1 陽花

SMAP、解散を発表B



◆メンバー全員のジャニーズ残留はSMAPが初 過去にもあった人気グループ解散

 ジャニーズ事務所には過去にも「フォーリーブス」「光GENJI」ら解散を選択した人気グループがあるが、メンバー全員が事務所に残留するケースはSMAPが初めてだ。

 解散が付きもののロックバンドでも同様で、音楽関係者は「通常は各メンバーの収入にバラつきがあり、事務所も再契約の際に選別する」と説明する。裏を返せば、5人全員が高いレベルの収入を誇っているのが残留の大きな理由だ。

 加えて今年1月の分裂騒動では事務所の対応に批判が続出。今回もファンの声を無視した対応は取れない状況となっている。

(16/8/14(日)スポニチ)


■SMAP結局解散!キムタクと香取の溝埋まらず、事務所には残留

 1月に分裂、解散危機騒動が表面化した国民的グループ、SMAPが12月31日をもって解散することが14日未明、ジャニーズ事務所から発表された。解散後も中居正広(43)、木村拓哉(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の5人は事務所に残留し、ソロとして活動する。5人はジャニー喜多川社長(84)と話し合いを重ねたが、メンバー間の溝は埋められず。デビュー25周年に重い決断を下した。

 騒動発覚から7カ月。5人は解散という苦渋の決断を下した。

 関係者によると、1月の騒動を受けて、事務所は2月から、ファンへの感謝を込めたコンサートや、デビュー25周年イベントの開催をメンバーに提案してきた。5月には「解散はありえない。(デビュー25周年を)盛大にやるべき」と発言したジャニー氏が音頭を取り、メンバーと話し合いを重ねてきた。

 また、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川副社長(89)の長女、藤島ジュリー景子副社長(50)も、ジャニー氏とは別に各メンバーと個別に面談を重ねてきた。ただ、メリー氏は面談に参加することはなかったという。

 5月からこれまでに、ジャニー氏とメンバー5人一緒の面談が2度、ジャニー氏とメンバーそれぞれによる面談も2度実施された。木村は25周年の活動に積極的だったが、メンバー数人が「今の5人の状況ではグループ活動を継続することは難しい」と主張。出演依頼があった7月の音楽特番も辞退していた。

 この状況を受けて、3週間前から、事務所はメンバーに海外での語学留学や芝居の勉強などを含め、グループ活動の休止を提案した。が、稲垣、草なぎ、香取の3人が「休止明けのグループ活動がイメージできない。休止といってファンに期待を持たせるのは失礼。休みより解散したい」と、今月10日に事務所に正式に申し出たという。

 翌11日に、事務所役員による協議で12月31日をもっての解散が正式に決定。解散時期を年内いっぱいにしたのは、レギュラー冠番組の編成やファンの気持ちを考慮して、区切りのいい四半世紀の歴史で終止符を打つことにこだわったようだ。

 解散の最大の要因とみられるのが、木村と香取の軋轢だった。香取は、SMAP独立を計画した女性元チーフマネジャー、Iさん(59)を母親のように慕っていた。ただ、独立は木村が事務所残留を決めたことで頓挫し、Iさんは退社を余儀なくされた。香取の木村に対する不信感は修復不可能な状態となり、2人の溝は大きくなった。

 ただ、リーダーの中居は、グループ活動が少なくなっても現状のままSMAPの存続を願っていたが、関係者は「香取のグループに対する虚脱感が大きく、グループ活動を続ける意義を見つけられなくなった」といい、それに他のメンバーが押し切られた格好だ。

 SMAPは2020年東京パラリンピックのPR活動に協力しているが、14日をもってその活動は終了。解散までにコンサートの開催や新曲の発売、25周年イベントはなく、5人は会見も行わない。

 ただ、「5人から事務所を辞めたいという意思表示は一回もなかった」(関係者)といい、契約更新のタイミングだった9月から1年間、契約更新した。解散後もメンバーは事務所に残留し、ソロ活動を行う。メンバー全員が残って解散するのはジャニーズ事務所では初めてとなる。

 ジャニー氏は解散の決断にがっかりしていたというが、「5人は自分が生んで育てた子供。グループだろうが、ソロだろうが同じ愛情を注ぐ」と変わらぬサポートを誓っているという。

 木村は「本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何もできないので、飲み込むしかない」、中居も「このような結果に至った事をお許しください」と苦しい胸の内を明かした。

 ただ、事務所関係者は再結成について「ないとは言えない」と話しており、かすかな望みはついえていない。

続く→