1 陽花

木村がアンドロイドにB

■キムタク アンドロイド役に挑戦 TBS系ドラマ10月スタート

 SMAPの木村拓哉(40)が、10月スタートのTBS系ドラマ「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(日曜午後9時)で主演する。総理、カーレーサー、検察官などさまざまなヒーローを演じてきた木村だが、今回は何と、100年後の未来からやって来るアンドロイド役。人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の監督、庵野秀明氏(53)も制作に参加し、時空を超えたラブストーリーが展開される。ヒロインは女優柴咲コウ(32)。

 「これまでの連続ドラマの概念を、構想・スケールともに完全に打ち破る」とTBSが豪語する本作。さまざまなヒーロー像を提示してきた木村は、ついに人間ではない「アンドロイド」という新境地に臨む。

 舞台は2013年の日本。誰にも気付かれないまま、2113年の未来と特殊な回路でリンクできるようになっているというSF的な設定だ。その回路を支配して歴史を変えようとする集団が現れ、水面下の攻防が繰り広げられる中、未来からアンドロイドが送り込まれてくる。

 木村は一人2役で、天才物理学者・沫嶋とアンドロイド・安堂ロイドを演じる。沫嶋は時空の抜け道「ワームホール」研究の世界的権威だが、何者かに殺され、婚約者の安堂麻陽(柴咲)も暗殺者に狙われる身となってしまう…。すると机の引き出しから、沫嶋にそっくりのアンドロイドが現れ「麻陽の命を守るようクライアントから依頼された」と告げる。一緒に過ごすうち、ロイドにはそれまでなかった「感情」が芽生えていく…。

 ラブストーリーの要素について、植田博樹プロデューサーは「映画『ボディーガード』が近い」と説明し、さらに「いつか木村さんで、映画『レオン』みたいなキャラクターでラブストーリーができないかと考えていた。誰にも言えない過去がある男が、守るべき誰かと出会って生きる意味を見いだしていくような」と着想を明かした。

 木村は「時空を超えた設定にワクワクする。ロイドが現代でどう生き、変わっていくのか。現場でスタッフ・キャストと一緒にしっかり作り上げていきたい。僕自身としても新しい挑戦になる」と意気込みを語る。

 柴咲との共演は、同じ放送枠でヒットした「GOOD LUCK!!」以来10年ぶり。木村は「愛は時空を超えられるのか…そんなラブストーリーの相手が柴咲さんで心強い」とキッパリ。柴咲も「麻陽にとっても私にとってもヒーローである木村さんに、気持ちよくロイドを演じてもらえるよう、尽力します」と宣言した。

(13/8/15(木)東京中日スポーツ)