1 陽花

剛がSPドラマで手塚治虫に

■草なぎ、手塚治虫になる!代表作誕生秘話を熱演

 SMAPの草なぎ剛(39)が今秋放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「神様のベレー帽〜手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話〜」に主演し、漫画界の巨匠、故手塚治虫さんを演じることが31日、分かった。後期代表作「ブラック・ジャック」の誕生秘話を描いた物語で、草なぎは手塚さんのトレードマークのベレー帽に黒縁めがね姿を披露。偉大な漫画家になりきって熱演する。

 SMAPきっての演技派・草なぎが、「マンガの神様」と呼ばれ、1989年に60歳で死去した手塚治虫さんを演じる。

 制作する関西テレビの開局55周年記念作品で、大阪生まれで大学時代まで関西で過ごした手塚さんが題材に。漫画原作者、宮崎克(まさる)氏原作の「ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜」(漫画・吉本浩二氏、秋田書店)のドラマ化だ。

 物語は「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」などをヒットさせた手塚さんが、古いタイプの漫画家とみなされて人気が下降していた73年が舞台。当時はアニメ事業を担った虫プロダクションが倒産するなど巨額の借金も抱えていた。

 だが、困難に陥っても漫画への情熱を失わずに作品を作り続け、「ブラック・ジャック」の大ヒットで復活。そんな手塚さんの姿を通じて努力の大切さを伝える内容となっている。

 同局の安藤和久プロデューサーは手塚さん役としてすぐに浮かんだのが草なぎだったそうで、「草なぎさんならではの演技で“草なぎ剛の手塚治虫”を見たい、作りたいと思いました」と語った。

 撮影は間もなく開始。先月26日の衣装合わせでは、草なぎがベレー帽に黒縁めがねの“手塚スタイル”に変身。周囲も驚くハマり具合に、本人も「意外にイケる。しっくりきました」とご満悦。

 それでも「フォルム(外形)も大事ですが、原稿を渡すときの笑顔、仕事に対して情熱を燃やす姿など、内面を表現することが一番大事だと実感しました」と手塚さんの人間性を演じることに意欲をかき立てていた。

 7、8年前に「ブラック・ジャック」の全巻を入手し、一気に読破した草なぎ。「誰もが知っている神様のような方なので、とても緊張しています。自分にとっても大きな挑戦。“手塚剛”になれるように頑張ります」と意気込んでいる。

 草なぎと関西テレビといえば、「僕」シリーズ3部作(「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」)などヒット作を連発させた実績を持つ。それだけに、今作も大きな感動が期待できそうだ。

◆テレビ初共演!草なぎパートナー役に佐藤浩市

手塚さんのパートナーで、「ブラック−」誕生のきっかけを作った名物編集者、壁村耐三さん(1998年死去)は俳優、佐藤浩市(52)が演じる。草なぎと佐藤は昨年8月公開の映画「あなたへ」以来、2度目の共演で、テレビでは初。草なぎは「『あなたへ』の時も並々ならぬ空気感がありました。胸を借りる気持ちで、自分の持っている力を出したい」と緊張の面持ち。両者のやりとりも見どころだ。

(13/8/1(木)サンスポ)


■草なぎ 故手塚治虫さん役に挑戦 関テレ55周年記念ドラマ

 関西テレビ開局55周年記念の単発ドラマとして「神様のベレー帽〜手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話〜」が制作され、SMAPの草なぎ剛(39)が漫画家の故手塚治虫さん役で主演することが決まった。“マンガの神様”手塚さんの大ファンという草なぎは大役に緊張気味だが、トレードマークのベレー帽と黒縁メガネが意外なほどよく似合い、本人も驚いている。今秋にフジテレビ系で放送予定。

 ドラマの原作は、2011年に発表されたコミック「ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜」(原作・宮崎克氏、漫画・吉本浩二氏)。73(昭和48)年の「ブラック・ジャック」連載開始とともにスランプを抜け出し、ヒットを量産していった裏側に迫り、誰よりも努力家で、周囲を巻き込む激しい情熱を持ち続けた手塚さんの生き方を描く。

 「『ブラック・ジャック』は7、8年前に全巻を一気に読みました。漫画の中で一番好きと言っても過言ではない」という草なぎは、「『火の鳥』『どろろ』も好きで、アトムのフィギュアは自分で買って持っている」ほどの手塚ファン。「まさに神様のような方なので、とても緊張しています。今までも実在の方を演じることはありましたが、今回はちょっと特別です」と、大役に武者震いした。

 「似るのかな?」と心配していた草なぎだが、役衣装のベレー帽と黒縁メガネを身に着けると、「これは意外に“いける”としっくりきました」。姿形を似せるのも大事と断った上で、「原稿を渡すときの笑顔、仕事に情熱を燃やす姿など、何より手塚さんの内面を表現することが一番大事」と、自分に言い聞かせるように語った。

 名物編集者役の佐藤浩市(52)とは映画「あなたへ」で共演しているが、ドラマの共演は初めて。草なぎは「『あなたへ』のときも並々ならぬ空気感がありました。胸を借りる気持ちで、自分の持っている力を出したい」と決意をのぞかせた。

 ◆あらすじ 昭和48年。アニメ事業に失敗し、人気が低迷していた手塚治虫のもとに、現代から新人編集者の小野町咲良がタイムスリップしてくる。借金まみれでボロボロの「マンガの神様」に驚く咲良だったが、「ブラック・ジャック」の連載を決めた編集長・壁村(佐藤浩市)らとともに、手塚の情熱に振り回されながらも、漫画とアニメでの成功を目指して一緒に走り抜いていく。

(13/8/1(木)東京中日スポーツ)