1 陽花

木村がハワイから帰国し、ファンに謝罪A

■キムタク、ハワイから帰国…空港で異例の取材対応「去年の末から自分自身は変わっていない」

 12月31日で解散するSMAPの木村拓哉(43)が22日、プライベートで滞在していた米ハワイから成田空港着の日航機で帰国した。妻・工藤静香(46)ら家族と訪れていたが、この日は空港職員に先導され、単身で姿を見せた。テレビカメラに一礼し、報道陣の問い掛けに答えるなど、騒動の渦中にいる人物としては異例の対応だった。

 到着ゲートから出てきた木村は、待ちかまえる報道陣の前を一度は通り過ぎかけた。しかし、記者からの問いかけを聞くと、きびすを返してテレビカメラに向いた。「心配かけて申し訳ありません」と話し、一礼した。

 一般客も入り交じる大混乱の中で堂々と対応した。両脇を警備員が固める厳戒態勢で車に向かうまでの道のりでも、報道陣の質問に足を止めた。「急な話の流れだったので、驚かせてしまったと思いますし。すごく、ごめんなさい」とサングラスの奥の瞳を曇らせ、ファンに向けた謝罪の思いを繰り返した。

 解散発表時に書面でコメントし、メンバーそれぞれがレギュラー出演するラジオ番組でも解散に触れた。だが、1月の分裂騒動以降、メンバーは報道陣の問い掛けに一切対応していない。解散が発表された13日深夜以降、公に姿を見せたのは今回の木村が初めて。隠れて帰国することも出来たはず。沈黙を貫くこともできた。そうせず、取材に応じたのは、少しでも真意を知りたいファンを気遣う強い思いがあったからこそだ。 「(解散に納得?)まあそれは…ファンの皆さんが一番納得してないと思いますし。納得というよりは、去年の末から今回の騒動に至るまで、自分自身は変わっていないので…その辺は」

 日本を離れるまで、メンバー間で「活動休止」で認識が一致したはずだった。ハワイには9日までに飛び立った。「解散」に覆ったのは10日。「ハワイで解散を聞いたのか」という問いかけには、少し答えに迷いながら「…そうですね」と言葉を絞り出した。

 SMAPとして人生の3分の2を過ごしてきた。1988年4月に結成して、28年間を共に過ごした他のメンバーに言いたいことはあるはず。だが、もう何を言っても「解散」が覆るわけではない。「やっぱりずっと(一緒に)やってきたメンバーなので。気持ちというか…。やってこれたという事実は事実なので」と思いをかみ殺すしかなかった。

(16/8/23(火)スポーツ報知)


■キムタクがハワイから帰国 解散発表後、初めて報道陣の前に

 解散を表明したSMAPの木村拓哉(43)が22日夜、休暇先のハワイから成田空港に帰国した。SMAPの解散発表後、メンバーが報道陣の前に姿を見せるのは木村が初めてとあって、空港内には約100人の報道陣が待ち構えた。

 ハットにサングラス、ラフな服装で到着ゲートに姿を見せた木村は「おつかれさまです」と報道陣に声をかけられ、女性ファンからは「かっこいい」と黄色い歓声が飛んだが、笑顔を見せず、無言で立ち去った。

 その後、到着ロビーに姿を見せ、報道陣から「ファンにひとこと」と質問が飛ぶと、一度は立ち去ろうとしたが、立ち止まり、「心配かけて申し訳ありませんでした」と一礼した。

 迎えの車に乗り込む際には、再び報道陣に対応。解散について聞かれると、「急な話の流れだったので、ファンを驚かせてしまったと思いますし、すごくごめんなさい」と改めてファンに謝罪。ほかのメンバーに対しては、「ずっと一緒にやって来たメンバーなので。やってこれたという事実は事実なので…」と困惑気味だった。

◆「気持ち変わらず」

 「解散に納得してるか」と聞かれると、「ファンのみなさんが一番納得していないと思います」とファンへの気遣いをみせた。自身の気持ちについては、「納得というより、去年の末から今回の騒動に至るまで、自分の気持ちは変わっていないので…」と言葉を選びながら胸中を吐露。関係者に制止されて車に乗り込み、空港を後にした。

 木村は今年1月の解散騒動では、ただ1人、ジャニーズ事務所への残留を決意。グループ活動継続へメンバーと事務所の調整役を務めた。今回の解散でも「一貫してグループ活動に積極的だった」(関係者)とされている。

 「活動休止」という結論が出たことで今月初旬から家族とハワイで休暇を過ごしていたが、今月10日、他のメンバーからの「休止するより解散したい」との申し入れがあり、一転「解散」が決定。木村はハワイで、そのことを知らされたという。14日未明に発表された公式コメントと19日のラジオ番組では「情けない結果」などと無念さをにじませていた。

 一方で、大事な決断の場にいなかったことにさまざまな臆測が飛び交い、いつ帰国するのか、何を語るのかが注目を集めていた。

(16/8/23(火)東京中日スポーツ)