1 鈴木♂

妄想と現実

2ちゃんねるSM板という掲示板は半分位は妄想ネタスレで埋まっている所
なのですが、たまに真剣にSMを議論するスレがあったり、SMの真理?
みたいなレスが書いてある事もあります。
その中で私が感心したのは
「SMマニアはSMを実践し始めるとSM雑誌を読まなくなる」
という意味のレスでした。
このレスを読んだ時、私は「なるほど」と一人で妙に納得しました。

何故なら私が過去のお相手さんたちと出会ってSMプレイを実践し始めた
時期とSM雑誌を読まなくなった時期がほぼ同じ頃だったからです。
これは何故なのでしょうか?
私が考えるには、妄想の世界と現実の世界の違いを実感したから
ではないかと思っています。
(PC)
2 鈴木♂
マニアの頭の中には誰でも自分だけのSMの世界があると思います。
それは、はっきり言うと妄想の世界です。
その妄想はSM雑誌やビデオを見る毎に補強され、おぼろげな輪郭から
どんどん鮮明な形に育って行きます。
そしてやがて自分の理想とするSやMが形成され、その想像上の人物を
相手にして脳内でプレイが行われ続けられます。
やがてマニアはその世界を現実化しようとリアルやネットでお相手を捜す様になります。

そして努力や偶然や運命の力によってお相手さんと出会います。
そこで初めて、今まで自分が考えていたのは妄想の世界だった事に気づきます。
現実的なお相手さんはSM雑誌のモデルさんの様な綺麗なスタイルの良い
女性ばかりではなく、そこいらのスーパーで買い物をしている様な
ごく普通の女性だったり、コンビニで立ち読みをしている様なごく普通の
男性なのですから。
しかもお互い社会人であり家庭人でもありますから、厳しい現実的な制約が
ずっと付きまといます。
(PC)
3 鈴木♂
やがてマニアはその現実と向き合う事に慣れた頃に、いつの間にか
SM雑誌を読まなくなった自分に気づきます。
あれは自分の中の妄想の世界、バーチャルな世界だった事を自覚して
そこから現実の世界と向き合う方向に進む様になるからだと思います。

私自身、近年は全くSM雑誌を買ってはおりません。
昔買った緊縛写真集を現在見ても、緊縛方法とか手順とか、縄師は
誰なんだろう?とか考えるのはそんな事ばかりです。
つまり純粋にSM雑誌を楽しめなくなってしまった訳ですね(笑)。
(PC)