1 鈴木♂

縛師(ばくし)

濡木痴夢男氏のブログ「濡木痴夢男の緊縛ナイショ話」によると廣木隆一監督の
縄師ドキュメンタリー映画「縛師」(仮題)の撮影が3月20日に行われたそうで
これ以前にも有末剛氏&卯月妙子さんの撮影が昨年12月に行われておりますから
残る一人の雪村春樹氏の撮影が終了しているとすれば、映画の公開も近いみたいです。

鈴木♂としては濡木氏、有末氏、雪村氏という縄師さん三人のセレクトは、かなり
良い選択ではないかと思います。
時代に流されずに自分流の緊縛を四十数年間続けてきた濡木氏、緊縛というより
アメリカ式のボンデージが基本となっていると思われる雪村氏、そしてその中間
でもあり、東映映画「花と蛇」によって一般の人たちにも知名度が高い有末氏と
この三人の縄師さんがどの様な基準で選ばれたのかは分かりませんが、緊縛の
方向性で選んだとしたらなかなかの選択眼ではないかと思います。
雪村氏は映画「不貞の季節」で以前にも廣木監督と一緒に仕事をしていますから
ひょっとしたら雪村氏のアドバイスがあったのかもしれませんね。

なお有末氏と卯月さんのコンビというのも良い選択だと思います。
以前、ある雑誌で卯月さんのエッセイが連載されていた事があって、その中に登場する卯月さんの当時の私生活上のSMパートナーが有末氏の事だと知ったのは、卯月さんが刹奈紫之さんと組んで2ちゃんねるでスレを建てまくって暴れていた3年前の秋の事でした。
(PC)
2 鈴木♂
職業としてのSMというのは結局の処、お客さんに夢を見させるというのが商売
じゃないかと私は思っています。
それは縄師さんや女王様の場合、緊縛ライブやSMショーを見せて、お客さんに
「こんな責めができたら」とか「こんな風に責められたら」という夢を見させるという
訳です。
しかしそうなるとお客さんの心の中に、責める側というかそのショーの主催者
である縄師さんや女王様を、自分の心の中のSとしての具体的な理想像として
イメージし易いという弊害?が生じるというのも事実であって、それを縄師さんが
上手く利用できればお客さんを離さないし、それが逆になると今度はその縄師さん
や女王様がそのイメージに縛られて動けなくなると思います。

そんな事があるせいかどうか分かりませんが、今回のドキュメンタリー映画は
濡木氏のブログによると、あくまでも職場で仕事をする縄師さんというものだけを
淡々と描くみたいで、縄師さん自身の私的な事までは立ち入らないみたいですね。

web上を見ると「あの人は今までに○○人の女を調教してきたプロの調教師だから」
という意味の事を書かれる方がたまにいますが イヤ、それってちゃんとギャラを
払って演技して貰った人の数ですから 残念!!と今となってはどこに行ったか
よく分からない波田陽区みたいな事を呟きたい鈴木♂です。

   濡木氏のブログ「濡木痴夢男の緊縛ナイショ話」(PC・携帯共用)

              http://chimurin.blog48.fc2.com/
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