1 鈴木♂

雑談とちょっとした怪談噺

GWもいよいよ終盤へと差し掛かりましたが、皆様もこの連休を如何お過ごしの
事でしょうか?。

鈴木♂はどこに出かけても道路が渋滞しているので、外出というか車での移動は
必要最小限に留めてノンビリと愛車を磨いたり、職場に行っては普段出来ない様な
掃除や片付け物をしたりして、ノンビリというか少しボンヤリと過ごしました。

新潟県という所は上越地方は北陸、下越地方は東北への関西や関東からの通り道
になっている所なので、GWに道路が渋滞するというのもある程度は致し方ない
という処なのではないかと思います。
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2 鈴木♂
「何だろう?」
トール・キーザーが思わず声に出し、テントの中で体を起こした。
「あれは何だったんだ?」
キーザーを含む1992年アメリカ=ロシア隊がK2の登頂を目指して
BC(ベースキャンプ)に到着したのはわずか数日前のことだった。

まだ夜中で辺りは暗く、BCの空気はいつになく静かで、キャンプ地の外れの岩場
を滴り落ちるせせらぎの様な音が聞こえるくらいだった。
だが、キーザーの聞いた音は何か違っていた、全く違っていた。
人の声だった。無線機で呼びかける声だった。
「キャンプ4からベースキャンプ、聞こえますか、どうぞ?」
何だ一体、また聞こえたぞ。
アドレナリンが駆け巡って、キーザーはテントから飛び出した。靴下だけの
足に石が冷たかった。辺りを見ると、同じ隊のスコット・フィッシャーも
テントから出て、立ち上がって辺りを見回していた。二人は目を見交わした。
二人とも何を耳にしたのか理解していた。

「ありゃ、一体何だったんだ? 山の上にはまだ誰もいない、そうだよな?」
「いる訳がない、一人も。」

フィッシャーが囁くような声で返した。
それっきりもう二度と聞こえなかった。だが、その声は一生、キーザーの頭に
残ることになる。
「キャンプ4からベースキャンプ、聞こえますか、どうぞ?」
女性の声だった。イギリス人の声だった。キーザーは、その声を今でも耳に
甦らせることができる。

  Jennifer Jordan著「K2 Savage Summit」第6章「黒い夏」の終焉より

「黒い夏」1986年夏にK2で起きた大量遭難事件。
この年27人のクライマーがK2に登頂したが、13人が遭難死した。
8月4日以降に7人のクライマーが第4キャンプで嵐が原因となって停滞を余儀なく
され、生きてBCへ降りられたのは2名だけだった。
その遭難者の中に第4キャンプで死亡したイギリス人女性が一人だけいた。
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3 鈴木♂
2ちゃんねるオカルト板には「洒落にならない怖い話を集めてみよう」という
有名なスレッドがありまして、それはまとめサイトや書籍化までされている
という有名なスレッドなのですが、それに続いて怖いというか面白いスレッド
が「山にまつわる怖い話」です。

    「山にまつわる怖い話」まとめサイト

     http://mblst.jp/~yamakowa/index.html (携帯・PC共用)

GWで暇だという方や、移動中で暇だという方にはちょっとした暇つぶしに
なるのではないかなと鈴木♂は思います。
ちなみに上記のK2での怪談噺は鈴木♂が2ちゃんねるアウトドア板で拾って
きたものですが、東海大山岳部登山隊がK2第4キャンプで体験した怪談など
ちょっと捜してみると山に関する怖いお話は色々とあるものですね。
(PC)