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ジャニーさんお別れ会に中居&木村出席I

■ジャニーさんお別れに芸能界史上最多9万人超 近藤真彦「『YOU、恥ずかしいよ』と言っているかも」

 7月9日に解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血で亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川(本名・喜多川擴=きたがわ・ひろむ)さん(享年87)のお別れの会が4日、東京ドームで開催された。「関係者の部」(3500人)、「一般の部」(8万8000人)合わせて芸能界史上最多となる9万1500人(主催者発表)が参列。所属154人のほか“OB”も姿を見せた「関係者の部」では、ショービジネスに生きた希代のプロデューサーを盛大に送り出すキャノン砲も飛び出した。

 「ジャニーさん、ありがとう」―。参列できなかったタレントも含めて所属全員が笑顔で語りかける姿が、幅70メートルにもなる大型ビジョンに映し出された。ジャニーさんがプロデュースした数々のコンサートや舞台映像など、約10分間の映像はコンサートさながらの華々しさ。銀テープが放たれるキャノン砲でフィナーレを迎えると、参列した3500人の関係者は遺影に向かって拍手を送った。

 関係者、一般を合わせた参列者は、98年に絶頂期で急死した「X JAPAN」のhideさん(享年33)の葬儀で集まった5万人をも上回る9万人超。日本の芸能界に男性アイドルという新たなジャンルを確立したジャニーさんの功績の大きさを物語っていた。

 一般には公開されなかったものの、セレモニーでは“門外不出”の貴重映像も流された。16年10月、スタッフを1人も入れず、タレントだけで行ったジャニーさん85歳の誕生日のサプライズパーティーだ。近藤真彦(55)、中居正広(47)ら生涯を通して愛情を注いできた“子ども”たちに囲まれ「八十何年間生きてきて、特に一番今日が楽しい」と満面の笑みを浮かべていた。

 名プロデューサーでありながら、ビートルズの4人とマネジャーが一緒に写る写真を見て「タレントと一緒に撮るのはみっともない。裏方が前に出るべきじゃない」と公に姿を見せることはなかった。それだけに、動く姿は貴重。近藤らは当時を懐かしむように、映像に見入った。

 映像などは、3年前のパーティーも“総合プロデューサー”として取り仕切ったジャニーズアイランド・滝沢秀明社長(37)が全て監修。この日も後方から見守り、恩師を送り出した。

 前例のないお別れ会。近藤は「ジャニーさんの大好きな野球、球場です。東京ドームです。まさか自分のお別れ会をやるとは思ってなかったでしょうね」。ジャニーさんが倒れてからの約3週間、所属タレント全員で千羽鶴を折って回復を願った。「ジャニーさんは『YOU、恥ずかしいよ』と言っているかもしれない。でも、喜んでいると思う」。思いは、きっと届いているはずだ。

◆KinKi、光一「後輩に教えられることあれば」剛「ジャニーさんのモノマネやりすぎた」

 授けられたジャニーイズムを胸に、“子どもたち”も一歩ずつ進んでいくことを誓った。

 KinKi Kids・堂本光一(40)は「常に演出でジャニーさんを超えられなかったし、この先も超えることはできない。ジャニーさんの演出を受けたことが幸せ。後輩たちに教えられることがあれば力添えできたら」としみじみ。堂本剛(40)も「少年のようなまなざしの人。地球上にある言葉を探してみても『感謝』とか『愛してるよ』という思いが、うまく伝えられない」と語った。

 おちゃめな人柄でも愛されたジャニーさん。剛は「一つ、謝らないといけないことがある」と切り出すと、「ジャニーさんのモノマネをめちゃくちゃやりすぎた。イジらずにはいられなかった」と笑わせると、光一も「(献花台に)飾ってあった(ジャニーさん私物の)帽子と服を着てこようかなと思っていた」と和ませた。

続く→