1 陽花

中居、父の死から学んだ終活

■中居正広「父の死から多くを学んだ」終活 その準備は?

 昨年2月に放送された「中居正広の終活って何なの!?〜僕はこうして死にたい〜2016」(フジテレビ系)が、30日午後9時から1年ぶりに放送される。

 「終活」つまり「死」を迎えるまでにどのような準備を整えておくべきか、について中居がゲストとともに学んでいく番組だ。

 奇しくも第1回の放送は、中居の実父の通夜が執り行われた日だった。そのとき、友人たちから「すごいタイミングだな」と言われたという。がんと闘った父の最期を眼前に中居が行った「終活」について、今回は番組内、収録後にも自身の言葉で大いに語る。

 「父の死から多くを学んだ。学びがないと救われない」

 人生の最期をどう迎えるか。自問自答しながら父を見守る。

 「家族の間でも悲しみの温度が違う。緩和治療、延命治療などいろいろと考える中、強制的な共有を人に求めてはいけないということを僕は学んだ」

 死に場所についても考えが及ぶ。

 「父は最期の2カ月飲まず食わず。救急車に4回乗り、手術も5回受けた。そのつらさは本人しかわからない。自宅と病院、最期はどちらがいいのか」

 中居は長男ではないが、葬儀や手続きなどすべてを取り仕切ったという。綾小路きみまろ、岡江久美子、加藤諒、坂上忍、鈴木奈々、冨士眞奈美ら周囲のゲストから「さすが、リーダーね」と言われると、「おれ、リーダーなのかな!? 今年の2月だったら(SMAP問題で)バタバタしていて大変だったと思う」と冗談も飛び出した。

 また、中居は芸能人の葬儀で故人を偲ぶ囲みインタビューを一度も受けたことがない。「(祭壇の前で)本人に言うから」と受けない主義だという。

 自身の「終活」は…。

 「死の準備をするよりも、やりたいことがまだ満ちている。独身だし、旅行も行きたいし、学びたいことも。まだまだ欲はある。今はリアリティーがないので、終活は少しずつ始める」

 そして「十分に幸せな人生。(みんな赤ちゃんで)泣いて始まった人生なので、最期は笑って終われればいい」と締めくくった。


(16/4/29(金)サンスポ)