1 陽花

SMAP、解散を発表L

■SMAP解散 12月31日をもって25年の歴史に幕 全員事務所に残留

 今年デビュー25周年を迎える国民的グループ・SMAPが12月31日をもって解散することが14日未明、分かった。所属するジャニーズ事務所がFAXで発表した。5人はジャニーズ事務所に残留。2017年以降はソロ活動を続けていく。

 1988年に結成した国民的グループが28年の歴史に幕を閉じる。1月の分裂・解散騒動を乗り越えたはずの5人が下した決断は解散だった。リーダーの中居正広(43)は「我々SMAPが解散する事をご報告させて頂きます。このような結果に至ったことをお許し下さい。申し訳…ありませんでした…」と謝罪。木村拓哉(43)は「本当に無念です。『解散』という本当に情けない結果になってしまいました。今は言葉が上手く見つかりません」と言葉を失った。

 2月から8月10日まで半年以上かけて5人とグループ活動について協議を重ねてきた。議論を続けたが、メンバーから「今の5人の状況ではグループ活動をすることは難しい」と要望を受け、7月の音楽特番を辞退した。

 8月に入り事務所が休養を提案したが、メンバー数名から「休むより解散したい」と申し出があり、全員一致の意見ではないものの解散を要望するメンバーがいる状況でグループ活動は難しいと判断。解散に至った。1月の解散騒動の影響は大きく、分裂の溝は埋まらなかったようだ。

 ジャニーズ事務所は「25周年のコンサートやイベントを待ち望み応援してくださっているファンの皆さま、そして彼らを今日まで支えてくださった関係者の皆さまのご期待に応えることが出来ず本当に心苦しく、私共の力不足をお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」と国民的グループの消滅をわびた。

 5人は来年以降もジャニーズ事務所に所属し、ソロ活動を続けていく。所属事務所は「SMAPは解散させていただくことになりますが5人それぞれの所属が変わることはなく、より一層個人活動につきましては精進して参ります。彼らの活動を、これまで同様温かく見守っていただけましたら幸いです」とコメントした。

◆SMAP解散 分裂騒動の溝埋まらず…修復不可能…5人の絆

 関係者によると、2月以降、コンサートや25周年イベントに向けて協議してきたが、メンバー間の心の溝が埋まらないほど騒動の影響は大きかった。「心のハーモニーに乱れがある。バランスが悪くなっている」と、分裂状態は続いていた。

 ジャニー喜多川社長(84)が解散を「あり得ない」と否定した5月以降、5人は社長と2回、個別で2回、今後の活動について協議。メリー喜多川副社長(89)との面談はないものの、藤島ジュリー景子副社長(50)とも会談を重ねた。さまざまな周年企画が提案されたが、「今の状況ではグループ活動をすることは難しい」と漏らし、7月の民放歌番組出演を辞退した。

 事態を重く見た事務所は8月に入り、前向きな状況が整うまで海外で語学や演技の勉強をするなど休養を提案したが、10日に過半数のメンバーが解散を決意。事務所に「活動休止は中途半端。いつ活動再開するかが自分らにない。中途半端に期待させるより潔く解散の道を選んだ方がいい」と希望、存続派メンバーも「仕方ない」と受け入れた。11日に役員協議が開かれ、功績を尊重することで事務所も受け入れた。

 1996年には森且行(42)の脱退、2008年にも中居とメンバーとの方針の違いで解散が浮上したという。3度目の解散話を決定づけたのは分裂と、昨年からグループ活動を控え、ソロ活動専念を希望していたメンバーの勤続疲労だった。

 無念さをにじませた中居と木村に対し、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)は解散を選択したとみられる。騒動中は中居ら独立派4人と木村の分裂状態だったが、今回は年長2人の存続派と年少3人の解散派に別れたようだ。

 解散を受けてパラリンピック応援の役目は終了、ファンクラブも消滅する。現在、フジテレビ系「SMAP×SMAP」以外5人での活動はなく、新曲発売、25周年イベント、会見の予定もない。

 25年にわたり夢と希望を与えてきたSMAPがファンの前に姿を見せたのは3月12日、NHK総合「震災から5年 “明日へ”コンサート」で歌唱したのが最後となった。

◆SMAP解散 メンバーコメント全文 中居「申し訳…ありません」

 メンバーはそれぞれつらい決断を報道各社に寄せた。全コメントは以下の通り。

 ◆中居正広「ファンの皆様、関係各位の皆様、我々SMAPが解散する事をご報告させて頂きます。ご迷惑をお掛けしました。ご心配をお掛けしました。お世話にもなりました。このような結果に至った事をお許しください。申し訳…ありませんでした…」

 ◆木村拓哉「この度の『グループ解散』に関して、正直なところ本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何も出来ないので、呑み込むしかないのが現状です。沢山の気持ちで支えて下さったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して『解散』と言う本当に情けない結果になってしまいました。今は言葉が上手く見つかりません」

 ◆稲垣吾郎「ファンの皆様、スタッフ関係者の皆様、この度はご心配ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません。今の状況で五人での活動は難しいと思い、辛い決断ではありますが『解散』という形を取らせて頂く事になりました。どうか僕達の意志をご理解頂けたらと思います。28年間本当にありがとうございました」

続く→