1 陽花

中居が引退する巨人の阿部慎之助捕手にコメント

■中居正広 G阿部引退に寂しさ 少しでも長く「慎之助〜♪」と叫びたい

 タレントの中居正広(47)が25日、今季限りで引退するプロ野球巨人・阿部慎之助捕手(40)へのコメントを寄せた。芸能界きっての巨人ファンである中居は引退の知らせにショックを隠せず。寂しさを募らせつつも、7歳年下の阿部への思いを熱弁。日本一へのエールも送った。

 ショック、ショック、ショック!嫌だ嫌だ嫌だ!待って待って待ってよ。

 私が最初に朝刊で「引退」の見出しを見た時の正直な思いでした。自分の中では受け入れていませんでしたが、昨日今日と他の選手、評論家、野球関係者の方からのコメントを見て本当なんだなと、思った以上にがく然としました。

 自分もいい年齢にして、年下でもある阿部選手をテレビの前や東京ドームの観客席から「慎之助〜♪」と何度、声をからして叫んだことか、数え切れません。時には手を叩き、時には万歳を、たまにため息をついたり…。年上の私を野球少年に戻してくれました。

 阿部選手が成績、実績、キャリアと、圧倒的な存在を示している時のことでした。その試合はジャイアンツが何点ものビハインドを背負った、消化試合のような試合でした。中堅、ベテランの選手は終盤にベンチに退き、若手が守備固め。マウンドには最近まで2軍にいたような1、2年目のピッチャーが上がった時でした。ほぼほぼ負けの試合、若いピッチャーは阿部選手のミットめがけて一生懸命投げるものの、ワンバウンドだったり暴投だったり…。にもかかわらず、阿部選手は体を横に、腕を上にと一生懸命、どんなボールでも後ろにそらすことなく止めていた。そのプレーを見た時に私は阿部選手から学びました。大ざっぱな試合では緊張感が切れ、横着になりがちですが、年下のピッチャーの球を一生懸命止めていたことが強く印象に残っています。

 誠に身勝手な感傷的な思いですが、今、自分が3歳の子供だったらよかったのになあ〜と思ってしまいました。それは慎之助のデビューから今までの19年間を一度も見ることもなくいれば、こんなにポッカリと穴があくこともなかったじゃないかなあ〜とまで感じてしまいました。慎之助からは楽しいことも、嫌なことを忘れるようなことも、無邪気に喜べることも、たくさん与えてもらいました。まだ阿部選手の野球人生は終わっていません。少しでも長く現役生活を送ってもらいたく、最後まで応援をしたいと思います。

 少しでも長く「慎之助〜♪」と叫びたい。そして最後にぜいたくを言えば、登録は捕手なので阿部選手のキャッチングを見たいものです。日本一まで声をからします。(タレント)


(19/9/26(木)スポニチ)