1 鈴木♂

〆張鶴

鈴木♂という人は、普段は甲類と乙類の焼酎を呑んでいる人なのですが、正月位は普段呑まない日本酒を呑んでみようという気になりまして、久しぶりに〆張鶴を呑んでみました。
呑んでみたのは一番安い「花」つまり二級酒なんですが、昔よりもずっと美味しく感じられました。
最初は自分も歳をとって味覚が変わったのかなぁと思っていたのですが、瓶詰めされた日付を見ると、まだひと月位しか経っていない新鮮なお酒だったので、それも美味しく感じた理由の一つだったみたいです。

近年の焼酎ブームというか日本酒の販売不振によって、日本酒の酒蔵が廃業に追い込まれるというケースが増えてきて、各酒蔵さんも厳しい状況が続いているみたいです。
そんな中でも米焼酎や新銘柄を開発したりして、各酒蔵さんは頑張っているのですが、全国的にも銘酒として知られた〆張鶴の宮尾酒造でさえその例に洩れず新商品を開発したりして努力しているみたいです。
私が最近驚いたのは越乃寒梅の石本酒造でさえ米焼酎を作っていたという事でした。
友人に聞いた話では結構以前から作っていたそうなのですが、元々生産量が少ない上に焼酎ブームのせいもあってネットではプレミアが付いてしまい、四合瓶一本が4万円位で取引されているというちょっと皮肉な結果となってしまったみたいです。
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2 鈴木♂
それではこのまま日本酒が廃れてしまうのかというと、ネットで色んなサイトを
見たり、酒屋さんからお話を伺うと、そうとも言えないみたいです。
昨年夏頃には小さいながらもカップ酒のブームが起こったり、二十代から三十代位の女性の間ではワイン感覚で日本酒を楽しむという人が少しづつ増えているみたいです。
つまり厳しい免許制度のおかげで保護されてきた酒蔵が焼酎ブームによる日本酒の販売不振で目が醒めて、新商品の開発や品質向上などの努力をしてきた結果が少しづつ現れ始めているのではないのかという気が鈴木♂は致します。

焼酎ブームが去りつつある現在、大手酒造メーカーでは次なるブームを梅酒などの果実酒と位置付け、それに呼応した商品開発をしているみたいですが、鈴木♂の
超個人的な予想では、各酒蔵さんが生き残りを賭けてこれからも地道な努力を続けければ、小規模ながらも日本酒の再ブームが来るような気が致します。

なお余談ですが「〆張鶴」という文字列で検索していたら、海野やよいさんが発行された「〆張鶴」というSMマンガの同人誌を見つけました。

「〆張鶴」という固有名詞は幾ら何でも宮尾酒造が既に商標登録していると思いますから、流石にこれはちょっとマズイ様な気が致します (-_-;) 。
海野さんは写真を拝見した限りではお酒が好きそうな女性に見えますから、意外と昔からの〆張鶴のファンなのかもしれませんね。
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