1 陽花

今井雅之さんの遺志引き継ぐ映画に中居が友情出演

■川平慈英、親友・今井雅之さんの遺志引き継ぐ 友情出演・中居正広の男気に感激

 俳優の川平慈英が10日、都内で行われた映画『手をつないでかえろうよ〜シャングリラの向こうで〜』完成披露試写会に出席。昨年5月に大腸がんのため亡くなった俳優・今井雅之さん(享年54)が原作・脚本・主演を務めた舞台の映画化となる同作で、主人公・真人を演じた川平は「この映画は、僕の勲章になっています。魂と愛情を注いだ渾身の作品です」と親友だった天国の今井さんに誓いを立てた。

 今井さんの代役として同作の主役を張ることになったことについて、「オファーをいただいた時に、涙があふれ出た。まーちゃん(今井さんの愛称)の誘いと、演技の母である(監督の)奈良橋陽子さんに呼んでいただいて、心からうれしく誇りに思います」としみじみ。CMやバラエティー番組でのコミカルなキャラクターが印象的な川平だが、「まーちゃんが『お前、もう一度アクターとしてアピールしないといけないぞ』と、奈良橋さんを通して言ってくれたんだと思った。なので、役者としての生き様をあふれんばかりに出してます」と力を込めた。

 同作には、今井さんと親交のあったSMAPの中居正広も友情出演している。奈良橋監督は中居がオファーを快諾してくれたことを明かし「現場でもすごく良かったです。少し指示を出しただけで、見事な演技を見せてくれました」と絶賛。川平も「中居さんがいるというだけで『クゥー』ってなりました。すばらしいオーラでしたね」と男気に感激していた。

 試写会にはそのほか、七海、主題歌を歌うJAY’EDも出席。今井さんの命日である28日に公開される。

(16/5/10(火)oricon style)


■中居正広、友情出演していた!“盟友”今井雅之さん幻の主演映画

 昨年5月28日に大腸がんのため死去した俳優、今井雅之さん(享年54)の“幻の主演”映画「手をつないでかえろうよ〜シャングリラの向こうで〜」(奈良橋陽子監督、28日公開)の完成披露試写会が10日、東京都内で行われ、主演俳優の川平慈英(53)らが登壇した。作品には今井さんと親交の深かったSMAPの中居正広(43)が友情出演していることが明かされ、川平は「中居さんと芝居ができて光栄でした」と感激した。

 今回、企画・脚本を担当した今井さんの魂が込められた映画に豪華キャストが集結。中居も、そこに名を連ねていた。

 作品は今井さんが主演した舞台の映画化で、生きる意味を問いかけた感動作。当初、今井さん自身が主演する予定だったが、昨年5月28日に死去。今井さんの恩師であり、同作のメガホンを執った奈良橋監督が川平を主演に抜てきし、中居にラブコールを送った。

 監督は「中居さんは雅之のことが大好きでホント友達だったと思うんです。私の方から『ぜひ、お願いします』と言ったら、気持ちよくゲスト出演していただきました」と経緯を説明。現場でも協力的で、「中居さんは『何でも言ってください』と言って、素晴らしい演技をしていただきました」と絶賛した。

 今井さんと中居はテレビ朝日系ドラマ「味いちもんめ」(1996年)で共演して以降、約20年にわたる“盟友”だった。同7月に行われたお別れの会ではあふれる涙をぬぐう中居の姿が印象的で、そんな2人の絆から実現した今回の友情出演。映画では、川平演じる主人公の男性が関わる組と対立するやくざの若頭を演じており、昨年10月上旬に撮影した。

 川平は「中居さんと芝居ができて光栄でした。現場に中居さんがいるってこと自体、かなり『クゥー』になりました」と川平独自のフレーズを使って喜びを表現。続けて「素晴らしいオーラを発してくれました。彼の演技と、そして他の(俳優が)役者魂を出している映画。ぜひ見ていただきたい」とアピールした。

 川平自身も今井さんを兄のように慕い、撮影中は今井さんの写真をポケットに入れて臨んだという。「この映画は僕の勲章。魂と愛情を注いだ渾身の作品です」と胸を張った。

 一周忌を迎える今月28日、今井さんの“思い”が、スクリーンで映し出される。

手をつないでかえろうよ
 軽度の知的障害のある真人(川平)は中学時代に出会った同じ障害をもつ咲楽(七海、25)と結婚する。しかし、真人は咲楽を守るため、ある罪を犯してしまう。咲楽との約束だった新婚旅行を思い起こすように、三重・伊勢神宮へ一人で出かけた真人は、ヒッチハイクで麗子(すみれ、25)と出会い、麗子に咲楽の面影を見いだしていく−。今月28日から東京・お台場シネマメディアージュなどで順次全国公開される。

(16/5/11(水)サンスポ)