1 陽花

ジャニーさんお別れ会に中居&木村出席F

◆ジャニーさん誕生日会の映像初公開 マッチ、中居正広ら祝福に笑顔

 青空に虹が架かったイラストを映したスクリーンの中央に、高さ1メートル37センチのジャニーさんの遺影が飾られていた。空には初代「ジャニーズ」から「King&Prince」までジャニーさんがデビューへ導いた個人やグループの名前が並び、雲には未来を担うJr.グループがカラフルなバルーンに包まれるように記載されていた。

 遺影は、大好きだったコチョウランの鉢100本に取り囲まれ、脇には故人が愛用したジャケットと帽子のほか、自身が獲得したギネス世界記録の認定証と、レーガン元米大統領夫妻と田原俊彦の4人で撮ったお気に入りのショットが飾られた。

 セレモニー冒頭では、近藤や中居正広(47)ら100人を超えるタレントが駆けつけたジャニーさんの誕生日会の映像を初公開。「ハッピーバースデー」の大合唱の中、「きょうは一番楽しい。ありがとう」と感謝を伝えるジャニーさんの肉声が届けられた。

 続いて東山紀之(52)のナレーションに合わせて、故人がタレントと過ごした日々の秘蔵ショットが映し出された。東山は「その生涯を通じ、ジャニーズに命をかけた男の物語。今その第一幕が幕を下ろしました。これからはジャニーさんの思いを胸に、ジャニーズ事務所のタレント、スタッフ一丸となって、ジャニーさんが思い描いた世界の続きを第二幕として、お見せしていきたいと思います」と決意を込めた。

 そして、所属タレントが「ジャニーさん、ありがとう」と伝えるVTRメッセージが続き、コンサートさながらカノン砲から放たれた銀テープが宙を舞った。

◆ファンにはポストカードを配布 ジャニーズタレントからメッセージも

 午後2時からは招待状がなくても参列できる「一般の部」が執り行われたが、正午すぎには大勢の参列希望者が東京ドーム周辺に集まった。

 開始1時間前の午後1時から入場口の2つのゲートに参列者が整列したが、たちまち長蛇の列ができ、その後も続々と参列者が並んだ。

 入場時にはジャニーさんへの思いをつづるメッセージカードを手渡され、祭壇付近にあるカード入れに投入。退場時、ジャニーさんの家族葬の祭壇写真がプリントされ裏面には所属タレント一同からのメッセージがつづられたポストカードが配布された。

 東京都内で仕事を終えてから駆けつけたという会社員の廣部優海さん(30)は「物心ついたときからジャニーズが大好きで、ずっと私の生活の一部でした。ジャニーさんは疲れたときや落ち込んでいるとき、心のよりどころをつくってくれました。お会いしたことはないけれど勝手に親近感を覚えていて、まるで近親者が亡くなってしまったかのように悲しかった。きょうは感謝の気持ちを伝えに来ました」と涙をこらえていた。

 Hey!Say!JUMPの中島裕翔(26)の大ファンという会社員、塚田奈々さん(27)も「ジャニーズは私の青春のすべて。長い長い歴史を作り上げて、たくさんの幸せを与えてくれたジャニーさんが、『天国でも最高のショーを続けられますように』とお祈りしました」と語った。

(19/9/5(木)東京中日スポーツ)