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【ORICON NEWS】慎吾明治座ソロ公演インタビュー

■香取慎吾「たくさんの人と時間を共有することにワクワクしています!」 生配信への思い【独占インタビュー】

香取慎吾が今月9日から明治座でスタートさせた初のソロ公演『さくら咲く 歴史ある明治座で 20200101にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』。東京都に発令された緊急事態宣言により、27日から千秋楽の29日まで公演が中止となってしまったが、29日のABEMAでの生配信は無観客の明治座から当初の予定通り実施されることになった。

 ドラマ『アノニマス 警視庁指殺人対策室』の万丞渉ではシリアスな表情、Amazon Prime Video『誰かが見ている』の舎人真一ではファニーで自由奔放な姿を見せてきた香取。まさに変幻自在なエンターテイナーだが、今回のステージでは「歌って踊るカッコいいアーティストとしての香取慎吾」を存分に発揮する。そんな公演に込めた思いや久しぶりに観客の前に立った感想、生配信に向けた意気込みについて、香取に独占インタビューで聞いた。先行解禁となる公演カットとともにお届けする。

■「自分はステージに立つことが好きなんだと実感」ニューノーマルに合わせた演出に挑戦

・先ほど公演を拝見し、カッコいいアーティストとしての香取さんの姿を久しぶりに見ることできました!

【香取】うれしいですね、ありがとうございます。確かに、本当に久しぶりかもしれない。普段はあんまりカッコつけることがないし、『アノニマス』もシリアスな雰囲気の作品だったので。でも、ステージに立つとそういうスイッチが入りますし、タキシードを着るシーンなんかは特に意識するかも。あれは普段の僕ではない、“ステージの香取慎吾”になるのかな。

・コロナに対する警戒心が高まる中での準備と公演で、苦労することも多かったのでは?

【香取】意外と緊張感とかは、あんまりなかったですね。去年の4月、さいたまスーパーアリーナでソロ公演をやる予定だったのですが、コロナの影響で直前に中止となり、そのときはすごくショックだったんです。だけど、あの時から1年が経って、コロナとともに生活する“ニューノーマル”な時間を過ごすことで1年前とは違う自分になれているので、対策を意識しながら自然と取り組むことができたと思います。マスクをすることや手をアルコール消毒することが普通になり、気をつけることが当然という意識でリハーサルを重ねながら、明治座のステージに向かうことができました。

・久しぶりにお客さんと会って、生のステージの良さを改めて感じましたか?

【香取】それはもう、お客さんとの交流はうれしかったし、自分はステージに立つことが好きなんだと実感させてもらえました。ただ、以前までのステージと違う部分もあって。これまでのコンサートなどの演出で僕がいつもやってきたことって、ファンの皆さんの心拍数が上がって「あっ!」って言いたくなるような瞬間を作ることだったんです。オープニングなら「ここから出てくるんだ!」って驚いてもらえるところを探ったり、ここで喜んでくれるかなっていうポイントを作る作業でした。でも、今回はみなさんマスクをしているし、声も出してはいけないというルールなので、今までとは違うアプローチでステージを作っていきました。

・今回は幻想的なオープニングでしたが、そういう意図があったんですね。

【香取】勢いよく登場するんじゃなくて、スモークの中からぬるっとステージに姿を表すっていうちょっと気持ち悪い感じだけど(笑)。いきなり出てきてみなさんが「ワーッ」てならないように、お客様の反応を考えました。ただ、演出方法は変わったけど、僕はお客様がどう感じてくれるのかということを一番に、それしか考えていないので本質は変わっていないです。今回は声を上げずにジワジワ盛り上がってくれるような、ニューノーマルに合わせた演出になりました。


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・観客のみなさんがマスクをしているという光景も新鮮だったのでは?

【香取】今までは自分がステージに登場したら、まずファンの皆さんの笑顔を見て、自分も笑顔になることができていましたが、今回は始まった当初はみなさんの表情が読み取れなくて、「見えない!」ってちょっと不安に感じました。でも、ずっと僕を応援してくださる方がたくさん会場に来てくださっていて、僕のそういう空気を感じてくれて「マスクをしていても慎吾ちゃんに伝わるくらいの笑顔になろう!」って、マスク越しでも伝わるくらいの笑顔になってくれたんです。これまで通りにファンの方とコミュニケーションをすることができて、マスクをしていてもつながれるんだなってうれしくなりました。

・ニューノーマルな環境でステージに立ったからこそ、感じたことですね。

【香取】やっぱり今までと違いますよ。今までと違うんだけど、皆さんに見えない場所でもコロナと向き合った上で、こういう形で公演をやらせていただいたのは、エンターテインメントをちょっとでも進めていきたいという思いがあったからです。去年はさいたまスーパーアリーナがやれなくなって、自分のなかでエンターテインメントがストップしてしまい、「このままあと数ヶ月が続けば、本当に全部止まっちゃうな」という危機感がありました。だから、少しでも動ける状況になって動ける場所があるなら動きたいと思ったから、今回こうやってステージ立つことができたんだと思います。

■29日の生配信は「積み重ねてきたものの集大成として最高の舞台に」

・今回は生配信ということで、多くの人が香取さんのステージを楽しみにしています。

【香取】日本だけじゃなく世界中から見ることができるみたいなので、本当にたくさんの人に今という瞬間を見てもらえることが楽しみです。自分はこれまでにテレビの生放送の番組をいっぱいやってきて、緊張感もあるけど同じ時間をたくさんの人と共有しているという瞬間にすごくワクワクするんです。僕自身も生配信が好きだからスマホで見たりするし、リビングにプロジェクターがある人は大画面で見るのも面白そう。自宅だったら大きな声で応援してもらってもOKです!

・すでに会場で見たお客様も、配信を見ることで新たな発見もある?

【香取】撮影スタッフさんたちのアングルやスイッチングなどで、生で見たものとは別物になるでしょうし、自分視点で見たものとは違う見え方になるから、会場でご覧になった方にもぜひ配信でまた見てほしいですね。

・最終日への意気込みは?

【香取】最終日は当初から配信を予定していました。せっかくチケットを購入しようとしてくれたのに手に入らなかった方、コロナの影響で地方からは東京には行けない方、医療従事者や介護のお仕事をされている自分の立場を考えて参加を見送った方など、楽しみにしてくださったのにさまざまな事情で参加できなかった皆さんに、なんとか見ていただきたいという思いから生配信を実施することになりました。参加を諦めて、生配信があることを知らない人たちに向けて「諦めないで、大丈夫だよ。一緒の時間を過ごすことができるよ」と大きな声で伝えたいです。今回の公演ではこれまで会場に来てくださった方、来られなかった方、すべての皆さんへ感謝の気持を伝えたいですし、いろんなところにいる皆さんと一緒に盛り上がれたらうれしいです!

・最後に、公演とは直接関係はありませんが、香取さん・稲垣吾郎さん・草なぎ剛さんの3人が日本財団と設立した基金『LOVE POCKET FUND』支援金総額が、4億円を突破しました。支援してくださった方にもメッセージをいただけますでしょうか。

【香取】本当にうれしいですね。皆さんの愛に「ありがとう」を伝えたいです。昨年4月の最初のステイホームのとき、自分のライブもなくなって、下を向いてしまいそうになったけど、この『LOVE POCKET FUND』が自分にとって上を向くきっかけになりました。そこに皆さんの力を貸していただきました。皆さんから頂いた支援がこんなに大きなものになって、実際にいくつかの場所に支援が届いています。でも、まだまだ苦労をされている方もたくさんいらっしゃるので、引き続き皆さまのお力添えをお願いしたいと思います。
 先日、公演中に「4億円を突破しました」と発表したら、会場が拍手で包まれて、すごくあたたかい気持ちになれました。皆さんが達成してくれた金額ですし、それによって笑顔になれている方がいると思うと力をもらえます。本当に苦しいこともつらいこともいっぱいあって、自分だけじゃ乗り越えるのも大変だけど、みんなの力で、みんなの笑顔で一つになれたら、また明日に進んでいけると思います!


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◆『さくら咲く 歴史ある明治座で 20200101 にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』千秋楽公演生配信
日程:2021年4月29日 後1:30〜(開演:後2:00)【※アーカイブ配信なし】
チケット料金:NAKAMA会員:3200円/一般:3500円(税込)
チケット購入期間:4月29日 後1:59まで【※クレジットカード決済のみ】
配信プラットフォーム:ABEMA【※最新バージョン使用を推奨】


(21/4/27(火)ORICON NEWS)