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中居が今井雅之さんのお別れ会で涙

■SMAP中居、のりぴーが涙の別れ…今井雅之さんお別れの会

 5月28日に大腸がんで死去した俳優の今井雅之さん(享年54)のお別れの会が16日、都内で行われ、SMAPの中居正広(42)、女優の酒井法子(44)ら約600人が参列した。今井さんが生前に「芸能界で唯一の友人」と慕った中居は涙を流し、別れを惜しんだ。弔辞を読んだ奈良橋陽子さん(68)は、今井さんが企画した映画「手をつないでかえろうよ」を来年5月の一周忌に合わせて全国公開する意向を明かした。

 最前列に着席した中居は、今井さんの出演作をまとめた映像を眺め、感情を高ぶらせた。テレビ朝日系ドラマ「味いちもんめ」(96年)で共演して以来、約20年にわたり「芸能界で唯一の友人」と慕われた盟友との別れ。あふれる涙を拭い、赤を基調とした約3000本の花で飾られた祭壇に献花した。

 今月11日のラジオ番組で6月上旬に、のどの腫瘍の摘出手術を受けていたことを告白した中居。今井さんに生前、「検査しろ」と忠告され、診察を受けたことが病気の発覚につながった。この日、報道陣を避けるように会場に出入りして取材に応じなかったが、優しいまなざしで遺影を見つめ、感謝の思いを伝えていた。

 09年に覚醒剤取締法違反で有罪判決を受け、復帰作となった12年の舞台「碧空の狂詩曲(ラプソディー)〜お市の方外伝」で夫婦役を演じた酒井は「つらかった時、そばにいて支えてくれた。ありがとうございます」と涙ながらに感謝。13年に今井さんから「舞台をドタキャンされた」と批判されたこともあったが、後に和解した。

 今井さんがライフワークとした舞台「THE WINDS OF GOD」の米国進出などを後押しした奈良橋さんは「雅之、あなたはガッツとパッションの人。人間らしく、ユーモアもあって、激しく生きましたね」と語りかけた。今井さんが完成を熱望していた映画「手をつないで―」は「必ず完成します。来年5月の一周忌には全国を回りたい」と約束した。

 戒名は「自分の人生を信じ貫き通した」という意味を込めて「雅風徹信居士(がふうてっしんこじ)」。通夜、告別式は近親者のみで行われ、四十九日にあたる今月14日に兵庫県内の墓地に納骨されたという。

(15/7/17(金)スポーツ報知)


■中居がのりピーが号泣 今井さんお別れ

 大腸がんのため5月28日に死去した俳優・今井雅之さん(享年54)のお別れの会が16日、都内で営まれ、SMAPの中居正広(42)、女優・酒井法子(44)ら関係者600人が参列した。今井さんの生前の映像上映に中居は涙。09年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受け、12年の復帰舞台で今井さんと夫婦役を演じた酒井も号泣した。弔辞は俳優・千葉真一(76)、演出家の奈良橋陽子氏(68)が務めた。一般献花には350人が訪れた。

 49歳の今井さんがほほ笑む遺影は、赤色を基調にしたユリやバラなど計3005本の花で彩られた。設置されたスクリーンには、ありし日の今井さんの姿が映し出された。

 ラジオで、盟友の早すぎる死を悼んだ中居は、最前列で映像を見守った。今井さんのライフワークだった舞台「THE WINDS OF GOD」や、共演したテレビ朝日系ドラマ「味いちもんめ」の映像が流れると、目を赤くして涙。「2人で飲める仲」だったという今井さんとの別れを惜しんだ。

 取材に応じた酒井も涙をこらえられなかった。12年に復帰舞台「碧空の狂詩曲〜お市の方外伝〜」で共演。13年には今井主演の舞台を巡る降板騒動もあった。酒井は「人一倍つらかった時に、そばにいてくれた。こんな私を支えてくれてありがとうございました」と号泣。闘病中の会話を思い起こし「いつも応援してくださっていた。『また一緒に(仕事を)やろうな』って言ってくださった」と感謝した。

 一度は自衛隊の道に進んだ今井さんだったが、家族の反対を押し切り俳優の世界へ飛び込んだ。憧れの先輩は千葉真一だった。

 その千葉は06年公開の映画「THE WINDS OF GOD −KAMIKAZE−」で今井さんと共演。弔辞では、お酒を酌み交わしながら日本映画の将来を語り合った日々を思い返しながら、「心底、語れる仲間は今井君、君だけだった。ハリウッドで共演したかった。ありがとう。僕をここまで成長させてくれて。ご冥福を祈る。心から。早すぎだよ」と天を仰いだ。


(15/7/17(金)デイリースポーツ)