1 陽花

【報知】スマスマ最終回A

◆ソフトバンクからSMAPへ感謝伝えるCM「さよならじゃないよな?」

 「SMAP×SMAP」放送中の午後10時、ソフトバンクからSMAPへ感謝を伝えるCMが放送された。

 SMAPのヒット曲「オリジナルスマイル」にのせて、過去に5人が出演した同社のCM映像をつなぎ合わせて60秒に編集。合間には「あんなことや こんなこと いろいろしていただきました 今まで 本当に ありがとう。」とコメントが送られた。最後は、俳優・北大路欣也(73)が声を担当する犬のお父さんが「さよならじゃないよな?」と解散を惜しむセリフを語り、「SoftBank→SMAP」のメッセージが添えられた。

 一夜限りのサプライズCMにファンは感動。ネット上でも話題沸騰となり、「泣けてくる」「粋だね」といったコメントが次々と投稿された。

◆【歴代担当記者が見たSMAPの軌跡】キムタク映画祭後打ち上げで記者にお酌

 「世界に一つだけの花」が210万枚超のヒットを記録(当時)した03年の紅白歌合戦。SMAPはグループでは史上初の大トリを務めた。瞬間最高視聴率は57・1%を記録。デビューから12年、まさに絶頂期を証明する数字だった。

 ところが、翌04年末。SMAPは紅白を辞退する。04年は新曲の発売がなく、コンサートも行わなかった、というのが理由だった。とても残念だったが、04年はSMAPにとって転換期だったのも確か。映画に本格進出したことだ。

 02年に中居正広主演の「模倣犯」、03年に草ナギ剛主演の「黄泉がえり」が公開されているが、ドラマに比べると、メンバーの映画出演はかなり少なかった。

 それが04年は、木村拓哉出演の「2046」、草ナギ主演の「ホテル ビーナス」、香取慎吾主演の「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」、稲垣吾郎出演の「笑の大学」と、一気に公開が相次いだ。特に、木村の世界デビュー作となった香港のウォン・カーウァイ監督の「2046」は、木村がカンヌ国際映画祭に参加し、大きな話題となった。

 映画の仕事が増えると、映画祭への参加や撮影で、海外への同行取材も増えた。「打ち上げ」に参加できることもあり、木村、香取、草ナギと酒席を共にする機会に恵まれた。

 木村は驚くほど気配りの人。自らビール瓶を手に、記者一人一人の席を訪れ、「せっかくですから」と注いで回った。香取はマイペース。ゆっくりとビールを飲み続け、常に笑顔で人の話に耳を傾ける姿は、今も印象に残っている。人とお酒を飲むのがとても好きなんだと感じたのが草ナギ。スタッフや記者と同じ土俵に立って飲み、笑い、最後はマネジャーに抱えられて帰るほど酔っぱらった。

 担当時代、5人そろったSMAPを取材することは少なかったが、国民的スターとは思えないほど、いい意味で気取らず、謙虚だったこと、そして「SMAPがあるから今の自分がある」とメンバーを大事にする姿勢は共通していた。解散は本当に残念だ。(芸能担当)

 ◆2046 1960年代の香港を舞台に、新聞記者で作家の主人公(トニー・レオン)の前に現れる様々な女性との出会いと別れを描いた群像劇。木村は香港女優フェイ・ウォンの恋人役を演じた。99年から撮影したが、04年5月のカンヌ国際映画祭に完成品が間に合わず。カンヌ後に木村らが追加撮影を行い、10月に完成版が日本で公開された。

(16/12/27(火)スポーツ報知)