1 陽花

SMAP、解散を発表D

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◆【記者の目】
SMAP5人全員が1年後事務所に残るかは不透明

 噂が流れ始めた昨秋からSMAPの解散について取材してきた記者にとって、「解散して、メンバー5人全員が事務所に残留する」という今回の決着は意外だった。

 1月に騒動が表面化し一度沈静化した後も、メンバー間の関係は改善されず、水面下では解散の噂がくすぶり続けた。その中で、香取が「ジャニーズを辞めたい」ともらしていたという情報が伝わった。香取は中居とともに熊本地震の被災地に炊き出しへ行くなど、中居に追随しているようにみえた。

 記者は、それらの行動を踏まえ、「解散して、中居と香取が事務所から出て行く」か、「解散はしないが、中居と香取がグループから脱退する」のではと感じていた。だが、実際は中居が木村をのぞく香取らメンバーと事務所の関係修復を図っていたようだ。

 解散を選択した5人は、意外にもジャニーズ事務所と再び9月からの1年契約を更新した。同事務所は1年ごとに契約を自動更新しており、辞める場合、3カ月前に意思表示しなければならない。来年、メンバーが再び残留を選択するかは、現時点では不透明。来年6月までの10カ月、まだまだ彼らの動向から目が離せない。

◆SMAP、元マネジャーの影響!?東京パラリンピック応援隊辞退

 SMAPは2020年の東京パラリンピックをサポートする「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援隊としてPR活動に尽力してきた。昨年11月に東京都内で行われた発表会見には5人全員で出席し、木村は「全力でサポートしたい」と話していた。

 SMAPが解散しても、メンバー個々で応援隊を続けることは可能だったはず。この仕事をプロデュースしたのは同財団に人脈を持つ元チーフマネジャーのIさんだったため、Iさんが事務所を退社したことも応援隊から手を引く大きな要因になったといえそう。

◆SMAPファン、五輪中継テーマ曲「ありがとう」購買運動再燃も

 中居がメインキャスターを務めるTBS系リオ五輪中継のテーマ曲にSMAPの「ありがとう」が使われている。1月に分裂、解散危機騒動が表面化してから、ファンはグループ存続を願って代表曲「世界に一つだけの花」の購買運動を展開してきた。それだけに今度は、SMAPへの感謝の意思表示と解散阻止のため、「ありがとう」の購買運動につながる可能性がある。

◆中居がラジオで意味深発言、今年は「いいことばっかじゃない…」

 中居正広は、この日オンエアされたニッポン放送「中居正広のSome girl,SMAP」(土曜後11・0)に出演し、解散を暗示させる発言が飛び出していた。

 同番組は毎回、事前収録形式。SMAPの解散について語ってはいないが、冒頭で今月18日に44歳の誕生日を迎えることにふれ、「どんな1年になるんだろうな」と繰り返し、「いい1年になるのかな。どうだろうな。いいことばっかじゃないだろうな」と意味深に心境を告白。

 リスナーから寄せられた「43歳のうちにしておきたいこと」という質問には「ないよ。43歳も44歳も変わらない」としたが、水面下では自身の誕生日を前にSMAP解散を決断したことに。「44歳、のんびりしたいな〜」ともつぶやいた。

 そして、「まあ、いい1年…」と言いかけて、SMAPの事実上のラストアルバムとなった「Mr.S」(2014年9月発売)の収録曲「The Future」をオンエア。「未来」というタイトルの楽曲を選曲するあたり、ファンへのメッセージだったのか。

◆香取「スマステ」で公表直前に生出演、解散については言及せず

 SMAPの解散は、香取慎吾が生出演したテレビ朝日系「SmaSTATION!!」の放送終了後、ジャニーズ事務所から報道各社にファクスが送付され、発表された。

 香取は解散という一大決心が公表される直前の生出演だったが、一切それについては言及せず。解散をみじんも感じさせい表情で、お笑いコンビ、フットボールアワーと共演して淡々と仕事をこなした。

(16/8/14(日)サンスポ)