1 鈴木♂

SM落語

かなり記憶が曖昧なお話なのですが、今から20年?位前に団鬼六氏を主宰として
あるパーティが開かれました。
そのパーティは団鬼六氏を後援するという会の発足記念パーティで、日本のSM界
からも大勢の有名人が出席したと鈴木♂はおぼろげながら覚えております。

そしてそのパーティのアトラクションとして、ある落語家さんが招かれて
落語を一席披露したと思いました。
その落語家さんが誰なのか忘れてしまいましたが、SM関係者が多数集まる
パーティで一席披露するという落語の題目って一体何だったんだろうと鈴木♂は
未だに考えております (-_-;) 。

鈴木♂という人は子供の頃から結構、落語が好きだった人なので、かなりの数の
お噺を知っているつもりなのですが、そんな私が思いつくSM落語といえば
上方落語の「尻餅」です。
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2 鈴木♂
それはどんなお噺なのかというと、ある長屋に貧しい親子三人が暮らして
おりました。
もうすぐ正月だというのに、その貧しい一家には正月のお餅を用意するお金すら
ありません。
当時(たぶん江戸時代)、関西では餅米だけを用意しておいて、あとは餅屋の職人
さんを家に呼んで、杵と臼で餅をついて貰うというのがポピュラーだったそう
なのです。
長屋の人たちの手前、何とか見栄を張りたい奥さんは旦那さんと一計を案じ
旦那さんを餅屋の職人さんに偽装させて、餅つきを行っている様に見せかけようと
無謀な作戦を決行致します。

職人さんに扮した旦那さんと奥さんが長屋の人たちに聞こえる様にわざと大きな
声で会話をして、偽の餅つき作業をしようとしますが、餅米も道具も無いのです
からどうしても餅をついている音がしません。
そこで旦那さんは奥さんに尻を出させ、平手でスパンキングして餅をつく音を
再現しようとします (-_-;) 。

落語ってライブですから色んなアドリブが入ってストーリーが多少変る事もある
と思いますが、私がラジオでこのお噺を聞いた時には、尻を叩かれて最初は
痛がっていた奥さんが段々気持ち良くなってしまうという落ちになっていました。

このお噺は正月の餅つきがテーマですから、年末年始しか演じられる事はなく
なお且つ20分位の短いお噺なのであまり知っている人もいませんが、そんなSM
みたいな艶笑小噺もあるというお話でした。
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