1 鈴木♂

銚子電鉄

千葉県の銚子と外川を結ぶ銚子電鉄が、ホームページ上で「電車の運行維持の為
に、ぬれ煎餅を買ってください」という呼びかけを掲載した。

銚子電鉄は千葉県のローカル鉄道。関東の駅100選にも選ばれた犬吠埼駅が
あり、沿線にはぬれ煎餅やたい焼きなどの名物、犬吠埼マリンパークなどの
観光地もある。しかし、利用者が伸び悩み経営難に陥り、毎年度下期に行う
鉄道車両の検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況。
このままでは元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、
現行ダイヤでの運行ができないことも予測されるという。銚子電鉄は資金調達の
為に、名物のぬれ煎餅や、グッズの販売にも力を入れて取り組み、収益を確保
するという。

銚子電鉄名物のぬれ煎餅は、JR錦糸町駅や西船橋駅の売店、高速道路の
パーキングエリア、サービスエリア、ネットなどで販売している。銚子電鉄の
存続の為にも、ぜひ銚子電鉄を利用してほしい。

                    11月19日付livedoorニュースより
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2 鈴木♂
千葉県の銚子市に総延長6.4キロの銚子電気鉄道という超ミニ私鉄がありまして
その会社が自社の苦境を訴える文章を公式HPに掲載した処、それが大反響を
呼び、上記の様なニュースがweb上を飛び交った結果、現在では銚子電鉄を応援
しようとするTV取材やグッズ購入が盛んに行われる様になったという話題です。

この銚子電鉄という私鉄は鈴木♂も大学生の頃に鉄道マニアの友人に連れられて
犬吠埼駅まで見学に行った事があるのですが、外房の田舎を二両編成の小さな
電車がトコトコと走って行くという、浮世離れというか童話の中の世界みたいな
本当に小さな私鉄でした。

銚子電鉄という会社は前の社長が悪党で、銚子電鉄の名義で銀行から借り受けた
資金を自分が経営する不動産会社に注ぎ込み、それがコゲついた結果、本人は
横領で逮捕されて、銚子電鉄という会社自身も銀行からの融資が全く受けられ
なくなってしまったという不運な鉄道会社です。

しかしこの会社の社員たちの士気は高く、運賃収入が低迷して万年赤字である
銚子電鉄を存続させるべく数年前から煎餅工場を立ち上げ、その結果煎餅の売り
上げが本業である運賃収入を超えてしまったという驚くべき私鉄となりました。
駅員さんたちに煎餅を焼かせるほどのこの鉄道への愛情は、全国の鉄道マニアの
共感を呼び、それが今回のグッズ購入運動へと繋がったのだと思いますが、
そこまで自分の職業や職場を愛する事ができる社員さんたちも、或る意味幸せ
なのではないかと鈴木♂は思いますし、煎餅を買ってそれを支援しようとする
全国の鉄道マニアたちの存在もまた素晴らしいと思います。

      銚子電鉄公式HP

           http://www.choshi-dentetsu.jp/

      銚子電鉄オンラインショップ公式HP

           http://chodenshop.com/index.html
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