1 陽花

剛主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』開幕

■草なぎ剛主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が開幕「積み上げてきた全てを出せる集大成」

草なぎ剛が主演する舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が14日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて開幕した。それに伴い、草なぎがコメントを寄せ「自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています」と力強く意気込んだ。

 ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描き、ジェームス・ブラウンの楽曲を中心にファンク・ミュージックを散りばめた演出・白井晃の意欲作。初演に続き、主演のアルトゥロ・ウイには草なぎ。共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投。新たに榎木孝明、七瀬なつみが座組に加わった。

 開幕前日には公開ゲネプロが開催され、自身の集大成として全てを注いでいるという草なぎは真っ赤なスーツに身を包み、ジェームス・ブラウンの「Get Up(I Feel Like Being A)Sex Machine」などを熱唱。舞台を所狭しと駆け巡り、華麗なダンスも存分に披露した。

 オーサカ=モノレールの生演奏により、まるでライブ会場さながらの盛り上がりを見せる。初演時には、齋藤茂男が手掛けた照明が読売演劇大賞最優秀スタッフ賞を受賞しており、ウイの欲望埋めく世界観を存分に引き立てるライティングも見どころの一つ。

 同舞台は、12月3日まで同所で上演されるほか、12月18〜26日に京都・ロームシアター京都 メインホール、22年1月9〜16日まで東京・豊洲PITでも開催予定となっている。

■各コメント

演出:白井晃コメント
初演から2年弱の間に世界は大きく変わりました。あの時問題にした政治的状況も一見変化したようで、実は益々深刻になっています。それだけに、この作品の必要性が増しているように思います。リハーサルの中で、草gさん演じるウイも益々鋭角的に研ぎ澄まされてきています。全神経をこの作品に注ぐ姿は清々しくもあります。キャスト・スタッフともに更にパワーアップされて、世界を突き抜く作品がお見せできそうです。この瞬間を是非とも目撃ください。

アルトゥロ・ウイ役:草なぎ剛コメント
シカゴギャング団のボス、アルトゥロ ・ウイはとにかく野心に溢れた人物。
ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています。今回は横浜・京都・東京と3都市で上演できることも楽しみにしています。まだまだ気をつけなくてはいけない日々が続きますが、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!


(21/11/16(火)ORICON NEWS)