1 陽花

『劇場版 ATARU』初日舞台挨拶@

■中居ATARU「ラスト」も続編意欲?

 SMAPの中居正広(41)が14日、都内で主演映画「劇場版ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL」の初日舞台あいさつを行い、続編への意欲を燃やした。

 昨年の連続ドラマ、今年のスペシャルドラマと続き、劇場版で完結と見られていたが「これが最後と思ってます。ただ『海猿』パターンもあるよ」とニヤリ。“ラスト”の続編があった作品を引き合いに出し、シリーズ継続の可能性を示唆した。

 中居は「これが最後の『ATARU』だと思ってます。ラストです」と宣言したが、客席から「え〜」と声が上がるとすかさず「た〜だ、『海猿』パターンもあるよ。“ラストムービーって言っといて、もう1回やってやんの”っていうの。それは皆さん覚えておいて」と切り返した。劇場版3作目で「ラスト」をうたいながら4作目が製作された「海猿」シリーズを引き合いに出し、続編への意欲を燃やした。

 昨年4〜6月にTBS系で放送された連続ドラマから足かけ1年半「ATARU」と向き合ってきた中居にとって、主人公の猪口在(アタル。通称チョコザイ)は愛着のある存在だ。「最初のころはチョコザイになるのに自分の中で10カ所くらいのポイントをチェックしてたんですが、今は2秒で変身できます」と、すっかり役をものにしている。

 続編への唯一の不安は年齢だという。アタルは驚異的な記憶力を持ちながら、コミュニケーション能力が欠けている「サヴァン症候群」の症状の持ち主。純真無垢(むく)なキャラクターだけに「いつまであんなにチャーミングにできるか…」と、限界も感じているようだった。

 ただ、北村一輝(44)、栗山千明(28)、村上弘明(56)、Kis‐My‐Ft2の玉森裕太(23)らレギュラー陣との息はぴったり。ゲスト出演した堀北真希(24)が「皆さんが意見を言い合う現場ってなかなかないので、チームワークがいいんだなって思いました」と舌を巻いたほどで、映画が“当たる”と続編にもスムーズに入れそうだ。

◆「ATARU」監督の衣装に冷たい視線

 一方、木村ひさし監督はド派手なガウンで登場し、出演者や観客をドン引きさせた。

 実は初監督作品である今作の公開に合わせて、友人で新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカから借り受けたもの。周囲の冷たい目線にも負けず、オカダがリング上で見せるのと同じように天を仰ぎ「金の雨を降らせる」“レインメーカー”のポーズを披露してヒットを祈願した。しかし、あまりに場違いなキンキラの衣装に、中居からは「何なのそれ!」と雷を落とされていた…。

(13/9/15(日)デイリースポーツ)