1 陽花

【スポニチ】SMAPファンが3900万円集め新聞広告掲載@

■SMAPへ、思い届け!1万2800人超から広告資金3900万円 30日付朝刊に掲載予定

 SMAPに新聞広告で思いを伝えようと、ファンがインターネットを通じたクラウドファンディングで資金支援を呼び掛け、1万2800人を超える人から約3900万円(暫定値)が28日までに集まった。

 広告は30日付の全国紙朝刊に掲載予定。ファン3人が発起人となり、20日から28日午前2時まで募った。集まった資金で、支援者の名前と共に「SMAPをこれからも応援し続けます」という内容の広告を出す。企画の告知サイトによると、見開き2ページ以上になる見通しという。

 発起人の一人である会社員の佐藤亮さん(23)は「予想を超える支援が集まり驚いた。広告を通じて、どんな形であってもSMAPを応援していくという温かいメッセージを届けられたら」と話している。

◆スマスマ スタッフ100人以上で打ち上げ SMAP欠席も賞品提供

 「SMAP×SMAP」のスタッフ100人以上が集まっての打ち上げが28日、都内で開かれた。

 メンバーが出席することはなかったが、ゲーム大会の賞品に旅館の宿泊券などが「SMAP賞」として提供された。番組を支えた関係者やスタッフらはSMAPとの思い出話などに花を咲かせたという。この日は中居正広(44)、木村拓哉(44)、草なぎ剛(42)はテレビの収録、稲垣吾郎(43)、香取慎吾(39)はオフだった。

◆白鵬からエール「SMAPの名に恥じないように活動して」

 長年にわたりジャニーズを引っ張り、たくさんのファンの皆さまを喜ばせ続けられたことは本当に大きなことだと思います。最後はこういう形になってしまいましたが、これからも一人一人がSMAPの名に恥じないように活動してほしい。たとえそれが別々だったとしても、それぞれが存在感を出していけば、SMAPという名前は日本国民から永遠に忘れ去られることはない。これだけ愛されたグループですから。応援しています。

◆SMAP 深い“ロス”生んだ要因 短命だったアイドルを長寿化「伴侶型」アイドルに

 大みそかをもって解散するSMAPが5人そろっての最後の活動になったフジテレビ「SMAP×SMAP」最終回から2日たった28日も、ネット上などでは国民的グループの解散を惜しむ“SMAPロス”が広がった。これほどの喪失感に包まれる背景について、アイドル評論家の中森明夫さんは「SMAPが“解散しないアイドル”というモデルをつくったことが大きい」と指摘する。

 SMAP以前、男性アイドルグループの歴史は短命が“常識”。曲を売るのが最大の目的で、そのピークを過ぎた20代後半には解散することが多かった。中森さんは「90年代、音楽番組の激減で出る場所を失ったSMAPのメンバーは、バラエティーやドラマなどさまざまな分野で得意分野を磨いた。その結果、年齢を重ねるごとにファンや支持を広げていった」と説明する。

 足がかりになったのが1996年4月にスタートした「SMAP×SMAP」だ。看板コーナー「ビストロスマップ」の第1回ゲストは、当時50歳だった女優の故大原麗子さん。アイドル番組に、メンバーより約30歳も年上のゲストを呼ぶのは当時“常識外”だったが、番組はその後も年齢、男女、国籍を問わないゲストを起用し続け、幅広い視聴者を獲得。老若男女から「キムタク」の愛称で親しまれた木村拓哉(44)人気は社会現象になり、SMAPは国民的スターの地位を築いていった。

 中森さんは「曲作りに新しいクリエーターやアーティストを積極的に起用したのも特徴だった。その結果、誰もが口ずさめる曲が次々に生まれた」と振り返る。被災地支援などにも積極的に参加。アイドル文化に詳しい社会学者の太田省一さんは「それまでのアイドルは一時期に夢中になる存在だったが、SMAPは人生のパートナーのような存在になった」と解説する。

 SMAP以降、男性アイドルグループは10年以上が当たり前の“長寿化”となった。中森さんは「芸能史におけるSMAPの功績は計り知れない。その偉大なグループがメッセージもなく終わった。喪失感と割り切れない思いが“ロス”を生んでいる」と語る。

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