1 鈴木♂

アメリカのSM

アメリカのSM事情について、ちょっと書いてみたいと思います。

'50年代のジョン・ウィリー氏の時代から今に至るまで、アメリカでは
キリスト教団体と婦人団体によってSM愛好家は様々な弾圧を受けてきました。

ある一例を書いてみますと'80年代末だったか'90年代初めだったか
記憶は定かではありませんが「プレイボーイ」誌に和服姿の日本人女性?の
緊縛写真が4ページ程、掲載されました。
これは私も見ましたが、綺麗な芸術写真だったと思います。

それを撮影したのは在米のある日本人カメラマンなのですが、彼がその
「プレイボーイ」誌発売後のある朝、外の騒がしさに目が覚めて
アパートの窓から外を見てみると、
「ここに住むカメラマンは女性を憎んでいる!」と書かれた
プラカードを持った婦人団体のデモ隊にアパートが包囲されていたそうです。

雑誌社から依頼されて緊縛写真を撮っただけで、そんな目に会うのですから
アメリカでリアルなSM活動をする事がいかに大変かよく分かります。
(PC)
2 鈴木♂
アメリカのSMサイトの特徴は、とにかく有料のSMサイトが殆どで
個人SMサイトはごく稀です。
起業家精神、溢れる国ですから少しでもビジネスになりそうなアイテム
だったら手を出すという感じでしょうか。
個人SMサイトにしても自分が書いたSM小説とかイラストが殆どで
愛好会の様に独立した個人SMコミュニティサイトも殆ど見られません。

昨年辺りまではMSNコミュニティのアダルトカテゴリに結構、
個人SMコミュニティがあったのですが、アダルトカテゴリが廃止された
今は完全に無くなってしまいました。
じゃあ、アメリカのSM愛好家たちは現在どうやって知り合っているのか
というとALT.comみたいな、大きなアダルト出会い系か、個人同士の
口コミ(メール交換)で知り合ってるのではないかと私は想像しています。
(PC)
3 鈴木♂
最後にアメリカ人気質溢れるエピソードを紹介します。
二、三年前に、ある日本人縄師がアメリカに招かれて現地で緊縛ライブを
行った事がありました。
日本の緊縛はジャパニーズ・ロープワークとして世界中のSMマニアから
認められていますから、大勢のマニアがライブ会場を訪れました。
そしてライブ終了後にファンサービスとして縄師が先着順10名を
緊縛してあげたそうです。

ところがその時、縄師に緊縛された一人のアメリカ人女性が会場から
行方不明となってしまい、誰かに誘拐されたのか?と関係者が大騒ぎで
周辺を捜索したそうです。
ところが当の本人から連絡が入り、日本の縄師に緊縛されたのが
嬉しくて緊縛されたまま、友達の所まで見せに行ったそうです(笑)。

車の運転ができる様な緊縛ですから、胴体だけの亀甲縛りなどではないか
と思いますが、陽気なアメリカ人らしいエピソードですね。
(PC)