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剛が舞台挨拶後に森さん偲ぶA

■草なぎワル 映画「任侠ヘルパー」初日舞台あいさつ

 SMAPの草なぎ剛(38)の主演映画「任侠(にんきょう)ヘルパー」(西谷弘監督)の初日舞台あいさつが17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。老人介護施設で働く極道者の翼彦一を演じた草なぎは、「いい人というイメージで愛されてきましたが、今回は対照的に『悪い人』。違うイメージを作れた」とうれしそうに語った。

 香川照之(46)は「芝居とはいえ、演者の中にないものは出ない。スクリーンにこれだけ『悪い人』が出たってことは、心の奥にほの暗いものがある」と草なぎを分析し、さらに「安田(成美)さんと手を振るときの芝居がとても好きです。草なぎさんのフィルモグラフィーの中でも代表作になると確信しています」とその演技を絶賛した。

 「ここまで監督さんとディスカッションして作った役はない」という草なぎは、「たいていの役は終わるとすぐ忘れちゃう。SMAPってコンサートもあるし、毎日いろいろ大変なんです。でも彦一は心のどこかに居座っている」と、本作への特別な思いを告白。
 舞台でも共演中の香川は「SMAPを背負う大変さは、横で見ていてすごくわかる。現場でスイッチをオンにする瞬発力はすごい」と感心しきりだった。

◆森光子さんは「芸能界のお母さん」

 10日に92歳で亡くなった女優森光子さんと、89年の連ドラ「時間ですよ 平成元年」で初共演してから親交があった草なぎは、「僕の芸能界のお母さんです。とても残念です。まだ信じられない」と喪失感を打ち明けた。

 同作はSMAPの中居正広(40)と香取慎吾(35)も共演。「たくさんのことを教えていただいた」という。

 「いつも優しかった。小さなこともきちんと覚えていて、お箸をプレゼントしたら、会うたびに『ありがとね』と言ってくれて…」と懐かしそうに語り、「その心遣いを、しっかり胸に抱いて生きていきたい。森さんに学んだことをみなさんに伝えていきたい」とうなずいた。

 森さんの最後の舞台となった10年の「新春 人生革命」も観劇したそうで、「楽屋でお話ししました。今思うと行けてよかった。プレゼントでいただいたかばんを大事にしています」と明かした。

(12/11/18(日)東京中日スポーツ)


■草なぎ 「任侠ヘルパー」続編を熱望

 SMAPの草なぎ剛(38)が17日、都内で主演映画「任侠ヘルパー」の公開初日舞台あいさつに出席し、映画の続編制作を熱望した。

 09年にフジテレビ系でドラマが放送された任侠シリーズ。11年のSPドラマ、今回の映画と、元ヤクザで介護に奮闘する翼彦一役を演じてきた草なぎは、94年のフジテレビ系主演ドラマ「いいひと。」と対極にあたる“わるいひと”を熱演。ドラマの影響もあり周囲からは「『いい人』として愛されてきた」という草なぎは任侠ヘルパーシリーズを通じ、「違う僕のイメージを作れた」と手応えを見せた。

 これまで演じてきた役は、撮影が終わってお風呂に入ると忘れてしまうという。コンサート、舞台にと「SMAPって大変なんですよ」と国民的アイドルの苦悩もポロリ。それでも、「彦一は終わっても残っている。特別な役なんだなと思う。続編できるといい」と今後も“任侠道”を歩むことに期待を膨らませていた。

◆草なぎ、森さんからお箸のお返しにカバン

 SMAPの草なぎ剛(38)が17日、亡くなった森光子さんについて、「たくさんの愛情と笑顔をいただいた。信じられない」と寂しげに語った。

 この日は、都内で行われた主演映画「任侠ヘルパー」の公開初日舞台あいさつに登場。降壇後、取材に応じた。

 森さんとは、89年のTBS系ドラマ「時間ですよ 平成元年」などで共演。演技や人との接し方など多くを教えられたといい「お世話になった。芸能界のお母さんでした」と故人をしのんだ。

 草なぎは、10年1〜2月に上演された森さん最後の舞台「新春 人生革命」(東京・帝国劇場)も観劇した。楽屋を訪ねると、以前に渡したおはしのお返しにと、かばんをプレゼントしてもらったという。「気づかいを忘れない方だった。森さんから教えていただいたことを、しっかりと胸に抱いて生きていきたい」と誓っていた。

(12/11/18(日)デイリースポーツ)