稲垣。取材会中も興味深く作品を鑑賞し、「勝手に歩き回っていいですかね?本当は独り占めしたいです」と興奮気味に語っていた。

◆「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
同展覧会は、2018年のクリムトの没後100年、2019年の日本とオーストリアの友好150周年を記念して開催。日本では過去最多となる25点以上のクリムトの油彩画が揃うほか、クリムトが手がけた全長34mにも及ぶ壁画『ベートーヴェン・フリーズ』の精巧な原寸大複製も来日。ウィーンの分離派会館での展示を再現する。

なお、同展は7月10日まで開催。


(19/5/14(水)モデルプレス)