1 陽花

『SMOKING GUN』完成披露会見@

■朝7時までタモリらと打ち上げ 「いいとも!」に感謝の香取慎吾

 32年間の歴史に幕を閉じたフジテレビ系「笑っていいとも!」から一夜明けた1日、約20年間レギュラー出演したSMAPの香取慎吾(37)が東京都港区のお台場シネマメディアージュで主演ドラマ「SMOKING GUN」(同局系、9日午後10時スタート)完成披露試写会見に出席。瞬間最高視聴率33.4%を記録した31日夜の「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」終了後、タモリ(68)らと翌1日朝7時まで飲み明かしたことや番組への思い入れを語った。

 番組の打ち上げ会場となったお台場のホテル日航東京で、深夜0時すぎから朝7時の終了まで飲み続けていたという香取。中居正広(41)や草なぎ剛(39)も一緒だったそうで「『笑っていいとも!』がなかったら今のSMAPはなかった」と深い感謝を込めた。

 打ち上げ終了後に4時間ほど睡眠を取った後、新番組「バイキング」を視聴。「タモさんが『明日も見てくれるかな?』と言っていたので見ました。『笑っていいとも!』のない新しい一歩が始まっていた」としみじみとした口調で話した。

 「新しい一歩−」は香取がこの日会見した主演ドラマで主人公が話すセリフ。「『新しい一歩を始めるべきだ。人間は忘れる生きものだ』と。でも過去を忘れられない、格闘する役」と、タモリや“いいとも”への思いを重ねた。

 タモリとの会話は「ずっと遠くから見ていて、午前5時ぐらいに『タモさん』『慎吾ちゃん』と。以上です」と淡々。打ち上げでの様子について「タモさんは最後まで泣くことも全然ない、楽しそうでした。何か終わった感じがしなかった。タモさんと別れて、あれっ?終わったのかよと思った」と明かした。

 タモリとの今後について問われると「会いたいですね。タモリさんとSMAPで、今までやったことがないことをやってみたい」と前を見据えていた。

 打ち上げが7時に終了したのは、フジの大多亮常務取締役が仕事に行くため「じゃあ」と席を立ったのがきっかけだったという。飲み続けてドラマの会見に臨むつもりだったという香取は「けっこう早く終わったので、普段より多く寝た」と元気だった。

 フジによると31日夜の特番には約150人が出演。「1組ずつ出てきてタモリさんにあいさつする段取りだったのですが、明石家さんまさんが約40分もしゃべってしまったので、みんながドバーッと出てきてしまった。うれしいハプニングでした」(広報部)と説明。

 タモリは番組会場の新宿・スタジオアルタに「私物を取りに行く」と話していたが、同局は「きょうは来ませんでした」。会場のセットなどは1カ月以内に片付ける予定だという。

 女優の吉永小百合(69)は特別番組「笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号」に映画のロケ先の千葉・南房総から中継で出演し、「いいとも」初出演を果たした。一夜明けた1日、関係者を通じ「タモリさん寡黙で、私ひとり喋っていたみたいですね。でも、32年ぶりの共演楽しかった。『今夜は最高』という気分でした。約束が果たせてよかったです」とコメントを発表した。

 ドラマの完成披露会見には香取のほか、女優の西内まりや(20)、NYCの中山優馬(20)、鈴木保奈美(47)らが出席した。

 法にも警察にも助けてもらえないささいな身の回りの事件まで手がける民間の科学捜査研究所が舞台。主演の香取は、もじゃもじゃ頭で大好物のドーナツ片手にさまざまな難事件に挑み、決めセリフ“スモーキングガン”(決定的証拠)をあぶり出す。

 香取は中山とのトークで「実は映画化も決定している」とサプライズ発言。驚いた中山は「僕も出られるんですよね。殺すのだけはやめてください」と懇願。

 香取は「最終回の3時間スペシャルで優馬がどうなるか…」と揺さぶりをかけると、中山はすっかり信じ込んだ様子。その後ウソであることを告げられると「ウワー、これがエープリルフールか」と頭をかいていた。

 香取は西内が撮影中によだれを垂らして爆睡した失態も暴露。号泣してしまった西内は「すいませんでした。香取さんや皆さん忙しいのに、何で寝ちゃったんだろう。もう絶対寝ません」と謝罪し、香取や中山がフォローするハプニングも。

 鈴木は会場の観客に向かって「じゃあみんな『SMOKING GUN』見てくれるかな?」と呼びかけると、観客は「いいとも!」と手を上げて反応。珍しいパフォーマンスに鈴木は「面白くなりたい」とコメントして盛り上げた。

◆いいとも超特大号 視聴率瞬間最高関東地区で33・4%

 3月31日に放送された「笑っていいとも!」最終回の関東地区の平均視聴率は16・3%、瞬間最高視聴率が18・4%だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 その他の地区は、平均視聴率が名古屋地区が14・4%、関西地区が13・2%、北部九州地区が11・1%。瞬間最高は名古屋地区が17・3%、関西地区が15・4%、北部九州地区が14・1%。

 夜の特別番組「グランドフィナーレ 感謝の超特大号」の平均視聴率は関東地区が28・1%、名古屋地区が28・2%、関西地区が26・1%、北部九州地区が25・7%。瞬間最高視聴率は関東地区が33・4%、名古屋地区が35・1%、関西地区が33・3%、北部九州地区が29・8%だった。

 フジテレビによると「いいとも」は82年10月のレギュラー放送開始から最終回まで通算8054回の平均視聴率(関東地区)は11・5%だった。

(14/4/2(水)東京中日スポーツ)