1 陽花

【報知】スマスマ最終回瞬間最高視聴率は27.4%@

■スマスマ最終回から一夜…キムタク、解散への思いかみ殺したままドラマ撮影へ 瞬間最高は中居号泣の27・4%

 大みそかで解散するSMAP唯一のレギュラー「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の最終回放送から一夜明けた27日、木村拓哉(44)は都内でTBS系の主演ドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」(来年1月15日スタート、日曜・後9時)の撮影に臨んだ。現場では淡々とした様子で、放送に触れることはなかったという。生出演がなかった番組の平均視聴率は23・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。また通常10日遅れで放送されるテレビ宮崎では、前倒して31日正午からの放送が決まった。

 事実上、5人がそろう最後の姿となったスマスマの最終放送を終えて一夜が明けた27日、首都圏で主演ドラマの撮影に臨んだ木村は、普段と変わらぬ様子だった。関係者によると木村本人も、周囲もスマスマに触れることなく、撮影が進んでいったという。

 前夜に放送されたスマスマは、5人が歌う「世界に一つだけの花」でフィナーレを迎えた。今月1日に収録した映像ながら、放送では、歌い終えた木村が小さく「ありがとうございました」と口を動かした。中居正広(44)、稲垣吾郎(43)、草ナギ剛(42)、香取慎吾(39)がステージから去った後、木村ひとり、一瞬立ち止まった。

 木村は当初からグループ存続を願い、スマスマ最終回も5人そろって生出演してメッセージを発することを望んでいた。しかし、この収録が行われた時にはすでに生出演は消滅していた。

 放送当日は午後3時までドラマの撮影に参加したが、“ラストステージ”に触れることはなかったという。ファンや周囲に直接伝えたいことはあるはずだ。ただ、スマスマ最終回をまたいだ26、27日とも、思いをかみ殺したまま、目の前の仕事を全うした。

 他のメンバーも、年明けからのソロ活動に向けた仕事に集中した。草ナギは年内は「嘘の戦争」(フジテレビ系=1月10日スタート、火曜・後9時)の撮影を行っている。“ラストステージ”で人目はばからず涙を流した中居、稲垣、香取は思い思いにそれぞれの時間を過ごしたと見られる。

 メンバーの静けさとともに、スマスマ最終回も、生出演がなかったことが数字に表れる結果となった。瞬間最高視聴率は27・4%だった。5人が「世界に一つだけの花」を歌い終えた後の1分間で記録。午後10時からの平均は23・1%。全920回の平均18・1%を大きく上回りながらも、歴代最高の稲垣が不祥事による謹慎から復帰した02年1月14日の34・2%には遠く及ばず。今年、解散・分裂騒動の後に“生謝罪”した1月18日の平均31・2%も下回り歴代161位だった。

 大みそかの解散は、意外な形で迎えることも決まった。全国の中に番組が同時ネットされていない宮崎では31日に放送される。通常は10日遅れだが、今回は5時間番組で編成も難しく、またグループが解散した後の放送を避けるため、急きょの対応。くしくも解散当日となった。

 大みそか当日は、このままメンバーはNHK紅白歌合戦に出演することもなく、宮崎での放送が唯一の“動き”。まだ解散を受け止め切れていないファンは多いが、あまりにさみしい結末に向け、ただ時間だけが過ぎ去っていく。

 ◆宮崎県以外では? スマスマの最終回が同時刻にネット放送されなかったのは、大分と青森の2県。テレビ大分では、最終回は26日の深夜1時から放送。青森放送では30日の深夜0時59分から放送される。

◆スマスマ最終回視聴率は16年のフジ2位の23・1% 番組920回中では161番目

 26日に放送されたフジテレビ系「SMAP×SMAP」最終回の平均視聴率23.1%は、今年フジテレビで放送された番組で2位の記録となった。1位は1月18日のスマスマで、メンバーが生出演した際の31.2%。

 最終回は、過去920回放送されたスマスマの中では、歴代161位の数字。ワンセグ携帯の普及や録画機能の進化など、視聴形態が大きく変わっているものの、少し寂しい幕引きとなった。

続く→