1 陽花

【サンスポ】慎吾×氣志團対談2@

■【香取慎吾×氣志團 バリバリ音楽談議全文(2)】香取「30年間やってきた自分のスキルに感謝」

 元SMAPの香取慎吾(42)とヤンキー系ロックバンド、氣志團の紙上初対談がサンケイスポーツで実現した。香取が元日に発売した初ソロアルバム「20200101(ニワニワワイワイ)」の収録曲「I’m so tired」で氣志團とコラボした縁。サンスポコムは昨年12月に行われた対談の全容を3回にわたって掲載する。

■バンドがちまちまやっているのを見たことがなかった

 −−氣志團は他のアーティストといろいろコラボをしていますが、香取さんと組んでみていかがでしたか

 綾小路「やっぱりすごいなと思いました。一番刺激だったのがスマホで1分半くらいしかない楽曲を聴いてもらって『もう一回だけ聴いていいですか』って言って聴いてもらったら、そこからすぐに『こういうイメージだ』っていうのを伝えてくれた。曲を聴いてもらって、すぐにテーマをもらったことってなかった。面白かったし、レコーディングもセルフプロデュースができるから『このぐらいのトーンから入ったほうがいいんじゃないか』って提案してくれた。でも俺らの何百倍もレコーディングや現場を経験しているんですけど、全く知らないこともいっぱいあるんです。例えば、歌を入れにいく作業はあっても、バンドがちまちまとやっているところを見たことがなかったり。普通の光景なんですが『そういうふうに一から演奏するもんなんですね』って」

 香取「そうですね。気志團の皆さんのレコーディングにも顔を出させていただいて、すごい人がいて驚きました。結構(音を調整する)ミックスとか最終段階にも顔を出したりする方だったけれど、それこそ楽曲は提供されて完成されたものでレコーディングに入っていたので。しかも、グループだと全部でなく、この1行、ソロとか。アルバムを1日で録ったりもしてたので、そういう意味ですごく時間をかけられた。すごい時間をかけましたね。かけさせてもらったから、すごい楽しかったですね」

■歌入れ後は乾杯→よもやま話

 −−収録曲が多ジャンルで声の出し方もそれぞれで違います。レコーディング前に何か準備はしましたか

 香取「準備はしない方ですね。準備したのは終わった瞬間に飲めるビールでしたね」

 綾小路「僕は一番楽しかったのがそれですね。僕の歌入れが終わった瞬間に2人でプシュッって飲んで。これが楽しかったんだなと。そこからこんこんと話をしながら飲んだ。僕はみんなでわいわいと飲んだりするのがすごい好きなんです。これがみんなで分かち合う瞬間だ。昔は(原盤を作成する)マスタリングが終わった瞬間にみんなで飲みに行ってたんですけど、僕たちも当たり前になってきて、ある時からしなくなった。でも、終わった後にビールを分かち合いながらよもやま話をするっていうのは楽しかったですし、僕のような大ファンからすると最高に面白かったですね。『北斗の拳』の話になったんですけど、本当に面白い話だったんですよ。いっぱい話してもらったし、聞いてもらったし、僕も次のレコーディングは自分でビールを買ってきて、みんなと改めてそういう話をしたいなと思いました。二十数年やってきて、大切なのにそういうことをやらなくなっていた。取り戻した感じはありましたね」

 −−アルバムの制作期間はどれくらい

 香取「レコーディング自体は3カ月ぐらい。制作を始めたのは半年近く前ぐらいですね」

 −−アルバムの次はライブを期待してしまいます

 香取「皆さんともっと歌いたくて、もっと踊りたくて、そういう思いが募って、そういうタイミングでスタッフさんから声をいただけて、こういうタイミングになった。今まではアルバムを引っさげてコンサートを作ってきたので、ライブを想像しながらアルバムを作ってきたんです。でも、今回はアルバムを作れるということで、それが完成して発売したことで、ゴールっていう気持ちになっちゃって。最近インタビューを受けて、改めてちゃんと考えるようになってきました」

 −−いろいろ期待していていいでしょうか

 香取「そうですね。やっぱり皆さんの前で歌ってみんなと一緒に踊れてっていう場所を作れたら。ただ、12曲のうち10曲はフューチャリングなので、1人でコンサートするときには全部僕が歌うのかと。今まで一緒に誰かとやらせていただいた曲の時は、その人は映像で登場してもらってたんですけど、全部映像でもどうなのって思う」

 綾小路「われわれはすぐに行きますんで」

 −−やっぱり生で楽曲を聴いてみたいです

 香取「そうですね。その時は氣志團さんとの曲が盛り上がると思います。他の曲はバンドの人がいない曲もあるので」

 綾小路「とりあえず二十数年やっているんで(CDを流して歌っているふりをする)アテレコも得意です」

続く→