1 陽花

【トーチュウ】スマスマ最終回@

■SMAP、長いおじぎでお別れ 「スマスマ」最終回も語らず

 年内で解散するSMAPのラストステージとなるフジテレビ系「SMAP×SMAP」最終回が26日、放送された。SMAPは先日、NHK紅白歌合戦の出場を正式に辞退したため、この日の放送が5人そろった姿の見納め。「世界に一つだけの花」を歌ったが、肉声のあいさつはなかった。

 5時間近い特番の最後を締めたのは1曲だけのラストライブ。「スマスマ20年、そしてグループ活動28年、みなさまの気持ちに、深く感謝いたします。ありがとうございました。 SMAP」という字幕に続き、デビューからの写真や映像が流れ、色とりどりの花に囲まれて代表曲を歌った。

 アップになった5人は穏やかな笑顔だったが、最後に近づくにつれ中居正広(44)の目元が潤んだ。歌が終わり中居が指揮者のように右手を高く掲げ、音楽を止めた。そして5人が深々と頭を下げる中、静かに幕が下りた。

 しかし番組はこれで終わらない。歌い終え、4人に背を向けて涙をぬぐう中居、目を閉じる香取慎吾(39)、涙をこらえるように上を向く稲垣吾郎(43)、前を見据える草なぎ剛(42)、すべてをのみ込んだような表情で「ありがとうございました」と口を動かす木村拓哉(44)。それぞれが「最後」を受け止める様子が映し出された。

 最終回は「ありがとうSMAP」を掲げ、20年9カ月の歴史を追う形で進行。1996年5月の森且行(42)の卒業報告や、2002年1月の稲垣の復帰と久しぶりに5人で歌った「ベストフレンド」、伝説になっている2013年の「はじめての5人旅」など感動的なシーンが盛り込まれた。

 番組の合間には視聴者からの感謝のメッセージが紹介された。

◆5人への感謝表現 ソフトバンクCM

午後10時ごろには、ソフトバンクの特別バージョンCMが流れた。2009年から同社のイメージキャラクターを務めたSMAPメンバー5人への感謝を表現。ヒット曲「オリジナルスマイル」をバックに過去のCMの名場面をつなぎ合わせ「あんなことや」「こんなこと」「いろいろしていただきました」「今まで」「本当に」「ありがとう。」というメッセージが画面に踊った。最後に「白戸家」のお父さん犬が「さよならじゃないよな」と呼び掛けた

◆紅白VTR出演もなし NHK側断言

 大みそかの「第67回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分)の出場歌手の曲順が決まったことを受け26日、同局制作局エンターテインメント番組部の矢島良チーフ・プロデューサー(CP)が記者説明会を開いた。

 ラブコールを送り続けたSMAPから19日に断りの手紙が届き、ジャニーズ事務所が23日に出場辞退を発表した。SMAPのために15分の“特別枠”を用意していたという一部報道について、矢島CPは「空けて待っていたという事実はない。出場が決まってから(時間配分を)考えようと思っていた」と説明。直接交渉も辞さない構えだった籾井勝人会長は出馬しなかったという。

 また、出場辞退を決めたメンバーの意思を尊重し「VTR出演などSMAP関連の企画は考えていない」と断言。SMAPに代わるサプライズゲストについても「現段階で出演交渉はしていない」とした。

<年内の個々の活動> ▽29日 文化放送「稲垣吾郎のSTOP THE SMAP」(木曜午後9時30分)▽30日 TOKYO FM「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」(金曜午後11時)▽31日 ニッポン放送「中居正広のSomegirl’SMAP」(土曜午後11時)

続く→