1 陽花

スマスマ生謝罪で高視聴率&各界から喜びL

◆生スマ視聴率37・2%みんな見たかった5人の「今」

 SMAPが18日夜にフジテレビ系「SMAP×SMAP」に生出演して行った解散騒動への謝罪は国民的関心事だった。一夜明けた19日、番組の瞬間最高視聴率が関東地区で37・2%(関西地区33・8%)だったことがビデオリサーチの調べで分かった。

 メンバー5人は「SMAP×SMAP」の冒頭に生出演して謝罪した。木村の言葉から始まり、メンバー5人が心境を語った映像は2分43秒。横一列にスーツ姿で並んだ5人は最後まで神妙な表情だった。ビデオリサーチによると、今回の番組の瞬間最高視聴率は、関東地区で37・2%(関西地区33・8%)を記録。平均視聴率も関東地区で31・2%(関西地区29・7%)の高視聴率だった。

 フジテレビによると、瞬間最高を記録したのは、関東、関西ともに午後10時22分。木村拓哉(43)が最後に「これから自分たちは、何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします」と話し、メンバー5人がそろって頭を下げた場面だった。

 また、視聴率合計のうち番組の占める割合を示す占拠率も、関東地区で47・8%と高い数字を記録した。

 ビデオリサーチによると、昨年、関東地区で平均視聴率が30%を超えたのは、大みそかの「NHK紅白歌合戦」1部の34・8%と、同2部の39・2%のみ。今月3日放送の日本テレビ系「東京箱根間往復大学駅伝競走復路」の28・3%や、2日放送の往路28・2%も上回り、SMAPの解散騒動に対する関心の高さを裏付けた。

 「SMAP×SMAP」の高視聴率で、この日のフジテレビのプライム帯(午後7時〜同11時)の平均視聴率は14・1%(関東地区)となり、日本テレビの14・5%に次ぐ2位だった。昨年の年間平均は4位だっただけに、大きく押し上げた形となった。

◆安倍首相、参院予算委でSMAP「存続良かった」

 番組を見た安倍晋三首相や各界の著名人もさまざまな見方を示した。

 安倍首相は19日、参院予算委員会で、民主党斎藤嘉隆議員にSMAPの解散回避について質問されると「多くのファンの方々の期待や願いに応えて、グループが存続することは良かったのではないかと思います」と答えた。首相はさらに「政治の世界もそうだが、同じグループが長年続く上においては、さまざまな課題もあるのだろう」と気遣った。首相は就任前の05年に「SMAP×SMAP」の人気コーナー「ビストロSMAP」に出演。14年にもユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行われた記念イベントでメンバーと同席している。

 解散報道を受けて、「キャンディーズ解散にも匹敵する出来事」と話していた石破茂地方創生担当相はこの日、「(存続が決まり)良かったという多くの国民の思いを、メンバーや関係者がどう受け止めるかだ」と今後の活躍に期待感を示した。

 また遠藤利明五輪相は会見で、SMAPが2020東京パラリンピックに関するPR活動に協力していることを踏まえ「これからも応援してもらえれば、パラリンピックは一層盛り上がる」とエールを送った。

◆SMAP存続表明に滝沢「絆が素敵」三宅「偉大」

 番組を見たジャニーズの後輩アイドルも複雑な思いでこれを受け止めた。

 滝沢秀明(33)が19日、都内で主演舞台「滝沢歌舞伎2016」(4月10日開幕、東京・新橋演舞場)の制作会見に出席した。06年に「滝沢演舞城」として初演。ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏(84)が企画・構成・総合演出を手掛け、滝沢が主演、演出を務める。今年はV6三宅健(36)が初出演する。

 SMAPの存続表明について聞かれた滝沢は「SMAPの皆さんとファンの皆さんの絆がすごく見えたので、すてきだなと思いました」。安心したか聞かれると「はい」とうなずいた。三宅は「ファンの皆さんのたくさんの手紙があって、SMAPの皆さんの偉大さをあらためて感じました」と続いた。

 2人は初共演。滝沢は「11年目のテーマは新『滝沢歌舞伎』を生み出したい。想像できるキャストは自分らしくない。大先輩の三宅健君にお願いしました」。三宅は「健&タッキーというおいしい関係になれたら」と笑顔を見せた。

つづく